最近、立て続けに海外就職の悩みを受けました。ブログをやっているからか、色々な問い合わせをいただきます。その中でもダントツで多いのが、「お給料に関して」です。
この給料は真っ当なのか?生活できるのか?税金が高いと聞くが、リターンはあるのか?
等々。最初に結論を言っておくと、決めるのは自分なので、私は「自分で決めてください」とお答えしています。しかしながら、自分で決めるまでのリソースが十分ではない人が多かったようなので、その部分でアドバイスとして思うことを書いていきます。
海外に行くと、給料が下がるケースが多い
日本はある程度先進国であり、物価もある程度高いことから、給料水準が高めです。日本に住んでいると気づかないかもしれませんが、世界の給料レベルって、低いんですよ。
ヨーロッパは給料水準高いでしょ?と思うかもしれませんが、意外とそうではありません。もちろん、勤務先や職種によりますが、給料レベルはピンキリです。
駐在員を除いて、日本人が海外の現地企業で働くということは、外国で外国の会社に外国人として働くということです。どの国もに自国の雇用を守りたいですし、自国出身の人の方が言語的にも文化的にも有利な立場にあります。
そのため、外国で働く場合、相当スキルを持っていない限り、給料レベルが上がることはほとんどないでしょう。(注:発展途上国から先進国へ移動する場合は別。日本は先進国なので、例外としています。)
ドイツで働くアジア人の友達は、ほとんどが給料レベルは一定か下がったと言っています。一方ドイツで働くヨーロッパ出身の人の場合、言語を多数話せることが多いこと、またビザを必要とせずに働けることから、ビザを持っていない・また語学レベルがヨーロッパ出身者のレベルに満たないアジア人に比べて、不利な立場につくことはないようです。
また、ドイツ以外のヨーロッパの国々はドイツより給料水準が低い、もしくは仕事がない国が多いので、「海外で働いて給料が下がる!」というよりは、「出稼ぎに行く!」という色の方が強いという状況もあります。
給料が適正かを調べる方法
上記のように、国別の給料レベルの情報だと、国別の平均の話となり、個人レベルの給料額が見えにくいです。実際に自分に当てはまる給料レベルを調べるときは、自分の職種の給料を調べると良いです。
glassdoorというウェブサイトを使えば、登録されている会社の現社員・元社員が残したレビューを見ることができます。
レビューの中に、給料情報も載っています。実際に働いていた人の情報などで、精度は高め。レビューを残した人の職種別となっているので、より正確なデータに近い数字を得ることができるはずです。
大事なのは、額面金額だけではない
上記で各国の平均給料を掲載しましたが、上位にはアイスランドやデンマークといった北欧の国々がランクインしていましたね。北欧の国々は給料レベルも高めですが、税金も高いです。以前デンマークで会った現地在住オーストラリア人に聞いたところ、給料の約半分が税金として支払わなければならないと言っていました。(注:所得税の上限は51.5%と法律で決まっているようです。参照:Just Landed)
これらの国々は所得税は高いですが、その分社会保障がしっかりしているので、支払った税金のリターンはしっかりあります。税金が高いと、やるせない気持ちにもなりますが、しっかりと支払った税金が社会に生きるのであれば支払いがいがありますよね。
ここで注意しておきたいのが、外国人が高い所得税支払った場合、リターンがしっかり得られるかということ。その国に永住や長期滞在するのであれば問題ありませんが、短期滞在の場合、滞在中に高い税金を支払っただけ・・。となる可能性もあります。
最終的に決めるのは自分
色々と書いてきましたが、結論は最初に書いた通り、「最終的に決めるのは自分!」です。お金を稼ぎに行きたいのか、それとも仕事量を減らしてゆっくり過ごしたいのか。その国に長期で住むつもりなのか、短期なのか。自分の中で譲れないものを挙げてみて、それに合う選択肢に絞っていくと良いのではないでしょうか。
海外で働く者の一意見として書いてみました。ではでは。
お知らせ
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