最近、長時間労働によるうつで尊い命が失われたニュースが立て続いています。仕事は、社会にとっても、個人にとってもプラスになるものであるべきと考えているので、仕事によって、個人が自分の人生をあきらめてしまうことは決してあってはないことだと思います。
ひとりひとり、好きな食べ物や趣味が違うように、様々な働き方だって認められていいのではないでしょうか。
まだまだ一般的ではありませんが、多様な働き方はどんどん生まれてきています。今回は、その一部を紹介してみようと思います。
「こんな働き方もあるんだよ!」
1)パートタイムで2つの会社で働く
同僚の一人は、以前フルタイムで働いていましたが、今年よりパートタイム勤務に切り替えて働いています。なぜ、フルタイムからパートタイム勤務にしたのか?
それは、残りの時間で、もうひとつの仕事をしているから。彼女は、スペイン出身のため、ベルリンからリモートで親戚のビジネスのプロジェクトに携わっているとか。
私の会社は、スペインにもオフィスがあるので、スペインにいるときは、スペインのオフィスから働いたり柔軟に働いています。
ずっとこの働き方を続けるかは定かではないそうですが、今は同時に違う会社で違う役割で働くことが気に入っているそう。
自分に活かしたいスキルがあって、ひとつの仕事でそれを活かしきれないと思うなら、このように複数の仕事を複数の会社でしてみる、という方法もあります。
個人事業主やフリーランスにならなくても、ひとつの企業にのみ働かなくちゃいけない、という決まりはないのです。会社によっては、副業を禁止しているところもありますので、理解のある会社を選ぶというのも重要。理想的な働き方は、自分から作っていかなくてはいけないのですから。
2)会社に雇われながら、リモートで働く
「フルタイムで会社で働く=毎日オフィスに出勤して、最低8時間仕事をすること」というイメージがある人が多いのではないでしょうか。
リモートで働く、場所に縛られずに働けるようになるためには、フリーランスや個人事業主ではないと難しいと思っていませんか?そんなことないです!
リモートで働くオプションを提供している会社はたくさんあります。リモートで働いている人も然り。
私が働いている会社でも、フルタイムでリモートで働いている同僚がいますよ。
リモートワークができる仕事は、現在エンジニアの職種が多いですが、一部セールスやカスタマーサービスといった職種もあります。
気になる方は、リモートワーク中心に紹介している仕事紹介サイトをチェックしてみるといいですよ〜。
【参考ウェブサイト】
3)休職して旅に出てみる
一度仕事を始めたら、もう二度と長期で旅に出ることなんて出来ないな、なんて思っていませんか?そんなことありません!私は大学在学中に1年休学して世界一周をしましたが、休職して旅に出ることも十分に可能です。
「え、でも、長期で旅に出るためには、会社辞めなきゃいけないよね・・。それは、リスクが大きいなあ・・。」
と考える人も多いかもしれませんね。でも、長期で旅に出るということは、仕事を一定期間できなくなる、ということを指します。でも、必ずしも会社を辞めなくていけないものではありません。
長期で会社を休むオプションを提供している会社はあります。休職中は無給にはなりますが、旅から戻ってきたときに、同じ会社の同じポジションに戻ることができるのです。
会社を辞めてしまうと、旅から戻ってきたときに、再度仕事探しから始める必要はないのは、大きいですよね〜。
まだまだこのように、柔軟な働き方を認める企業は少ないのが現状ですが、こういったオプションを提供する会社は少しずつ増えてきています。
仕事探しをする際は、給料だけじゃなくて、会社がいかに労働者のことを考えた労働環境を提供しているかも確認することが重要です。
【事例】スウェーデンでの6時間勤務
今日のBBCニュースで、スウェーデンのゴーテンブルクでの試験的に導入された6時間勤務についての記事が出ていました。
【参考記事】
What really happened when Swedes tried six-hour days?
実際に18ヶ月6時間勤務をした看護師さんは、下記のように経験を話しています。
“During the trial all the staff had more energy. I could see that everybody was happy.” (6時間勤務導入中は、スタッフ全員がエネルギーに満ち溢れていた。みんな幸せそうだったわ。
また、6時間勤務を導入したことで、時短勤務の分を補う新しい仕事が生み出されたことが紹介されています。
6時間勤務の結果、病欠の割合は減ったそうです。
新しい仕事が生まれた一方、資金的な負担が指摘されています。今回は試験的に導入されたものですが、資金的な負担を考えると、すべての機関や企業ですぐに導入できるものではなさそうです。
しかし、私はこれは大きな一歩ではないかな、と思います。長時間勤務になりがちな医療機関において、時短勤務を導入することで、ストレスや身体的な負担が減り、労働者がより幸せに働けるようになっているのですから。
まだまだ課題はあります。そして、すべての職種に導入できるかも疑問はありますが、時短勤務は、効率の良い働き方の解決法のひとつではないかと思いますね。
【まとめ】いろいろな働き方があっていいんじゃない?
今回は、多様な働き方について紹介しました。どれも、魅力的な働き方じゃありませんか?
でも、皆さん、どうせ、自分には無理だな。と思っているのではないでしょうか。
理想的な働き方は、空からは降ってきません。こういう働き方がいいなあと思ったら、そういうアピールをしなくちゃいけないし、今の会社でできないのであれば、違う会社を探すしかありません。
こうやって、みんなが動きを作っていくことで、どんどん色々な働き方が作られていくはず。
新しい働き方は、自分で作りましょう!
ではでは〜。
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