ドイツの確定申告の提出期日は5月末日までです。私は、年末より確定申告の情報収集をコツコツしてきました。昨年結婚したので、その分を確定申告をすると、支払った税金がまとまった額戻ってくる可能性が高いので。
私は、税理士は使わず、自力で確定申告をしてみました。今回はドイツでの確定申告事情と確定申告する方法を紹介します。
ドイツの確定申告事情
日本と同様、ドイツでも会社員の場合、源泉徴収されているので、確定申告は義務ではありません。しかし、確定申告をすれば、ドイツでは交通費が会社負担ではなく個人負担であるため、個人が支払った交通費や、その他必要経費を控除することができます。
自営業の場合は、確定申告は義務です。
収入が低い場合は、納税が免除されます。その場合の年収上限は、独身者9,408ユーロまで、夫婦18,816ユーロまで、となっています。(2020年2月時点の情報です)
前述の通り、ドイツでは、結婚していたり、子供がいると税率が軽くなります。ということは、独身者が一番税率が大きいのですよね・・。高所得の独身者の場合、結構な額の税金を支払わなくてはなりません。高所得層にいる外国人の友人は文句たれてましたが・・。
どうやって確定申告する?
年末から、調べていた確定申告情報ですが、有益な情報があんまり見つからず。そこで、同僚が使っている税理士を紹介してもらうことにしました。もらった電話番号にドキドキしながらかけてみると、
「ん?ドイツ語話せないの?・・出直してこい!」
ドイツ語が話せないなら、対応できない、とあっさり電話を切られてしまう始末。出直してこい、はまではさすがに言われていませんが。聞こえた気がしただけです。ちゃんとしたドイツ語をまだ話せない自分が悪いのですが、かなり心折れました。
その後も、様々な税理士に問い合わせメールを送ってみたのですが、
返ってくる返事は、
「新規顧客は取り扱っていません」
ばかり。
あー、どうしよう・・・と思っていたところ、ベルリン情報を発信するSettle in Berlinで確定申告に関する記事を発見。オンライン上で確定申告できるサービスが二つも紹介されていました!
神の救い!!
紹介されていたサービスのsmartsteuerを使ってみることにしました。
smartsteuerの使い方
smartsteuerの素晴らしいところは、必要情報を入力すると、確定申告をしてどのくらいの還付金があるのかを計算して教えてくれることです。
ここまでは、無料で利用可能。料金が発生するのは、smartsteuerから確定申告情報を税務局に送る前に決済をするとき。これなら、どのくらい還付金が戻ってくるのか目安がつけた上で確定申告ができますね!
smartsteuerの使い方は、とっても簡単です。トップページにあるオレンジ色のボタンKostenlos testen を押します。
次の画面から、smartsteuerが聞いてくる必要情報を記入していくだけ。左側に、今どこまで進んでいるのか表示されているので、わかりやすいはず。アカウントを作成すると、データを保存して、後日記入できるので便利ですよ。
ウェブサイトはドイツ語のみですが、私は自動翻訳で英語に翻訳して利用しています。問題なく提出することができ、確定申告後、還付金もしっかり返ってきました!
smartsteuerを利用した確定申告提出は、15ユーロ〜35ユーロです。税理士に頼むと、収入に応じて変動しますが、数百ユーロ単位かかるので、とってもお得。
私がsmartsteuerで確定申告をした際にクーポンをもらいました。こちらの紹介リンクにいっていただくと、クーポンコードが表示されます。このクーポンカードを支払い時に入力してもらえれば、料金から5ユーロが割引されます。
利用を検討されている方は是非チェックしてみてください〜 😃
最後に、私は税理士ではありませんので、今回紹介した内容はご自身の責任のもとで参考にしていただければと思います。
ではでは。
追記
2018年よりsmartsteuerで確定申告する際に、オンラインでの身分確認が必要になりました。smartsteuerは外部の会社に委託していますが、その委託先で現在日本のパスポートは対応していないようです。
日本のパスポートを持つ方は、パスポートのコピーをsmartsteuerのカスタマーサービス(メールアドレス:hilfe@smartsteuer.de)に送れば、身分確認をしてもらえます。
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