知らない?え、そもそもポーランドのヴェネツィアって何だ?ですって? イタリアの都市ヴェネツィアは、水で囲まれた都市としてその景観の美しさが有名。皆さんもご存知ですよね。ヨーロッパには、そのヴェネツィアの知名度にあやかってか、同じような特徴を持ち美しい街を「⚪️⚪️のヴェネツィア」と呼ぶ傾向があるのです。日本の小京都と同じですね!
話を戻して。ポーランドのヴェネツィアと呼ばれているのは、ポーランド南西部にあるヴロツロフという街。聞きなれないですよね〜。私も、つい最近まで知りませんでした。
でも、ポーランドのヴェネツィアというだけではない魅力がある街なんですよ。今回は、ヴェネツィアについてたっぷり情報をお届けしていきますよー!
ヴロツロフという街
ヴロツロフは、ドイツのベルリンからバスで4時間、ポーランドのクラクフからバスで4時間の場所に位置する街。ワルシャワ・クラコフ・グダニスクに次いで4番目に人口が多い都市です。
歴史的にドイツ領だった時期が長く、世界大戦時は大きな被害を受けました。街の70%が破壊されてしまったのです。現在は、旧市街を中心に、被害を受ける前の姿に復興され本来の美しい姿を取り戻しつつあります。
ヴロフロフには、オドラ川が街を横切るように流れており、100を超える橋がかけられています。その数は、なんとヴェニス、アムステルダム、ハンブルク、サンクトペテルスブルクについで多いのだとか。これこそ、ポーランドのヴェネツィアと呼ばれる所以なのですね!
ではでは、どんな街なのか見ていきましょうか。
1)ブロツロフ中央広場
ヴロツロフの中心は、旧市街内にある中央広場。広場を囲むように建てられた、全面が細長い家々。パステルカラーの色が素敵でしょ?
こういった設計になっているのは、税金対策。細長い敷地に建てて節税していたというわけ。家の保有者にはさらなるツワモノもいます。
税金は、窓の数によっても加算されたため、節税対策として本来は窓を設置する場所を壁にした家の保有者がいました。その部分には、「壁の絵」が施されています。遊び心満載の節税対策!(笑)どの家の窓なのか探してみてくださいね〜
広場の中心には、旧市庁舎が建っています。こちらも大戦時に大部分が破壊されてしまったそうですが、今は見事に復興された姿を見ることができます。
旧市庁舎の地下には、ヨーロッパ一古いビアセラーピヴニツァ・シフィドニツカ(Piwnica Świdnicka)もありますよ!
2)ヴロツロフ大学
ヴロツロフは、ポーランド一大きな大学がある、学生の街でもあります。そのため、学生向けのお手軽かつお手頃に食事をできるセルフサービススタイルの食堂や、学生向けのパブがたくさん。パブの中には、試験が不合格になったら1杯ビールを無料でサービスしてくれる場所もあるのだとか。
3)島と橋
ブロツロフに流れるオドラ川には、小さいながらも島ができています。この島々が、橋で結ばれ、水辺と橋が美しい街の景観を生み出しているのです。
ポーランドのヴェネツィアと呼ばれるのも納得です!
4)大聖堂
旧市街からオドラ川を挟んだ先にあるのが、オストルフ・トゥムスキ地区。ここには、ヴロツロフの中でももっとも古い地区です。ここには、大聖堂の塔を登ると、ヴロツロフの街を一望できますよー!
5)Hala Targovaマーケット
ヴロツロフの台所が、Hala Targovaマーケット。館内には、ところ狭しと新鮮な野菜や果物が並んでいました。価格も、お手頃なものが多い印象。
ここで果物を買って、街歩き中のお供に、ここで果物を買うのもオススメ。私は、ブラックベリーを買ってパクパク食べていました。
マーケットの中には、私が参加したFree walking tourのガイド・サイモンが勧めるコーヒー店があります。このお店は、1杯ごとに豆を挽いてコーヒーを淹れてくれるのだそう。私は、コーヒーは試しませんでしたが、お店から香ばしいかおりがただよっていたので、試す価値ありではないかと。
6)ユダヤ人地区
ヴロツロフには、大規模なユダヤ人地区があったことから、今もシナゴークやユダヤ人地区が残っています。旧市街からは外れますが、ヨーロッパ最大級のユダヤ人墓地もあります。
私はシナゴークを見学にいったのですが、生憎土曜日は休館。月曜〜金曜、日曜が開館となります。ヴロツロフには、ユダヤ人&第二次世界大戦時の歴史をめぐるツアーも多々あるので、興味がある人はそちらに参加してみると良いと思います。
7)小人探し!
ヴロツロフ滞在中にもっとも興奮したのが、小人探し!ヴロツロフには、ある理由があって街内に400体近くの小人像があるのです。その小人が、様々なテーマのものがあって可愛いんですよ。
Pokemon Goに始まる街中でのポケモン探しに熱中している人を冷ややかな目で見ていた私ですが、小人探しにすっかりハマってしまい、その気持ちが少しわかった気がしました。
ヴロツロフで試したい!フード&ドリンク
ヴロツロフは学生街ということもあり、お財布に優しいセルフサービス食堂がいたるところにあります。
セルフサービス食堂は、
1)食べたい料理を注文し、食券を持って料理を交換してもらうシステム
2)ビュッフェ形式で好みの料理をお皿に盛り、その重さで料金を支払うシステム
の2つがありました。
後者の場合は、言葉を話せなくとも、目で見て料理を選べるからいいですよね。ヴロツロフ大学の直ぐ近くにあるセルフサービス食堂がオススメです。
一方、注文型の場合で何を食べれば良いのか迷ってしまう場合は、とりあえず「Pierogi ruskie(ピエロギルスキー」を頼んでおけば間違いなし。ピエロギとは、マッシュドポテトとチーズが詰められた水餃子でポーランドの伝統食。格別美味しい!というわけではありませんが、ポーランドに来たら一度は食べておきたい食べ物です。
ヴロツロフ観光のアドバイス
最後にヴロツロフ滞在に役立つポイントをまとめて紹介しますね。ヴロツロフは、クラクフやワルシャワといった他のポーランドの都市に比べて外国人観光客が少ないものの、英語やドイツ語が堪能なポーランド人が多いこと、無機質な性格の人が多い印象がある東欧の国とはうってかわって親切で明るい人が多いことから、観光しやすいな、と個人的に感じました〜
1) ポーランド・ズオティへの通貨両替は、中央広場へ通じるOlawaska通りの両替所がレートがオススメ。
2) ポーランド語でありがとうは、「Dziękuję(ジックイエン)」。
3) 街内のいたるところに、wifiスポットあり。インターネット接続には困りません!
4) トラムやバスが走っていますが、ほとんどは徒歩圏内。石畳になるので、歩きやすい靴がベスト。
5) ツアーは、Free walking tourがオススメ!旧市街ツアーや第二次世界大戦ツアーまで充実したテーマあり。言語は、英語・ドイツ語・ポーランド語。
ポーランドのヴェネツィア・ヴロツロフへ!
ヴロツロフがポーランドのヴェネツィアとしての認知度はまだ低いですが、川と橋が生み出す美しい景観と、復興された旧市街広場をみると、訪れる価値は存分にあると思います。実は、日本でも人気のあるポーランド陶器の生みの街ボレスヴィエツにも日帰り旅行できてしまうという立地的にも好条件な面も。
さてさて、ヴロツロフの魅力が十分に伝わりましたでしょうかか?ポーランドのヴェネティアを味わいに、ヴロツロフ旅行も考えてみてくださいね。:)
ではでは〜