2週間スペイン語を学ぶためにマドリッドの語学学校TANDEM Escuela Internacional Madridに通いました。そこで一番驚いたのが、どの先生もとてもフレンドリーで楽しそうに働いているということ。
「働き方」に興味がある私は、その理由を探るべく語学学校の先生たちにインタビューしてみました。また、スペイン語を教えるプロである彼らに、スペイン語勉強に役立つ本や映画も聞いてみたので、こちらも要チェックです!それでは早速紹介していきます〜
スペイン語先生 1) アルゼンチン出身 マルベル
まずは、私が学んだスペイン語B1クラスのメイン教師のマルベルから、どうぞ。
–何年スペイン語を教えているの?
先生になって37年、スペイン語を教えて25年。マドリッドでスペイン語を教え始める前には、ドイツの語学学校でもスペイン語を教えてたの。
— どうしてスペイン語の先生になったの?
アルゼンチンでは化学を教えていたのだけれど、夫の仕事の関係でドイツに引っ越すことになって、ドイツ語で化学を教えるのは難しかったので、スペイン語を教え始めたの。教えるのが好きなのよ。
–スペイン語を教える中で好きな事って何?
私は、初級の生徒を教えるのが特に好き。一歩一歩成長していくのが感じられるから。もちろん、全てのレベルの生徒との授業を楽しんでいるけれどね。
–スペイン語学習に役立つ本や映画を教えて!
私が好きなのは、Pedro Almodóvarの映画よ。ぜひ見てみて。
(*Pedro Almodóvarはスペイン人の映画監督。近年の作品では、ペネロペ・クルス出演の「Volver(帰郷)」でカンヌ映画祭で脚本賞等を受賞しています。)
–マドリッドのオススメの場所を教えて!
やっぱり美術館かしら。マドリッドには有名美術館が集まっているから。マドリッドは、とにかくいろいろな地区を歩いて楽しんでほしいかな。タパスを食べたいなら、Chueca地区がおすすめね。お手頃なタパスバーがたくさんあるのよ。
スペイン語先生 2) スペイン出身 ラウラ
現在妊娠中のラウラ。3月にはお母さんになるそう!大きなお腹を抱えながら、インタビューに答えてくれました。
–何年スペイン語を教えているの?
2008年からスペイン語を教えているから、今年で8年になるわ。マドリッドでスペイン語を教える前は、アメリカやイギリスでもスペイン語を教えてたの。
–どうしてスペイン語の先生になったの?
スペイン語が好きだし、旅行も好きだから。世界の色々なところで働けるのがいいなと思って。Tandemでスペイン語を教え始める前は、アメリカとイギリスでスペイン語を教えていたの。
–スペイン語を教える中で好きな事って何?
色々な文化を知ることができることかしら。アメリカで教えているときは、アメリカの文化を知ることができたし、スペインで教えている今も色々な国の生徒がいるから、違った文化を学べるから楽しいわ。
–スペイン語を教えるときに大切にしていることって何?
私はコミュニケーションを大事にしてる。スペイン語を勉強する中でも、ぜひコミュニケーションが取れるようになってほしいと思っているから。
–スペイン語学習に役立つ本や映画を教えて!
新聞を読むことかな。今はインターネットでも新聞を読めるようになったしね。(スペインの4大新聞:El PAÍS, EL MUNDO, ABC, LA VANGUARDIA)
あと、テレビ!rtveはオンラインで見れるから、ぜひ見てほしい!
–マドリッドのオススメの場所を教えて!
色々なところを歩いてみてほしいな。路地を一本入ってみると、思いがけない良い店が見つかったりするから。観光客が多い中心地以外にも、面白いところはたくさんあるの。特に、メトロ3番線のLavapiés駅周辺がオススメよ。
スペイン語先生 3) スペイン出身 アリシア
直接Aliciaの授業を受けたことはなかったけれど、学校内では必ず声をかけてくれたアリシア。写真を撮り忘れてしまったけれど、インタビューに協力してくれました。
–何年スペイン語を教えているの?
スペイン語を教えて7年。そのうち1年はイタリアの大学で教えていたの!
–どうしてスペイン語の先生になったの?
大学で文学を学んでいたのだけれど、そのあとにローマでスペイン語を教える機会があって、そこからスペイン語を教え始めた。すごく楽しかったからそのままスペイン語を教え続けてる。
–スペイン語を教える中で好きな事って何?
生徒とのふれあいかな。色々な国出身の生徒と知り合えるのは楽しいし、彼らのスペイン語力を上げる手伝いができるのは嬉しいわ。
–スペイン語学習に役立つ本や映画を教えて!
ちょっと上級になるのだけれど、B2レベルの人にオススメしたいのが、「La sombla del viento」。とてもワクワクする良書よ!
(*日本語版もあります)
–マドリッドのオススメの場所を教えて!
マドリッドではぜひタパスを楽しんでほしい!プエルタ・デ・ソル周辺にはたくさんタパスバーがあるから、タパスバー巡りすると楽しいはず。その中でも私のおすすめは「El tigre」かな。
スペイン語先生 4) スペイン出身 ハビエル
ハビエルの授業はスピード感があってとても面白かった。スペイン語教師としての経験豊富なハビエルも質問に答えてくれました。
–何年スペイン語を教えているの?
1992年から教え始めたから、今年で23年になるよ。
–どうしてスペイン語の先生になったの?
大学で文学と言語学を勉強していたんだけれど、卒業するときに、日本の東京大学でスペイン語を教えるチャンスがあったんだ。それで2年日本でスペイン語を教えた。その後、そのままブラジルに行って、5年スペイン語を教えたんだ。違う国に住むのは楽しかったよ。今は家族がいるからスペインでスペイン語を教えているけれど、色々な国の生徒と交流できるし、違った文化を知ることができるから毎日楽しいよ。だから、特に外国人にスペイン語を教える事が特に好きなんだ。
–スペイン語学習に役立つ本や映画を教えて!
僕は、Alejandro Amenábarが好きでよく見てる。ホラー映画が好きな人におすすめだよ。
–マドリッドのオススメの場所を教えて!
マドリッドで美味しいパエリアが食べられるところを教えるよ〜。ひとつめが、La Paella de la Reina。TandemがあるBance de español駅から近いよ。もうひとつが、アトーチャ駅の近くにあるArroceria Gala。どちらも美味しいから試してほしい!
終わりに
インタビューを通して、共通して「スペイン語を教えるのが好き」や「旅行や異文化が好き」という先生が多かったのが印象的でした。好きなことをしているから、誰もが楽しそうにイキイキと働けているんでしょうね。
旅行が好き、異文化が好き、言語が好きならば、語学教師って楽しく働ける仕事なのかも。好きなことを仕事にできるって幸せなことだなあと思えたインタビューでした。
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2週間スペイン語留学での体験はこちら。みっちりと勉強しました!楽しかったよ。
怒涛の2週間スペイン語留学![日記 1〜3日目]
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