サハラ砂漠のプライベートツアー2日目のレポートです。1日目は、世界遺産のアイット・ベン・ハドゥやダデス渓谷を見学しました。(1日目の様子はこちら)
今回は、とうとう砂漠へと足を伸ばします!
【2日目】
2日目は、ダデス渓谷から、メルズーガまでの移動。地図で見ると、こんな感じです。
オアシスの街Tinghir
朝食を食べて、9時にダデス渓谷のリヤドを出発。たくさんのパインツリーが生えたオアシスの街Tinghirを通ります。赤茶けた風景が広がっているのですが、時にオアシスがあると、緑が茂っているので不思議です。
ノマドのテントを発見
ノマド(遊牧民)の人たちは、夏の間はアトラス山に居を据えるらしいですが、冬になると、地上近くに戻ってくるらしいです。幸運なことに、ノマド一家のテントを発見。数多くの家畜と、小さなテントが目に入りました。
ノマド達は、家畜と一緒に家族単位で移動し、家畜をスーク(移動式マーケット)で売って生計を立てているとのこと。多くのノマドの子達は、学校には行かず、仕事の手伝いをします。
ツアーの後半で、ロバに家財を全て載せて移動しているノマド一家も目撃。私たちが見たのは、男性軍だけで、女性は子供と一緒に別ルートで移動している、とヨゼフが教えてくれました。
トドラ渓谷
切り立った崖が独特の景観を生み出しているトドラ渓谷に寄ります。車を降りて、つかの間の散策を楽しみ・・たかったのですが、少年たちの客引きが凄かったです。草で作った人形を買わないか?と言ってきたのです。もう少し有用なものなら検討するけど、草の人形は・・・という感じでした。
川も流れているのですが、山の頂上というわけではないのに、新鮮な水が地表から湧き出ています。小石で浄化されるので、水の質は綺麗だそう。流石に飲みませんでしたが。
Erfoudでランチ
さらに車を走らせて、Erfoudという街でランチです。私は事前に、地元の人たちが行くような食堂に行ってみたい!とヨゼフに話していたのですが、本当に連れて行ってくれました。
ここで、タジンと、モロッコ人達がいつも食べている豆入りのスープを試してみます。昼時だったので、モロッコ人男性がどんどんやってきました。たくさん食べて、ミントティーまで飲んで、一人20ディラハム(約250円)。
この日は運転手のモハメッドが、ベルベル人の民族衣装を着ていました。素敵!モハメッドもヨゼフもメルズーガ生まれなので、まさに「ローカル」ですね。
ターバンは、普段はあまりしないそうですが、ジェラバ(長袖の衣装)は普段でもよく着るそうです。
Erfoudでは、砂嵐が強くなり、砂漠が大丈夫か心配になります。砂漠のためだけにここまで来たのに・・と不安に。天気が回復することを祈りながら、シェビ砂丘の玄関口であるメルズーがまでドライブを続けます。
メルズーガ到着
16時頃メルズーガ(Merzouga)に着いたのですが、砂嵐は止む気配なし。この砂嵐じゃ、前も見えないし、ラクダに乗る意味もないんじゃないか・・とテンションがかなり下がり気味。
メルズーガのヨゼフの友達のリヤドで休憩をしながら、天候の回復を待つことにしました。もちろんここでもミントティーをいただきます。モロッコのミントティーは、砂糖がたっぷり入っているので、甘いんですよ。
30分ほど待ったところで、空に変化が。厚くかぶさっていた雲が晴れて来て、青空が見えるように!願って待った甲斐があった!ということで、ラクダに乗るために、砂丘の入り口まで向かいます。
ここで、ベルベル人風にターバンをしてもらうことに。砂漠は、砂は細かく、風も強いので、顔面を守るための意味があるそうです。日差しも強いので、サングラスも装着し、準備バッチリ。
ラクダに乗って砂丘を散歩
ラクダ飼いのおじさんの指示に従って、ラクダに乗り、砂丘散歩に出発です。砂の粒は、細かく、サラサラしています。風の流れに沿って、砂がサラサラと流れて行くのが、目で見てはっきりとわかるんです。ラクダの上から、砂丘の美しさに見とれてしまいました。
ラクダは基本的に安全なのですが、砂丘を降るときは、バランスを崩しやすいので、ラクダに取り付けられた安全バーをしっかり持つようにしましょう。
ラクダ乗りは、お尻が痛くなるという意見が多数ですが、私はあまり気になりませんでした。確かに、違和感があることはあるのですが、ラクダに乗りながら見る砂丘の美しさに比べたら、気にならないもの。人によって感じ方は違うと思いますが。
行きはラクダに乗り、帰りは車で帰る人も多い中、私たちは行き帰りとラクダ乗りを楽しみました。ラクダに乗れる機会なんてそうそうないですからね!
あと、ラクダに乗り終わったら、ラクダ飼いの方にチップをお渡ししましょう。
快適!砂漠キャンプ
シェビ砂丘には、雨後の筍のように沢山のキャンプがあります。キャンプには主に2つの種類があり、共有トイレ・シャワーのキャンプがスタンダードキャンプ、個室にプライベートトイレ・シャワーがついたものがラグジュアリーキャンプです。
私たちは、プライベートトイレ・シャワーがついたキャンプに泊まりました。砂漠の砂は脅威。髪にもしっかりとついて来ます。なので、順番を気にせずに入れるシャワーが付いていて、快適でした。お湯も出ました。
なぜトイレもシャワーも砂漠で使えるのかというと、砂丘の地下にはオアシスがあるのだそうです。なので、水には困らないとのこと。有難い話です。
ラグジュアリーキャンプは、食事もまた美味しかった!砂漠で、こんなに美味しい食事が食べられるなんて思わなかったですよ。
そして、モロッコはムスリム教なので、基本的にレストランやホテルにアルコールは置いてありません。この日は、ヨゼフが赤ワインを私たちに差し入れしてくれたのです。サプライズで。思いがけなく嬉しかったですね。
夕食の後は、キャンプファイヤー。ベルベル人の音楽を堪能します。私たちの他に、インド人家族が泊まっていて、一緒に音楽に合わせて踊りました。
空をふと見上げると、溢れんばかりの星が空に散らばっています。天の川も見えました。太陽が出ている間の砂丘は綺麗だったけれど、夜は今度は空が美しい。寝る間を惜しんで、星空鑑賞を味わいました。
終わりに
サハラ砂漠ツアーのメインであるメルズーガ砂丘にとうとうやって着ました。最初天候が心配だったけれど、最終的には天が味方してくれ、天気が回復してくれて良かったです。
砂嵐が吹いていると、砂漠では何も見えないので、楽しめるから天候によると思います。時間に余裕があるのであれば、メルズーガ宿泊を増やすのもありかと。
最終編では、砂漠で迎える朝の模様を詳しく紹介していきます!
ではでは。