タンデムって知っていますか?
タンデムとは、「英単語でバイクや自転車の二人乗りのこと」です。一方で、言語交換(ランゲージエクスチェンジ)をするという意味もあります。
「タンデムをする」=言語交換をする、ということ。
ここでいう言語交換とは、学びたい言語を、学びたい言語のネイティブスピーカー(または同等レベル)と一緒におしえあうということです。
英語と日本語で会話をしている人たちは、タンデム(言語交換)をしている人をカフェで見かけたことがある人もいるのではないでしょうか。
タンデムは、勉強している外国語を楽しく効果的に練習するには絶好の場です。今回は、1) タンデムのメリットとデメリット、2) タンデムを続けるためのコツ、3)楽しくタンデムをするためのアイディア、4)タンデムタンデムパートナーの探し方を紹介していきます!
1)タンデムのメリット
まずは、タンデムのメリットから。
生の文化を学べる
タンデムは、学んでいる言語のネイティブスピーカーとやるのが基本的です。そのため、タンデム(言語交換)を通じて、生の相手の文化を学ぶことができます。
例えば、外国語のテキストで取り上げられないような・・。やはり生きた文化は、生きた人から学ばないと!
柔軟性が高い
タンデムパートナーとする言語交換は、基本的にボランタリーベースです。お互いにスケジュールを合わせて、カフェ等で行います。語学学校のレッスンとは違って、スケジュールが決まってないので、柔軟性が高いです。
また、タンデムパートナーを探す時も、スケジュールが合いやすい人を探すのがオススメ。会社員なら、会社員と、学生なら学生と、のように同じようなスケジュールの人の方がスケジュールが合わせやすいはずです。
友達ができる
言語交換を通じて、友達ができることが何よりもメリットではないでしょうか。友達になって、楽しく会話できるようになれば、もっともっと勉強したくなりますよね!ちなみに私は、そうです。タンデムでもっと色んな話をしたいので、ボキャブラリーを増やそうと頑張ってます。
言語学習のモチベーションを維持するのに、タンデムパートナーがいることは一役買ってくれることでしょう。
費用が安い
タンデムでは、基本的にお互いがお互いの言語を教えあうので、費用(謝礼)は発生しません。他にかかる費用といったら、カフェ代くらいでしょうか。コーヒー一杯で、外国語を話す機会得られるなんて良いですよね!
タンデムのデメリット
タンデム経験者から聞いた話を元に、デメリットも書いておきます。
継続するのが難しい
先ほど、スケジュールが柔軟に組める、とメリットとして紹介しました。裏を返せば、気をつけないと、スケジュールがなあなあになってタンデムが終わってしまうこともしばしば。
タンデムをしたことがある人から最もよく聞くのが、「なかなか継続的に会うのが難しい」です。タンデムはボランタリーベースで強制力がないからこそ、続けるためには一工夫が必要となります。
パートナー選びを慎重に
私は経験したことがありませんが、タンデムを悪用しようとする人もいます。例えば、異性と言語交換をして、しつこく言い寄ってくる・・なんてこともあるかもしれません。日本人女性が言語交換のコミュニティで会った外国人男性に危害を加えられたというニュースもありました。
タンデムで出会って結婚した人もいますが、タンデムパートナー選びは慎重にする必要があります。場合によっては、タンデムパートナーを同性に限定するというのも一手です。
タンデムを続けるためのコツ
それでは、次にタンデムを続けるためのコツを紹介していきましょう。
1.会う頻度を決めておく
タンデム継続の一番のポイントは、スケジュールにあります。タンデムのメリットともデメリットでもあるスケジュール。
スケジュールは固定化せずに、しかしある程度どのくらいの頻度でタンデムをしたいかをタンデムをパートナーと始める時に話し合っておくと良いです。
例えば、1週間に1回。忙しい人なら、2週間や1ヶ月に1回でもいいでしょう。
2.自分から連絡してみる
連絡は相手から待っていても来ないかもしれません。自分から積極的に連絡してみましょう。相手にとっても、連絡が来たら嬉しいものです。連絡しても返事が返って来ない場合はしょうがないですが・・。
もしタンデムが続かなそうになりかけている時も、ちょっと勇気を出して連絡してみてはどうでしょうか。
3. 同じくらいの配分で話せるよう気をつける
タンデムは、お互いがお互いの言語を勉強する・練習する、ことを目的としています。片一方が自分が勉強したい言語で話してしまっては、パートナーはつまらないですよね。
タンデムでは、同等の配分でそれぞれの言語が話す・話されるように気をつけることが大事です。人によっては、時間で区切る人もいます。例えば、最初の30分間は英語。次の30分間は日本語のみで会話、のように。
私とパートナーは、時間で区切らずにお互いにドイツ語と日本語を織り交ぜて話しています。私たちは今の所それがしっくりきているので。いずれにせよ、お互いの言語の配分には注意するようにしましょう〜。
4.(英語以外の言語の場合)極力英語は使わないよう注意する
英語以外の外国語でタンデムする場合。パートナーと英語が共通言語になることもあります。英語で話した方が楽な場合も。
でも、そこで英語を話してしまったら元も子もありません!どーしても必要な時以外は、英語を使うのは控えるようにしましょう。その方が、お互いに学べることが多くなりますよ。
楽しくタンデムをするためのアイディア
タンデムのやり方は色々あると思いますが、私のお気に入りを上げておきます。タンデムは、楽しまないと!
言語ゲーム
私のタンデムパートナーがいつも持ってきてくれるのが、言語ゲーム。この言語ゲーム、かなり良いんです。ゲームをしながら、それぞれの言語が勉強できるようになっています。基本的には、ボキャブラリーのクイズが中心ですが。
毎回、時間を忘れてプレイしてしまいます〜。このゲーム、オススメです!
amazon.jpでは販売していませんが、amazon.deではドイツ語✖️日本語以外にも、ドイツ語✖️英語、中国語といったバリエーションが販売されています!
タンデムの探し方
最後に、タンデムパートナー探しの方法もまとめてみます。
タンデムやってみたいけど、パートナー探しが難しそう・・と思った方。そんなことありません。探そうと思えば、いくらでも探せますよ!
オンライン
Couch Surfing
当ブログでも何回か紹介しているCouchSurfing。異文化交流をしたいなら、うってつけのサイトです。このサイトの中で、言語交換コミュニティもいくつか存在しています。または、自分からタンデムパートナー募集のコメントを書くことも可能。
HelloTalk
オンライン上で言語交換できるのが、HelloTalkです。実際に会うタンデム(言語交換)と感じは違いますが、いつでもどこでも使えるのは便利です。
オフライン
オフラインで探す方法も色々あります。
ミートアップに行ってみる
日本にいるなら、国際交流のイベントに行ってみる。日本で出会う外国人なら、日本人と日本語でのタンデムに興味を示す人は多いはずです!
海外にいるなら、とにかくイベントに行って人に会ってみる。もし日本や日本文化に興味がある人と出会ったら、日本語のタンデムをしたいか聞いてみましょう。意外と日本語を勉強している外国在住外国人も多いので需要はあります。
人脈を使う
人脈は意外と侮れません。人づてに日本語を勉強している外国人がいないか聞いてみましょう。私も、友人に聞かれて知り合いのイタリア人を紹介したことがありました。
最後に
タンデム(言語交換)は色々な人との出会いがあり、学んでいる外国語の練習、生の文化を学ぶことができて楽しいです。ぜひ試してみては?
ではでは。