真冬に、冬の山でしか見れない絶景「樹氷」をご存知ですか?別名スノーモンスターとも呼ばれる樹氷は、寒さの厳しい雪国で期間限定で見ることができる貴重なもの。
先日、山形の銀山温泉に旅行に行った際に、スノーモンスター樹氷を見ることができる山形蔵王に行って来ました。今回は、山形蔵王へ樹氷を見に行くために知っておきたいことをまとめていきます!
山形蔵王の樹氷とは?
針葉樹であるアオモリトドマツに、氷や雪が覆い被さってできたもの。山形県は、対馬暖流の影響で水蒸気を多く含んだ雪雲ができやすく、多くの雪を降らせます。真冬の蔵王では、気温がマイナス10度から15度になり、数多くの樹氷が生まれるのです。
樹氷の見頃は、寒さが一番厳しくなる2月。樹氷の大きさが最大になります。
私達が蔵王に訪れた1月の樹氷は、「エビのしっぽ」と呼ばれ、雪と氷がアオモリトドマツにつき始めて成長している段階でした。
山形蔵王ロープウェイで樹氷見学
樹氷を見るには、蔵王ロープウェイに乗って蔵王の山頂部分まで登ります。冬の時期は、スキーやスノーボードを楽しむ人々で賑わっていますが、樹氷見学者もロープウェイに乗ることは可能です。
蔵王山頂駅でチケット購入
蔵王山頂駅の標高は、855メートル。ここで、ロープウェイのチケットを購入しましょう。
樹氷を見るためには、樹氷高原駅(標高1,331m)を経由して、地蔵山頂駅(標高1,661m)まで登っていきます。
蔵王山頂駅ー地蔵山頂駅間の往復チケットは、大人2800円、子供1500円です。
冬場は、蔵王スキー場がオープンしており、スキーやスノーボードを楽しむ方がたくさん。彼らもロープウェイを利用するので、最初の蔵王山頂駅から樹氷高原駅間のロープウェイは、混雑しており、30分ほど待ちました。
樹氷高原駅へ
スキーやスノボ客の皆さんと一緒のロープウェイに乗り込みます。蔵王山頂駅ー樹氷高原駅間のロープウェイは大人数対応で、1機に最大53人が乗れます。座席も少しありますが、混み合っている人はほとんどの人が立席です。
所要時間は、7分間。行きのロープウェイでは、蔵王を紹介するアナウンス付きでした。
樹氷はまだ見えませんが、木々に雪がつもり、一面の銀世界を演出しています。
地蔵山頂駅で樹氷を見学
樹氷高原駅に着くと、多くのスキー・スノボ客が、ゲレンデへと出ていきます。ここから地蔵山頂駅までのロープウェイは、少人数乗りになっており、1機あたり18人の座席でした。
みんな座れるので、景色もゆっくり見ることができます。地蔵山頂駅までの空の旅は、約10分。
樹氷高原駅まで登ってくる間は、青空が広がっていたのですが、蔵山頂駅へ向かっている途中、風が強くなり視界が悪くなってきました。序盤では、「エビの尻尾」の形をした樹氷を見ることができていたのですが・・。
地蔵山頂駅に到着し、展望台に登ってみましたが、視界が悪く何も見えず。駅に併設されたレストランの窓から、樹氷を見学することができました。
風が強く吹き荒れていましたが、これこそ、樹氷を作り上げるのに必要な環境なのでしょうね。青空の下で樹氷を見れたら最高でしたが、それでも樹氷という自然が作り上げた美しさを目にすることができて満足です。
帰り道の風景
帰り道、樹氷高原駅から蔵王山頂駅間のロープウェイ中にまた空が晴れ渡り、綺麗な景色が広がりました。
樹氷見学のための服装
この時期の山形蔵王は、かなり冷え込みます。特に、地蔵山頂駅はかなり寒いので、防寒対策はしっかりとして行ってくださいね。
手袋は、通気性のないものが良いです。
足元は、ブーツか長靴を着用しましょう。
帽子も被った方がいいですね。
お客さんの中には、比較的薄着で来ている人もいて、かなり寒そうで可哀想でした。寒さに凍えていたら、せっかくの美しい景色も楽しめないですから、十分に暖かい格好をするようにしましょう。
山形蔵王への行き方
山形蔵王へは、山形新幹線山形駅下車し、バスやタクシーを利用し約40ー50分の距離にあります。冬のシーズンは、スキー・スノボ客が多いので、駐車場もかなり混み合っていました。
夜の樹氷を見るために山形蔵王に泊まる
折角山形蔵王へ足を延ばすなら、一泊してみるのはいかがでしょう。夜には、ライトアップした樹氷をナイトクルーザー号という雪上車で廻るツアーが開催されています。樹氷を間近でみれる絶好の機会です。
夜の幻想的な樹氷を見るには、山形蔵王に宿泊しておきたいですね!山形蔵王といえば、温泉も有名なので、温泉宿でゆっくりするのも良いかも。
私たちは、銀山温泉に宿泊して日帰りで樹氷見学しましたが、次は山形蔵王に泊まって、樹氷ライトアップを見に来たいですねえ。
終わりに
冬に限られた地域でしか見れない樹氷。スキーやスノーボードをしない方でも、ロープウェイを利用すれば、樹氷見学は誰でも出来ます。私たちが行った時は、家族連れが多かったです。
樹氷見学は、天気に左右されるので、天気の状況を見て、ロープウェイに乗ることをオススメします。私たちはギリギリ樹氷の姿を望めましたが、もっと視界が悪くなっていたら、何も見えなかったかもしれません・・。
これも自然の産物ゆえにですよね。是非冬の山形に足を伸ばして、本物の樹氷を見に行って見てください。
山形は、蔵王以外にも、見所がたくさん。温泉街の景色が有名な銀山温泉も比較的近くです。
ではではー。