ストックホルムは、有名な沈没船ヴァーサ号博物館や野外博物館スカンセンだけでなく、群島を巡るボートツアーなど、見所が満載の都市です。私たちは、ストックホルムに3泊4日で滞在し、おさえておきたい観光スポットを試してきました。
今回は、ストックホルムの見所をおさえて観光するためのモデルコースをたっぷり紹介していきます!
ストックホルム旅行前の準備
まずはストックホルム旅行前に用意しておくと良いものを紹介していきますね。
空港から市内への移動手段を確保
多くの人が、ストックホルムの玄関口としてアーランダ空港を利用されるかと思います。旅行前にアーランダ空港からストックホルム市内への移動手段を準備しておくと便利です。
お手頃な値段で便利に利用できるのがFlygbussarnaバス。オンラインでチケットを購入でき、バス乗車時にQRコードをスキャンするだけ。
他にも色々な手段があるので、詳しくはこちらの記事で。
ストックホルムパスを予約
ストックホルム観光では、有名な美術館・博物館見学や島々を周るボートツアーを楽しめます。これらの主要な観光スポット・体験が含まれた観光客用カード、ストックホルムパスを使えば、お得に観光することができますよ。
私達は3泊4日のストックホルム滞在中にストックホルムパスを利用して、2万円節約できました。ストックホルムパスは現地でも購入可能ですが、ストックホルムパスの公式ウェブサイトで超頻繁に1割引のセールをやっているので、事前に購入しておくと割引価格でパスを購入可能です。
3泊4日のモデルコース
それでは観光スポットを巡るモデルコースを日程別に見ていきましょう!
1日目
1日目は、ガムラスタンの王宮やノーベル博物館を見学する他に、ストックホルムという都市を知るためにバスツアーやボートツアーに参加していきます。
ストックホルムパスを交換
観光案内所でストックホルムパスを交換します。ここで、後ほど参加するボートツアーの予約をしておきましょう。ストックホルムパスを利用する場合、当日に限りボートツアーの予約ができます。
夏は特にストックホルムのボートツアーは人気が高くなり、席の確保が難しくなるので、早めに予約しておくに越したことはありません。
王宮を見学
スウェーデンには皇族がおり、10の皇族所有の施設があります。王宮はその中の一つ。ストックホルムの旧市街、ガムラスタンに位置しています。
王族はこの王宮には住んでいませんが、公務で実際に利用されているそうで、スウェーデン王に会えることもあるそうですよ。
王宮前で1日に1回衛兵交代式も行われます。スウェーデンを代表するバンドABBAの名曲「ダンシングクイーン」が使われることも。
王宮内の見学はストックホルムパス利用可。
パノラマバスツアー
次に、ストックホルムの中心地を周るパノラマバスツアーに参加します。イヤホンでのガイド付。日本語も選択できます。
ガラムスタン、セーデルマルム島と、ストックホルムをなす主要の島々をバスで周りながら、見所を聞いて学べました。土地勘がつかめるので、オススメです。
パノラマツアーは途中下車・乗車なしの75分のツアーですが、途中下車・乗車ができるホップオン・ホップオフバスもあります。どちらもストックホルムパスで利用可能。
ガラム・スタンの近くにある公園から出発します。
ロイヤル運河ツアー
パノラマツアーはストックホルム市内を一周して同じ公園に戻ってきます。この公園の目と鼻の先に、ボート乗り場があります。
ここから、最初のストックホルムでのボートツアーに参加していきますよ。ロイヤル運河ツアーは、50分で周るボートツアー。音声ガイド付きで、日本語版を選択することができます。
ノーベル博物館
ロイヤル運河ツアーの後は、再びガラムスタンへ戻り、ノーベル博物館へ。ダイナマイトの発明者であるアルフレッド・ノーベルの遺言に基づいて設立されたノーベル財団が、平和・文学・医学・物理学・化学で功績をあげた人を選出し、ノーベル賞を授与します。
ノーベル博物館では、ノーベル賞がどのようにして始まったのか、どのような人がノーベル賞を受賞してきたのかを学ぶことができますよ。受賞者の寄贈品も展示されており、2018年に医学賞を受賞した日本人の本庶佑さんの寄贈品もありました。
通常は18時で閉館ですが、金曜日の夜は20時まで開館しています。多くの美術館や博物館は17時や18時で閉館するので、うまくスケジュールに入れてみてください。
2日目
本日は、半日でストックホルム郊外へ船で日帰り旅行、そして再びストックホルム中心地に戻りガムラスタンのウォーキングツアーに参加します。
船でドロットニングホルム宮殿へ
世界遺産に登録されている王室所有の宮殿、ドロットニングホルム。ストックホルム郊外のローベン島に位置しており、ストックホルム中心部より船が出ています。
船に揺られること1時間で、ドロットニングホルム宮殿に到着。往復の船とドロットニングホルム宮殿の入場はストックホルムパスに含まれています。
宮殿内は、ガムラスタンの王宮と同様、豪華絢爛。
宮殿見学後は、バロック式庭園も見学しましょう。天気が良い日はここでピクニックするのもアリですね!
旧市街ウォーキングツアー
旧市街ガムラスタンのウォーキングツアーでは、スウェーデンの国の歴史とストックホルムの都市としての歴史、そしてスウェーデン王室についてについて学びながら、ガムラスタンを歩いて周ります。
ウォーキングツアーの中で特に興味深かったのが、ガムラスタンに建つ建物の建築様式について。楔の形を見るだけで、建てられた年代がわかるのです。
ただ普通に歩いていると見落としてしまう事をウォーキングツアーに参加すれば発見することができますよ。
ウォーキングツアーはストックホルムパスに含まれていますが、夏季限定です。そのほかの時期にウォーキングツアーに参加したい場合は、別途予約しましょう。
フォトグラフィスカ(写真美術館)
ドロットニングホルム宮殿の半日ツアーからガムラスタンウォーキングツアーの後、時刻は18時を過ぎています。ほとんどの美術館や博物館は閉まっていますが、例外なのがフォトグラフィスカ(写真美術館)。
深夜1時まで開館しているので、昼間に一日観光し夕食を取った後でも訪れることができるのです。海辺沿いに建っており、最上階にあるカフェレストランは夕焼けスポットにもなっています。
もちろん、見所は写真です。1階と2階に展示スペースがあり、常時数名の写真家の展示が行われています。
レストランGondolenの屋上へ
ガムラスタンからセーデルマルム島にいく道を歩いていると目に入ってくるのが、屋上部が突き出た建物。突き出た部分は、Gondolenというレストラン。
眺めを楽しみながら食事を楽しむことができます。レストランの屋上は、誰でも出入りができるようになっているので、食事をしなくても登ることが可能。ここからストックホルムを一望できます。
残念ながら、現在のストックホルムは至るところで工事が行われていて、どのアングルから写真を撮っても大型クレーンが入ってしまうのですが・・。
それでも、Gondolen屋上から見るストックホルムは絶景です。
3日目
3日目は、ユールゴーデン島にある博物館や美術館を巡っていきますよ!
ヴァーサ号博物館
17世紀に造船、沈没した船が、ほぼ現状のまま展示されているのがヴァーサ号博物館。ヴァーサ号は300年以上海底に沈んでいたにも関わらず、いくつかの要因が重なり、奇跡的に腐敗することなく、地上に引き上げられました。
博物館では、何故ヴァーサ号が造船されたのか、なぜ沈没したのか、なぜ現状保存ができたのかが詳しく展示されています。ヴァーサ号の大きさや繊細に保存された彫刻部分も圧巻ですが、その背景もかなり興味深いです。
ストックホルム観光で、是非とも訪れて欲しい博物館です。ストックホルムパスにも含まれており、ストックホルムパス保持者は、当日チケット購入の列に並ぶことなく入場することができますよ。
スカンセン野外博物館
アルトゥール・ハゼリウスが工業化以前のスウェーデンの暮らしを保存するために建てた野外博物館・動物園。園内には、スウェーデンの昔ながらの建築物が立ち並んでいます。
屋内では、伝統衣装に身をまとったスタッフの方々が、活版印刷やガラス細工、家具作りなどを実際に実演していました。ストックホルム滞在中に見える現在の暮らしとは違った昔の暮らしが見えて面白いですよ。
アンダーザブリッジボートツアー
今日も違うボートツアーに参加します。アンダーザブリッジボートツアーは、その名の通り、橋の下を巡るボートツアーです。
スウェーデン、そしてストックホルムは数々の島からなっており、島と島の間にかかる橋も沢山。
このボートツアーでは、メーラレン湖とバルト海を行き来します。メーラレン湖とバルト海は、水位が違うので、その境目をボートで渡るときは船は速度を落とし、慎重に渡っていくのが体感できますよ。
4日目
4日目は、3日間見きれなかった、できなかったことを詰め込みましょう。
セーデルマルム島のビューポイントへ
最終日は、セーデルマルム島のビューポイントMonteliusvägenへ向かいます。ガムラスタンの王宮から徒歩で20分。なだらかな坂を登って行くと、ガムラスタンにメーラレン湖、ノルマルムが一望できます。
ノーベル賞授賞式が開催される青の部屋で有名な市庁舎も見えますよ。
ガイドと行く群島ボートツアー
最後に参加するボートツアーは、ストックホルム周辺の群島を巡るボートツアーです。
乗船するのは、20世紀初頭に造船されたレトロな船。デッキエリアが充実しており、天気が良い日は波風を肌で感じることができます。船内にはカフェが併設されており、軽食やドリンクを購入することも可能。
船は、1時間半ほどで、Vaxholm島に停まります。ここで下船して、Vaxholm島にある要塞を見学することも可能です。
ストックホルムでどこに泊まる?
効率よく観光するには、ガムラスタン、セーデルマルム島、もしくはノルマルムに宿泊するのがオススメです。
私たちはストックホルム中央駅から徒歩10分、旧市街ガムラスタンまで徒歩15分、ノルマルムに位置するホテルハイマーケット宿泊しました。お洒落なインテリアに美味しい朝食が付いてきて大満足だったので、こちらもオススメです!
ガムラスタンのホテル
Collector’s Victory Hotel
海軍をテーマとしたアンティークホテル。地下鉄ガムラスタン駅から徒歩2分と好立地。朝食付き!
セーデルマルム島のホテル
Hotel Hornsgatan
ストックホルムのお洒落エリアセーデルマルム島にある家族経営のホテル。旧市街ガムラスタンまでは徒歩15分ですが、地下鉄駅もホテルすぐ近くにあります。
終わりに
3泊4日もあれば、やることもなくなるのではないか・・と思っていたのですが、ストックホルムは、見所がたくさんあり時間が足りないくらいでした。物価が高いストックホルムですが、ストックホルムをうまく活用すれば、数多くのボートツアーや博物館に入場できて、かなりお得です。
一方で、歩いているだけで楽しいストックホルム。首都なのに自然もいっぱいあるので、スウェーデン人のようにゆっくり散歩したりピクニックしたり味わうのも良いかもしれません。
いずれにしろ、ストックホルムは魅力多き都市です。ストックホルム旅行楽しんでくださいね!
ではでは〜。