この度初めてドイツで盗難被害にあってしまいました。デビットカードをある形で盗まれてしまい、不正にお金を引き出されたのです。
警察に連絡をしたり、ドイツで利用している銀行に連絡を取ったりとてんやわんやしましたが、最終的には不正に引き出されてしまったお金は戻ってきて、事なきを得ました。
できるなら遭いたくない盗難ですが、残念ながら悪事を働く人はどの国でもいます。今回は、ドイツでクレジットカードやキャッシュカードの盗難に遭ってしまった時の対処法について紹介していきます。
盗難にあった後にやるべき3つのステップ
1利用しているカードを止める
キャッシュカード、デビットカード、クレジットカードといったカード類を盗まれたとわかった場合、即座に利用している銀行に連絡をとって、カードが利用できないようブロックしてもらいましょう。
盗んだ本人が不正利用する前に、カード自体をブロックしてしまえば、被害を少なく留められます。お金を不正利用されてしまうと、お金が返ってくる可能性はありますが、手続きが複雑になるのです。
盗まれたとわかったら、まず最初にカードをブロック。そして、その時点で不正利用されていないか履歴をチェックしましょう。
私は、インターネットバンキングの履歴で不正利用されている事実を見つけ、カードが盗まれてしまったことを知りました。わかった時点ですぐにカードをブロックしました。
2警察で被害届を作ってもらう
次に、警察に行って被害届を作成してもらいます。この時、盗まれたカード情報(銀行名、口座番号)、被害にあった状況の説明(私は説明を補助するため写真を持参した)、個人情報(住所、電話番号等。パスポートを持っていくと良い)が必要になりました。
財布や携帯をなくした、盗まれたという場合も警察にいって相談するといいかと思います。ドイツの警察は勝手に怖いイメージがあったのですが、親身になって対応してくれました。
ベルリン警察の電話番号
110(命に関わる緊急の場合)
+49 30 4664-4664 (その他)
ベルリン公式ページに警察についての情報が詳しく載っています。最寄りの警察署も調べられます。
3利用銀行に必要書類を提出する
カードを不正利用されてしまった場合、しっかりと手続きをとれば、多くの場合お金が返って来るようです。この手続きに、警察の被害届も必要になります。
私は、利用銀行のカスタマーサービスに連絡を取り、まず被害にあった状況や被害金額を伝えました。すると、銀行側から銀行向けの被害届書類が送られてきます。私は、この書類と、警察で作成してもらった被害届を銀行側に提出しました。
すると、数日後には不正利用された金額が履歴から消えて無くなっていました。銀行側が、盗難による不正利用として処理してくれたため、盗まれたお金が返ってきたということです。
その後、番号が変わった新しいデビットカードが銀行から送られてきました。これで、ひとまず一件落着です。
この事件を機に、カード盗難について色々調べてみました。次にどうすればカード盗難を防げるのか紹介していきます。
盗難防止策
ドイツの街には、外にむき出しになったキャッシュマシーンがたくさんあります。外に出ているキャッシュマシーンは、スキミングの格好の的。スキミングとは、キャッシュマシーンのカード差し出しぐちに機械を備え付けて、カードの番号を読み込むというもの。そうして取得されたカード情報を持って、犯人たちは不正利用をします。
ドイツでスキミング被害にあった人の中には「インドネシアに800ユーロ知らないうちに送金されていた」という人もいました。
スキミングがどのように行われるかはこのYouTube動画を見るとよくわかります。
私がデビットカードを盗まれたのはスキミングではありませんでしたが、外に出ているキャッシュマシーンでは絶対現金を引き出さないようにしています。
スキミング被害を防ぐためには、極力外にむき出しになったキャッシュマシーンでは現金を引き出さず、銀行の室内内にあるキャッシュマシーンで現金引き出しをするようにしましょう。
最後に
盗難は遭わないのに越したことはないですが、いつどこで何があるかはわかりません。できるだけの対策は自分でしておき、盗難に遭ってしまった時も慌てずに必要なことを一つ一つ処理していけば被害も最小限に抑えられることが多いはずです。
それでは。