シュチェチンというポーランドの都市をご存知ですか?
私もほんの数日前まで知りませんでした。シュチュチンは、ポーランドの港湾都市で、ベルリンから車で2時間の距離に位置しています。先日、ドイツ人の友人が、ポーランドのシュチェチンまで買い物に行ってきたというのを聞いたのが、興味の発端でした。
ポーランドは、ドイツよりも物価が安いので、ドイツ人は、国境よりの都市に行き、買い出しに行くらしいです。陸続きの国の素晴らしさを感じます。
シュチェチンという街について詳しく調べていくと、ワルシャワやクラコフに比べると観光地としての魅力は劣りますが、素朴なポーランドの街を感じちょうど良い規模の街のようだったので、早速行ってきました。ベルリンからふらっと日帰りで、海外旅行に行くには、便利な都市だと思います。
今回は、シュチェチンの楽しみ方をたっぷりご紹介したいと思います。後半部分では、お得にベルリンーシュチェチン間を移動する方法も紹介しちゃいます。それでは、どうぞ〜
シュチェチンという街
シュチェチン(英語Szczecin・独語Stettin)は、バルト海に面する港湾都市です。もともとは、ドイツの一部であり、主要港として利用されていたそうです。第2次世界大戦の敗戦のときに、ポーランドに組み込まれ、それからはポーランドの都市となりました。歴史的にもドイツとは深い関係のある都市です。
市内は、第2次世界大戦で多大な損害を受けたようで、ほとんどが、戦後に再建されたもの。そのため、歴史的街並みを期待する人には少し物足りなく感じるかもしれません。
そんなシュチェチンでやりたいことをまとめてみます。
やりたいこと1)シュチェチン 街歩き
シュチェチンは、比較的小さな街です。主要な見所は、旧市街地に集まっています。
Old town hall (Ratusz Staromiejski)
Church of St.Peter and St.Paul
Pomeranian Dukes’ Castle
教会は、ゴシック様式のものが多く、お城は、第二次世界大戦時に崩壊されたので、戦後に再建されたものでした。
やりたいこと 2)ポーランド料理を食す
国が違えば、料理も違う。ドイツの大きな影響を受けているシュチェチンですが、今はポーランド。ポーランドの料理を楽しむことができます。
ランチには、旧市街地広場にある、HARNA’Sというレストランに行きました。様々な種類のポーランド料理が取り揃えてあり、スタッフさんも英語を話すのでオススメです!
スタッフさん一押しのポーランド料理を頼んでみました。
SCHABOSZCZAK HARNASIA
一言でいうと、カツレツ!です。チェコ、オーストリア、スロバキアでも同様な料理があります。薄いとんかつのようなものなので、一度試したら十分だと思います。一度試したことがあるのなら、他の料理を頼んだ方が良いかも。
DUMPLINGS-PIEROGI RUSKIE
ダンプリン(餃子)!中には、ジャガイモとコテージチーズのミックスが入っています。このダンプリンは、今回試した中で一番美味しかったです。
BIGOS
こちらは、ザワークラフト(キャベツの漬物)に、ソーセージとマッシュルームを混ぜたものです。塩見が効いていて、ビールとよく合う味。前菜として頼みましたが、一皿で結構な量がありました。
ランチ後、観光に疲れてたまたま入ったパブNOWY BROWAE SCZECIN。ふらっと入った割には、大当たりのパブでした。なぜなら、ビールを自家醸造しているのです!フレッシュなビールを味わう事ができました。
私たちが試したのは、Wheat beer(右)とDark Lager(左)です。
食事は取らなかったのですが、見る限りボリュームたっぷりで美味しそうでした。ドリンクだけではなく、ランチやディナーとしてもオススメです!
やりたいこと 3)買い物を楽しむ
冒頭でも書きましたが、ポーランド旅行の楽しみのひとつが、買い物!東南アジアに比べたら、東南アジアのようにすごく安いというわけにはいきませんが、それでも西ヨーロッパの国々に比べると物価は安めです。
シュシェチンには、2つ大きなショッピングセンターがあるので、買い物も楽しめます。ほとんどのお店でクレジットカードを受け付けてくれるので、両替する必要もありませんでした。
ショッピングセンターのひとつでは、ポーランド産のビールを買い込んでみました。ドイツでも、ビールは安いんですけどね・・。
お得にシュチェチンへ行く方法
ベルリンからシュチェチン への行き方は、1)電車 2)バス 3)車があります。通常、交通手段としてはバスが安い場合が多く、ベルリンーシュチェチン間のバスは片道7ユーロ〜です。
でも、ベルリンーシュチェチン間には、お得なチケットがあるので、電車で行くのをオススメしたいです。そのお得なチケットとは、ブランデンブルグーベルリンチケット(Brandenburg-Berlin-Ticket)です。
ブランデンブルクーベルリンチケットとは?
ベルリンとシュチェチンを含むブランデンブルクエリア内で使用できるチケット。1日間利用可能です。(正確には翌日の朝3時まで。)
1枚29ユーロで、5人まで利用可能です。通常ベルリンーシュチェチン 間の片道チケットは10ユーロ(往復20ユーロ)なので、2人以上の場合はこちらのチケットを購入した方がお得です。5人で利用すれば、たったの6ユーロで、ベルリンーシュチェチン間を往復できてしまいます。
オンライン、もしくは駅構内の券売機で購入すれば、29ユーロ、窓口で購入する場合は31ユーロです。券売機で購入する場合は、現金が使えず、デビットカードしか使えなかったので、観光客の方はオンラインもしくは窓口で購入した方が良いと思います。
ブランデンブルクーベルリンチケットは、利用者の名前が記入できるようになっているので、購入したら利用者の名前を書いておきましょう。電車内で数回チケットの確認がありました。
事前情報では、ポーランドとの国境付近でパスポートチェックがあると聞いていたのですが、私たちの場合はパスポートチェックはありまでんでした。でも、国をまたぐことになるので、パスポートは持参しておいた方が無難です。
ベルリンーシュチェチン間の電車のタイムスケジュールはこちらからチェックできます。
最後に
シュチェチン自体そんなに多くの観光名所あるわけではありません。きっとポーランドという国を知るには、ワルシャワやクラコフに行った方が良いのだと思います。
シュチェチンは、オドラ川沿いを散歩したり、街歩きをしたり、ポーランド料理を試してみたり、買い物を楽しんで、日帰りで帰ってくるくらいが丁度良い感じの街です。機会があれば、足を伸ばしてみてはいかがでしょう?