カトリック教国のスペインにおいて、クリスマスは1年で最も大事な行事です。日本ではクリスマスというと、「恋人の日」という面が押し出されすぎてしまっていますが、スペインでは家族で集まりゆっくりと過ごす日です。
人生初、スペインでクリスマス休暇をスペイン人家族と過ごしてきたので、一体どんな感じだったのかレポートしていきます。読んでもらえれば、スペインのクリスマスを味わえるはず!
では、いってみましょう!
12月24日 Nochebuena クリスマス・イヴ
24日は、クリスマス・イヴ。スペイン語では、Nochebuenaといいます。この日は、午前中までスーパーやマーケットが開いていますが、午後からは完全閉店。クリスマスの休暇モードに入ります。
Nochebuenaの山場は、夜にやってきます。まずは、21時に、スペイン皇太子のスピーチがあります。スペインでは、一家揃ってテレビ中継を見ます。
私としては、皇太子のスピーチは、すぐに終わるのかと思いきや、10分程延々と話しました。スペインの夕食は21時からなので、このときは既に空腹の絶好調。家族は皆スピーチが終わるのを、まだかまだかと見守っていました。(皇太子、ゴメンなさい。)
皇太子のスピーチが終わると、待ちに待った夕食の時間です!料理の種類は家族によってまちまちです。筆者のパートナーのスペイン人家族宅では、生ハム(Jamón)・海老(Langostino、Gamba)とチーズ(Queso)、オリーブ(Aceituna)を食べました。
夕食が終わると、プレゼント交換の時間です!家族それぞれが、この日までにクリスマスプレゼントを用意していました。ひとつひとつクリスマスプレゼントを開けていきます。ワクワクの瞬間ですね。
筆者は、クリスマスプレゼントとして、スペインの人気映画「Ocho apellidos vascos」をもらいました!
スペインでは、サンタクロースのことをPapá Noelと呼びますが、ちなみにこのクリスマスプレゼント交換は、スペイン本来の風習ではありません。本来は1月6日の公現祭の前日である5日の夜に、三賢人がプレゼントを持ってきてくれるとされています。最近では、大人はクリスマスプレゼントと公現祭のプレゼントを用意しないといけないので大変なのだとか・・。
クリスマスプレゼント交換が終わったら、スペインのクリスマスのお菓子トゥロンを食べながら、映画を見たり、ゲームをしたり、と家族で思い思いの通りに過ごします。
本来、クリスマス・イヴは静かに過ごす日ですが、最近では若者達は街に繰り出してクラブに行ったりするそうですよ。筆者の家のお隣さんも、夜通し音楽が流れていました。
12月25日 Navidad クリスマス
ちょっと夜更かししたクリスマス・イヴの次の日は、ゆっくりと遅めに始まります。敬虔なカトリック教徒の場合は教会に行きます。私のスペイン人家族は、カトリック教ですが、教会には行きませんでした。
クリスマスの日は、ランチを盛大に食べます。この日も、親戚が家に集まります。我が家の場合は、ラム肉Corderoを食べました。デザートには、クリスマスケーキまで出てきました・・!
2日連続、食べっぱなし、です。日本のお正月と一緒ですね。ちなみに、スペインでもクリスマス前になると胃薬のTVコマーシャルが増えるようですよ。
クリスマスは12月25日で終わりですが、クリスマスムードは公現祭の1月6日まで続きます。街中のクリスマスイルミネーションもそのまま、クリスマスツリーもそのままです。この時期に旅行すれば、クリスマスムードを感じることができるはず。
いかがでしたか?スペインで過ごすクリスマス。スペイン人の家族や親しい友人に招待してもらった際には、スペインのクリスマスを味わってみてくださいね。
本日の表現
食べてばっかりのクリスマスだけに、食べ物の表現が豊富でした。まとめてみます。
Jamón ハモン 生ハム
Langostino ランゴスティノ 海老
Gambas ガンバス 小海老
Queso ケソ チーズ
Aceituna アセイテュナ オリーブ
Turrón トウロン クリスマスのお菓子
Cordero コルデロ ラム肉
特に、はちみつや卵白を固めてできたクリスマスのお菓子トゥロンはこの時期しか食べられないので、ぜひお試しを:)
¡FelizNavidad!