Workawayを使って、観光地以外のポルトガルに滞在するために、ポルトガル中部にて約1週間ボランティアをしてきました。前回記事で書いたように、語学の勉強にもなり、観光とは違った有意義な経験をすることが出来ました。
また、今回が私の初めてのWorkaway。どんな経験が出来たのか、ご紹介します。
Workawayのホスト先をご紹介します
ホストは、ポルトガル人ではなく、イギリス人のサイモン。ポルトガルで最も高い山Serra da Estrela(星の山)の中腹に、土地と家を所有し、エコプロジェクトを実行しています。
サイモンは、数々のボランティアを受けれており、私が滞在中は、ホスト・サイモンの他、イタリア人のモニカ、日本人のルルちゃん、イタリア人とアイルランド人のハーフのマティアと共に暮らしました。



環境に優しい生活を実践すべく、off grid(送電網に頼らない太陽光発電)、コンポストトイレ(排泄物を微生物の動きを利用して堆肥に替えるトイレ)、パーマカルチャー菜園(パーマカルチャーとは、地球に負担をかけない、持続可能な農業の形のこと)を取り入れています。

こちらのソーラーパネルが、私たちの生活の全ての電気をまかなってくれています。


ソーラーパネルの太陽光発電を利用した、開放的なシャワー。太陽光発電の為、日中しかお湯は出ません。でも、このような絶景を見ながらシャワーが浴びれるなんて、最高ではありませんか?

こちらはコンポストトイレ。排泄をしたあと、落ち葉をかぶせます。コンポストトイレのタンクの中では、微生物が、排泄物を肥料に替えてくれます。コンポストトイレの他にも、生ゴミ用のコンポストもありました。
仕事は、建物の修復から、菜園のお手入れまで様々
私たちボランティアがお手伝いする仕事は、建物の修復から、菜園のお手入れまで、と多岐に渡りました。
基本的には、ホストであるサイモンが行って欲しいことを指示しますが、決められた時間やノルマはありません。Workawayでは、4−5時間の仕事を提供すると書いてありますが、サイモンは、ボランティアにも「やらされてやるのではなく、各ボランティアのやりたいようにやってほしい」という気持ちがあり、あえてルールは決めないようにしていると言っていました。
ボランティアでは、お互いにGive(与えて)&Take(頂く)の心が、とても重要なのです。

こちらは、建物の修復のために、セメントを塗っている一場面。
このようなエコプロジェクトの家は、少々不便(太陽光発電のため、お湯のシャワーが昼間しか使えない。等)がつきものだが、毎年少しずつ修復や改善を進めていき、ゆくゆくは普通の家のような快適な場所にしたい、とサイモンが計画を語ってくれました。

こちらは、パーマカルチャー菜園。全て山から流れてくる水を灌漑して使用しています。

ボランティアのひとり、イタリア人のモニカは、他のホスト先でモザイクアートを作った経験を活かし、ここでもモザイクアートを作りたいと自分から提案し、実際に作り始めました。
ホストのやってほしい事をお手伝いするだけではなく、このように自分の得意なことや好きな事を提供することで、ホストに喜んでもらえることもできるのだ、と気づかせてくれた出来事でした。
楽しみは、美味しいご飯とおしゃべり!
仕事も楽しいですが、やっぱり何よりも楽しみだったのが、美味しいご飯とおしゃべり。お料理上手イタリア人モニカのおかげで、毎食美味しいご飯を食べることができました。


そして、一番語学力向上の役に立ったのが、食事中と食事後のおしゃべり。
トピックは、時事問題から文化の違いまで様々。太陽光発電を利用しているため、ダイニングにしか電気がなく、wifiも繋がっていないことから、自然と皆がダイニングに集まり、料理をしながら、ご飯を食べながら、ご飯の後もお酒を飲みながら、語り合いました。
少し不便な生活が、人の距離と密度を近づけてくれるのですね。

【まとめ】海外ボランティアで、普通の旅行ではできないかけがえのない経験を
Workawayだけに限らず、海外ボランティアは自分とは違うバックグラウンドを持った人と生活することで、普通の生活では会えない人と出会えたり、違う考え方を見つけられたりするのが、醍醐味だと思います。
皆さんも、是非活用してみてください!