ドイツから、1歳の息子と一緒に日本へ一時帰国してきました。感染症対策ということで、渡航前の書類の準備から隔離まで、細々とやらなければならないことが多く、大変だったの一言に尽きます。
特に、書類不備で飛行機の搭乗拒否や日本入国拒否が相次いでいるという話を耳にしていたので、最新の情報を入手して準備するようにしました。
コロナ規制中一時帰国の流れをレポートしていきます。(必要書類や条件は逐一変わっているので、外務省・厚生労働省が発表する一次情報を必ず確認してください。)
事前準備
陰性証明取得
現地出発72時間前のPCR検査陰性証明が必要でした。私の場合、ドイツ出発でしたが第三国でトランジットがありましたが、この場合ドイツ出発時間から72時間前以内の陰性証明が有効とのこと。
在ドイツ日本大使館が推薦している、 MedicareTestZentrumという場所で検査を受けました。日本側のフォーマットに記入してもらうため、検査日の翌日検査結果が出た後にもう一度テストセンターに出向き、手書きで書類を記入してもらえました。
名前やパスポート番号を間違えられると嫌だなあ、と思ったので、個人情報のところは自分で記入(名前、パスポート番号、生年月日は自分で記入可能と書いてあります。)し、検査に関わるところは全てテストセンター側の方に記入してもらいました。
日本側は公式には子供も陰性証明を取得するようにと言っていますが、特段の理由がある場合は同行する親が陰性証明を保持している場合陰性証明の提示が免除されるとのことです。(6歳以下の子供の場合)
私が検査を受けた場所では、子供用に鼻咽頭拭いの検査を実施していなかったので、その旨を伝えた上で、親の陰性証明だけで入国させてもらえました。
誓約書と質問表QRコードの印刷・記入
自宅等での待機や公共交通機関を利用しない等を誓約する誓約書を日本入国前に提出することになります。
飛行機内でも誓約書をもらえますが、子連れだと機内でゆっくり書類を記入する時間もないので、事前に印刷して記入を済ませておきました。誓約書は厚生労働省のHPよりダウンロード可能です。
ちなみに、大人だけではなく同行する子供も人数分必要でした。
紙の誓約書の他に、オンラインで回答する質問票もあるんです。質問に回答するとQRコードが生成されるので、スクリーンショットでスマートフォン画面もしくは印刷した紙で持参しましょう。入国時に使用します。
必要アプリのインストール
自宅待機中は、スマートフォンにインストールしたアプリで、体調の確認や位置確認が行われます。空港についてからインストールすることもできますが、空港のWIFIを利用するとインストールには時間がかかることが予想されるので、出発前に済ませておいた方が良いかと。
ちなみにインストールする必要があるアプリは、
ビデオ通話アプリ(My SOS)
接触確認アプリ(COCOA)
です。詳しい情報はこちらまで。
スマートフォンを所持していない方はレンタルすることになります。
ハーグ協定同意書に記入
片親がもう一方の親の同意なく国境を超えて国外に出ると、場合によってはハーグ条約に反しかねません。(ハーグ条約は、国際的な子の奪取の民事上の側面に関する条約です。)
今回は片親での移動になるので、日本大使館に相談し、もらった同意書を記入して持参しました。ヨーロッパ出国時も日本入国時も同意書を確認されることはありませんでしたが、片親で未成年の子供と国外へ出る場合は持っておいた方が安心です。
日本到着まで
現地空港カウンターで書類の確認
空港チェックインカウンターで荷物を預け入れる際に、入国書類と陰性証明の確認がありました。ここで、隔離中に必要なアプリがインストールされているかも聞かれたので、出発前に一通り準備を済ませておくのが一番だと思いました。
乗り継ぎ空港へ
ドイツ・ベルリンからは日本へ直行便はまだ飛んでいません。そのため、乗り継ぎ空港へまず飛びます。
乗り継ぎの場合でも、乗り継ぎ先の国の新型コロナウィルス対策のルールが適用される場合があるので要確認です。
ちなみに、国内乗り継ぎの場合(例えばフランクフルト)、国外に出る時点がPCR検査が有効な72時間前の計算基点となります。コロナ禍中の一時帰国は乗り継ぎをどうするかも悩ましいですねー。
乗り継ぎ空港で再び書類確認
乗り継ぎ空港から日本・成田空港に飛びます。ここでは、1時間前には搭乗ゲートに到着しているように指示がありました。航空会社のスタッフによる書類確認が。やはりこの確認に時間がかかっていました。
乗り継ぎする場合、乗り継ぎ時間の余裕は十分持っておいた方が良いですね・・!
機内にて
機内は、乗客率30%くらいでした。そのため、アームレストをあげて、横になって休んでいる人が大半。
幼児とワンオペフライト中の私はもちろんそんな余裕はなく・・。機内が空いているおかげでスペースをゆったりと使わせていただけたのはありがたかったです。
食事中以外はマスク着用、食事中も客室乗務員の方と接する時はマスク着用です。機内食やドリンクサービスは通常と変わりなく、機内では不便を感じることはありませんでした。
日本到着後
降機後、一次待機
成田空港に到着すると、前方の席の乗客から順番に降機します。前方に座っておくと後方の席の方より幾分か早めに入国できるかもしれません。
降機すると、まず係員の方がおり、彼女たちの指示に従って次のポイントへ向かいました。
抗原検査へ
最初は、抗原検査でした。抗原検査を受ける前に、一通りの書類の確認があります。
私は事前に必要とされる書類を全てプリントアウト、記入していたのですが、足りない書類があり書き足しました。
抗原検査は、唾液での検査です。検査30分前は飲食禁止とのこと。私は、着陸前にたくさん水分補給しておいたので問題なく必要量の唾液を出せました。
1歳息子は唾液を自分で調節して出せないので、鼻に綿棒の検査でした。一瞬ギャン泣きしましたがすぐ泣き止みました。痛かったわけではなく、急に鼻に綿棒を入れられて驚きでのギャン泣きだったのでしょう・・!
陰性証明の確認
次は現地で取得した陰性証明の確認です。
1歳の息子は、この検査機関では厚生労働省が指定する検査方法を実施していなかったので陰性証明を取得しませんでした。6歳以下の子供は同行する大人が陰性証明を持っていれば、陰性証明の提示を免除されます。これは、事前に検疫局に問い合わせて確認をとっておきました。
スマートフォンアプリの確認
次のポイントでは、スマートフォンに入れたアプリ(COCOA,MySOS,OEL)の確認がありました。ちょうど息子がぐずり始めているところだったので、担当者の方が「スマートフォン預かってよろしければ確認させてもらいます。」と言ってくれ、担当者の方に丸投げ・・。
自分のスマートフォンを触られるのに少々抵抗を感じたものの、ぐずる息子をどうにかしないといけないのと早く入国したいとの一心でお願いしました。
事前に全てインストールしていたのも功を奏し、確認もすぐに終わったのでよかったです。
質問表(QRコード)の確認
次のポイントは、オンライン質問表を入力すると得られるQRコードの確認でした。このQRコードは、6歳以下の子供も必要なので、二人分質問表に回答して準備しておきました。
隣のブースに案内された同じ飛行機できた一人の女性は、「もう意味がわかりません!」と担当者にイライラをぶつけていました。長時間フライトの後ですから無理もありませんが・・。
私としては、ここまでスムーズに進んできており、担当者の方も感じの良い人ばかりなので、苛立ちは感じませんでしたが、この女性の気持ちもわかります。自国に帰ってきたのに、すぐに入国できないのはもどかしいですね。
抗原検査の結果
入国前の最後のチェックポイントは抗原検査の結果です。パスポートの裏に貼られた番号で、抗原検査の結果が判明されるとお呼びがかかります。
入国者がたくさんいると、ここで長時間待たされたりするようです。私たちは、このチェックポイントに到着して20−30分で結果が出たので、幸運でした。自動販売機とお手洗いもあります。
陰性の結果をもらえたら、とうとう日本入国です!
日本入国
日本入国にたどり着くまでそれぞれ時間を要するので、入国審査についた時は全く待ち時間はありませんでし本人確認のために一瞬マスクを外すように言われます。
荷物引き取り
入国したら、チェックインした荷物を引き取ります。スーツケースはベルトコンベアーでは回っておらず、既に取り分けされている状態でした。
植物検疫と税関
最後に税関を抜けて終わり・・のはずですが、私は植物検疫で引っかかってしまいました。機内で食べるようにとりんごを持っていたのです。りんごは丸々没収・・。早朝の到着でしたが、検疫ブースには既にりんごやバナナなど没収された果物たちが積み上がっていました。
肉類だけではなく、野菜や果物も植物検疫の対象となるので、気をつけましょう!
到着ターミナルへ
税関を抜けると到着ターミナルに。隔離機関中公共交通機関は使えないので、ハイヤーやレンタカーを手配するかお迎えを頼むことになります。私たちは父親が成田空港まで迎えにきてくれました。
最後に
新型コロナウイルス感染症の影響で、日々日本入国情報が変わっています。私は、外務省から届く海外安全情報と、在ドイツ日本大使館から届く情報を参考にしていました。
これらは在留届を提出するか、たびレジに登録すると受け取れるので、海外在住者や海外渡航の必要がある方は登録しておくことをおすすめします。