9月初頭にイタリア・ベネチアに行ってきました。想像以上に混み過ぎていて辟易したものの、観光客が集まるのが納得できるくらいベネチアは美しく特別な場所でした。117の島からなり、海・運河に囲まれたまさに水の都という名がふさわしい都市。
中世からの趣を残す街は、どこを見渡してもため息が出る美しさです。今回は、ヴェネツィア旅行でやりたいことと節約方法をまとめてご紹介していきます。
ベネチアのモデルコース
ヴェネツィア旅行の中心は、観光名所が多く集まるベネチア本島が中心になります。空港や周辺からベネチアへは、バスや電車、もしくは船でアクセスできます。また、周辺の島々には、船で移動することになります。
それでは、ベネチアでやりたいことを見ていきましょう。
1)ウォーキングツアーに参加する
ヴェネツィアの大部分は、車や電車は走っていません。車や電車が乗り入れできるのは、本島側の一部分のみ。その他の部分は、主に水上交通でカバーされています。そのため、ヴェネツィア観光は、「徒歩」中心になります。
まず、オススメなのが、ウォーキングツアー。有料、無料のものと様々なウォーキングツアーがあります。
私たちは、無料のツアーに参加したのですが、まだ不慣れなガイドに当たってしまい、内容的にはあまり満足はできませんでした。それでも、旅の最初にウォーキングツアーに参加して、街の全体像を知るのに役立ちました。
2)橋・橋・橋!
ヴェネツィアの魅力といったら、橋です、橋。ベネチア内には、400を超える橋が架かっています。どの橋も、絵になるものばかり。ベネチアでもっとも有名な橋は、リアルト橋 (Rialto Bridge)。
グランドキャナル運河に掛かる橋であり、リアルト橋からは、これぞベネチア!という風景を見ることができます。常に観光客で賑わっていますが、朝9時前や夜8時以降は人並みが減るので、じっくりと味わいたいならこの時間帯に行くのがオススメ。
他にも、いたるところに橋がかかっているので、街歩きをしながら、様々な橋を巡ってみるのも楽しいはず。ひとつひとつ立ち止まって写真を撮りたくなりますが、橋の上で急に止まったり、長時間とどまるのは、歩行者の迷惑になりかねないので、よく気をつけてくださいね。
3)シーフードを楽しむ
ヴェネツィアは、四方を海に囲まれているだけあり、シーフードが豊富です。マルゲリータやカルボナーラといった通常のイタリア料理を試してみるのもいいけれど、せっかくならシーフードをヴェネツィアでは味わいたいものです。
私は、ずっと食べたかったイカスミパスタを食べましたよ〜。濃厚で美味しかった!
4)ベネチアを一望
ベネチアの中心は、サンマルコ大聖堂がある、サンマルコ広場。ここには、ベネチア市街を一望できる大鐘楼があります。
ヨーロッパではこういった塔にはエレベーターが備え付けられておらず、階段を登らなくてはいけない場合が多いのですが、ベネチアの大鐘楼はエレベーター完備。ありがたい・・!エレベーターが一瞬で塔の頂上まで運んで行ってくれます。
ベネチアは空中から見下ろしても美しい。上から見ると、ヴェネツィアという街がどのようになっているのか地理関係がよくわかるので、旅行の序盤に行くといいかも。
日中は混雑するので、行列を避けたいのであれば、朝一番に行くのがベスト。サンマルコ大聖堂も朝一番は空いているので、朝一でそれぞれ訪問しておくと、待ち時間を減らすことができそうです。
公式HP: Basilica di San MarcoBasilica
5)アイランドホッピング
ベネチアの本島以外にも、周りには多くの魅力的な島々があります。ヴェネツィア観光では、半日〜1日時間をとって、アイランドホッピングしてみましょう。
Murano/ ムラーノ島
ガラス工芸が盛んな島。ツアーに参加すると、ガラス工芸デモンストレーションに参加できます。私たちが参加したツアーでは、職人さん(14歳からガラス工芸を始めたそうです)が、馬をあっという間に作り上げました。ため息もの。
Burano/ブラーノ島
色鮮やかな家が立ち並ぶ島として有名。ベネチア本島とは又違う雰囲気を持ち合わせており、どこを見渡しても絵になります。こんなに鮮やかでエネルギッシュな色に囲まれていると、自然と気分も上向いてきます。
また、ブラーノ島はレース細工でも有名らしいので、レース製品を購入したい方はこちらでどうぞ。
Torcello/トルチェッロ島
最後に訪れたトルチェッロ島。ベネチア内で最古に人が定住した島と言われています。今は、ほとんど人が住んでいないので、閑静な雰囲気。緑が多いので、ピクニック用品を持参してくつろいでいる人も多く見かけました。
私たちは、アイランドホッピングツアーに参加しました。ベネチア中を走っている水上バスを使って島々を訪れることも可能ですが、効率よく島々を訪問したいならアイランドホッピングツアーに参加するというのも一手です。
6)スピリッツを飲む
ベネチアを歩いていると、皆がオレンジ色のカクテルを飲んでいるのを目にするはず。これは、ベネチア名物スピリッツ(Spritz)。白ワインをイタリア産リキュールアペロールとスパークリングウォーターで割ったもの。オレンジが効いたサッパリとした味わいは、運河と海に囲まれて夏は蒸し暑くなりがちなベネチアにはぴったりの飲み物。
リキュールにはスウィートとビターがあるので、お好みで選んでみてください!
7)ベネチアといったらゴンドラでしょう!
ベネチアを巡らす運河には、いつもどこかにゴンドラの姿があります。ベネチアにいたら、絶対乗りたくなるはずです。乗りたくなったら、乗ってしまいましょう。
ゴンドラの料金は、一定料金と決まっています。昼間の価格より、夕焼け以降の価格は高くなるそうです。ゴンドラ遊覧は、大人気で、乗りたい人が列を作っていたので、事前に予約しておくとスムーズにゴンドラ遊覧できると思います。
8)観光地エリア以外にも足を伸ばしてみる
ベネチアの観光の中心は、サンマルコ広場やグランドキャナル運河あるサン・ポロ(SAN POLO) やサン・マルコ(SAN MARCO)が中心になります。そして、常に混み合っているのもこのエリア。私たちは人混みに疲れ果て、観光地エリア以外にも足を伸ばしてみました。
すると、すし詰め状態だった観光客の数はぐっと減り、ベネチアの街自体を楽しめるようになったのです。
Cannaregio(カンナレージョ)ヨーロッパ最古のユダヤ人居住区があるエリア。ユダヤ人経営のお店や、シナゴークもあります。ローカルの人が多く住んでいるので、生活感が感じられる場所。
Castello(カステッロ) 観光地エリアサン・マルコの裏庭と呼ばれることも多いカステッロには、ベネチア最大級の公園ジョルディーニ公園があります。また、2年に一度開催される国際美術展覧会ベネチア・ビエンナーレの会場があるのもこのエリア。
以上、ベネチアでやりたいことでした。私たちの経験からオススメできることを中心に書きましたが、もちろんベネチアにはまだまだ魅力がたくさん。はっきり言って3日間じゃ足りない!1週間くらいゆっくり滞在して、じっくり観光できたら最高ではないかと思いました。
でも、なかなか休みが取れなかったり、イタリア旅行でローマやフィレンツェといった他にも行きたい場所もあるはずなので、凝縮して楽しむことも必要ですよね!
では、次に節約アイディアに行ってみましょう〜
節約アイディア6つ
ベネチア旅行で一番の気がかりが費用。島であるということ、観光地であるということから、ベネチアはイタリアの中でも特に物価が高い事で有名です。
そんな中、ベネチア旅行を少しでも 節約する方法は色々あるんです!抑えるところは抑えて、ベネチア旅行を楽しむために。私たちが実践した、もしくはお得だと思った節約術を紹介していきます。
1)ハッピーアワーを活用しよう
多くのバーやカフェで、ハッピアワーが用意されています。お店によりますが、大体午後4時〜7時の間です。また、サービスの内容も異なりますが、1杯の値段でカクテルを2杯飲むことができたり、ドリンクの価格が半額になったりとかなりお得。
私たちは、ハッピーアワーを利用してスピリッツを通常価格の半額で飲むことができました。
2)ビュッフェで腹ごしらえ
何かと高くつきがちなのが、飲食代。イタリアでは、テーブルチャージがかかり、また基本的にはドリンクもしくは水を注文しなくてはいけないので、レストランで座って食事をするだけで1400円かかります。これに、食事代が加わっていくので、大体30〜40ユーロは必要。
コストを抑えるなら、サンドイッチやケバブを買ってベンチ等で食べるといいかも。大体1個5ユーロ〜です。でも、毎食サンドイッチは寂しいですよね!ときには、室内で食事したいですよね!
でも、ベネチアには超お得な価格でビュッフェを楽しめるレストランがあるんですよ。そのレストランとは、「Taverna Al Remer」。ここは、午後5時〜8時までのハッピアワーにビュッフェが提供されるのです。
ドリンク代と、ビュッフェ代で追加2ユーロを払えばOK。食事は、パテ付きパンやブルスケッタといった軽食が中心ですが、パスタ、リゾット、ピザも食べることができます。
知る人ぞ知る場所だからか、観光客よりもローカルの人が多い印象でした。ヴェネツィアで、お得に、そしてローカル気分を味わいたいなら是非ここへ!
住所:Cannaregio, 5701, 30121 Venezia, Italy
公式HP: Taverna Al Remer
3)水上バスに乗ろう
ゴンドラに乗りたいけど、少し高いな・・と思った方へ。ベネチアは水上交通が発達しており、ゴンドラ以外に乗れる船はたくさんあります。特に、水上バスは1回7ユーロで、1日券20ユーロを買えば1日で乗り放題です。
経路は違うとはいえ、海の上、運河を移動する体験はこちらでも十分できます。水上バス1日券を買えば、前述のアイランドホッピングも自分でできちゃいますよ!
4)水は飲み放題!
ベネチアを歩いていると、水が出っ放しの水道を目にすると思います。これは、飲料可能な水道。ウォーキングツアーのガイドさんの話によると、イタリア本土から水を引いてきており、飲むことができます。
私たちも、ペットボトルを持ち歩き、水がなくなったら水道水から水を汲むということを繰り返してました。かなりこの水道水の恩恵を受けています。
他の観光客の人が、この水を「人生で飲んだ水で一番おいしい」とまで言っていました。さすがにそれには耳を疑いましたが。これで、ヴェネツィア滞在中の水代は抑えられますね♪
5)空港からのシャトルバスはオンライン予約でお得に
ベネチアへは空港から行く人も多いと思います。ベネチアには、マルコポーロ空港という国際空港もあります。また、LCCライアンエアーはトレビソ空港に発着です。
各空港からは、ベネチアやメストレまでのバスが出ています。料金は片道8ユーロ。往復購入で15ユーロ。2枚以上購入する場合、オンライン購入すると、割引価格が適用されます。(チケット事前印刷する必要あり。)
オンライン購入はこちらから!公式HP: ATVO
6)イタリア本土に宿泊することも検討してみる
旅費の大部分を占めるのが、宿泊費。ヴェネツィア本島に宿泊する場合、ユースホステルのドミトリーで一人1泊最低30ユーロ、ダブルルーム最低80ユーロかかります。ヴェネツィアは圧倒的に需要の方が供給量より大きいので、常に宿泊費は高め。
少しでも宿泊費を抑えたいのであれば、イタリア本土に宿泊することを考えてみてもいいかも。ヴェネツィアへの交通の便も良いのが、メストレ(Mestre)。宿泊費もヴェネツィアより1〜2割安く、バス1本約20分でヴェネツィア本島に行くことができます。
私たちも、宿泊費は抑えたいけれどドミトリーは避けたいということで、メストレに宿泊しました。宿泊費は抑えられましたが、毎日ベネチアに「通う」のはすこししんどかったのが本音。特に、1日ベネチアを歩き回った後、バスに乗ってメストレまで戻るのが大変でした。
それでも、宿泊費を節約して、娯楽費にまわしたいという人は、イタリア本土メストレに泊まることを検討してみると良いかと。
ベネチアでどこに泊まる?
節約方法のひとつとしてメストレに宿泊する方法を紹介しました。それでも、やっぱりベネチア内に泊まりたいですよね。ベネチアを歩き回って、どのエリアに宿泊すれば良いのか考えてみたので、紹介したいと思います。
Zaguri B&B
サン・マルコ地区にあるB&Bです。ベネチアの中心地なので、観光にとても便利なロケーション。
LMV – Exclusive Venice Apartments
こちらも同じくサン・マルコ地区にあるアパートメント。窓から運河を望めるお部屋もあります。
Residenza Grisostomo
カンナレージョ地区にあるこちらのホテル。サン・マルコ地区のホテルより少し経済的です。
ベネチアにどうやって行く?
ベネチアには、個人で行った方がいいのでしょうか、パッケージツアーで行った方がいいのでしょうか。比較してみましょう。
パッケージツアー
パッケージツアーのメリットは、面倒な手続きや移動の手配を旅行会社が行ってくれるところ。現地で観光バスで移動できるので、かなり楽ですし、セキュリティの面からも安心です。
パッケージツアーは、旅行会社がまとめて手配しているので、個人手配よりもお手頃な価格で旅行できることもしばしばあります。
パッケージツアーは、HISがオススメ。特にセール時のツアー価格はお買い得ですよー。
個人手配
個人手配のメリットは、旅程を好きなように組めること。パッケージツアーの場合自由時間があっても、ある程度行動が制限されてしまいますが、個人手配の場合、好きなように観光することができます。
宿泊の手配や移動の下調べは少々面倒かもしれませんが、工夫すれば、費用を抑えることもできますし、自分の好みのホテルやエリアに宿泊することも可能です。
ベネチア旅行を個人手配する場合、航空券の比較にスカイスキャナーを使うのが便利。航空券の所要時間と値段を比較することができます。
最後に
世界中から観光客を惹きつけてやまない、ベネチア。確かに混んでいて大変だったけど、でも一度行けてよかったなとは思います。
みなさんもベネチア旅行、楽しんでくださいね〜! ではでは。