ドイツらしい風景といえば、どんな風景が思い浮かびますか?
私の場合、
こんな風景。
同じような風景が思い浮かんだ人も多いのでは?
なんて行っても、この風景と同じ場所が旅行ガイド「LonelyPlanet」でも使われているほどですから。
この風景があるのは、ローテンブルク・オプ・デア・タウバー(Rothenburg ob der Tauber )。
ドイツのドイツらしい美しい風景は南ドイツに集中していると言われますが、ローテンブルクも南ドイツのバイエルン州に位置しています。
ローテンブルクの可愛い街並みは日本人に特に人気で、街中には日本語の看板や日本人向けのおみやげ屋さんがあるほど。日本人を惹きつける観光地の魅力を探るべく、日本からやってきた家族を引き連れて訪問してきました。
今回は、ローテンブルクの魅力をたっぷりご紹介していきますー!
ローテンブルクという街について
ローテンブルク・オプ・デア・タウバーは、タウバー川沿岸に位置することを示す地名。16世紀までは、交通の要所かつ政治的にも力が大きく街は栄えていました。
しかし、17世紀に勃発した三十年戦争では戦地が近かったことから市政に多大な負担がかかり、またその後疫病が大流行し人口が大激減。繁栄していた16世紀までとは打って変わって、暗黒の時代に。
幸か不幸か、その暗黒の時代が250年間続いたことから、街は中世の姿をとどめ続け、今の姿にいたる、というわけ。少し歴史が違っていたら、今のローテンブルクの中世の街並みは残っていなかった可能性があるということ。そう思うと、歴史の重みを感じます。
ローテンブルクの目玉?夜警ツアーに参加すべし!
ローテンブルクは、中世の美しい街並みが見れるだけではなく、歴史的にも非常に興味深い街でもあります。もっとこの街の歴史的部分を知りたいのであれば、
「夜警ツアー」
に参加するのがオススメ。
夜警ツアーとは、中世時代の夜警服に身を包んだHans Georg Baumgartner氏が行うウォーキングツアー。旧市街の中心地マルクト広場が集合場所。そこから、約1時間かけて旧市街の中を案内してくれるんです。
英語は20時から、ドイツ語は21時から。英語はゆっくり話してくれたので比較的聞きやすかった。ちょっとシニカルなジョークを含んだ夜警ツアーは、ローテンブルクの夜を過ごすにはもってこいかと。
料金は、一人あたり8ユーロ。ツアーの後にお支払いします。ツアーの前と後に記念撮影してもらえる時間もありますよ〜!私達は、特製の夜警ステッカーまでもらってしましました。
ちなみに夜警のおじさんは、ビジネスマンでもあります。もらったステッカーをもとに彼のウェブサイトを訪問してみると、なんと民泊も経営しているよう。夜警ホテル、でしょうか・・?
ローテンブルクでやりたいこと
夜警ツアーにもやりたいことはたくさん!
壁を歩き尽くす
ローテンブルクの旧市街は、約2.4キロの市壁で囲われています。
この一部を現在も歩くことができるんですー。高さは600メートル程。中世時代の様相を残す街であり高い建物がないので、市壁からも十分に街の雰囲気を見て取ることができます。
そして市壁を歩いていると、ところどころに名前入りの記念碑が。
日本人の方のものや法人のものも多く見受けられました。
夜景ツアーでの説明によると、この市壁の記念碑は、第二次世界大戦時に半壊した街を再建するために寄付を募った際に協力した方々のものなのだそう。
多くの方の支援のおかげで、美しいローテンブルクの街並みが戻ってきたのです。
PLÖNLEIN で写真をパチリ
冒頭の有名な写真の場所、それがPLÖNLEIN 。日本語に訳すと、小さな広場という意味。
写真撮影スポットということで常に人の流れは絶えないけれど、やっぱり1枚位は写真撮っておきたいところ。
年中やっているクリスマスマーケットに行こう
ドイツといえば、クリスマスマーケットが有名ですが、ローテンブルクには年中やっているクリスマスマーケットのお店があるんです。
店内一歩足を踏み入れると、そこはもう12月の気分。店内には数えきれないほどのクリスマスツリーや関連商品が販売されています。
店内には、巨大な周るクリスマスツリーもありましたよー!昨年度ベルリンでクリスマスマーケットに行きましたが、まさに店内の雰囲気はクリスマスマーケットさながら。(飲食物は売っていませんが。)
この店に行けば、どんな時期でもクリスマス気分が味わえるはず。
ご当地スイーツ・シュネーバルを試してみる
忘れてはいけないご当地グルメ。ローテンブルクには、ご当地スイーツがあります。その名も、「シュネーバル」!
ドーナッツの生地をストライプ状にし、円形に仕立てあげたもの。プレーン味から、チョコレートがかけられたものまで、様々なバリエーションがあります。1個1.5〜2.5ユーロ。
生地自体がそんなに甘くないので、甘いものがお好きな方は、チョコレートソース付きのものがオススメです。
ローテンブルク観光のアドバイス
最後に、ローテンブルクを訪れる際のアドバイスを。
- ドイツには、もうひとつローテンブルク(Rothenbürg)という街があります。中世の街並みを残すローテンブルクは、バイエルン州のローテンブルク・オプ・デア・タウバー(Rothenburg ob der Tauber )の方なので、お間違えのないよう・・・!
- ローテンブルクからミュンヘンへの移動には、バイエルンチケットがお得でした。利用人数が多ければ多いほど、更にお得になります。
詳しくはこちらで紹介しています → ドイツの名城・ノイシュバンシュタイン城を見に行く【チケット予約方法からお得な行き方まで】 - ローテンブルクは比較的小さい街なので、滞在は1泊で充分そう。他の街からの日帰りも可能ですが、夜警ツアーと夜景はこの街の一番の見所だと思うので、1泊することをオススメします!
ドイツならではの中世の街並みを、ローテンブルクで味わってみてはいかがでしょう?
ローテンブルク・オブ・タウパーを含むツアーもあるよ
ミュンヘンを拠点に、ローテンブルクを訪問することも可能。ドイツの電車はめちゃくちゃわかりにくいので、ツアーに参加した方がスムーズに観光することができます。
ローテンブルク&ハールブルク ロマンチック街道人気のスポット日帰り観光ツアー | VELTRA
4-10月中のオンシーズン中は、ロマンティック街道沿いを走るバスが出てます。
ロマンティック街道『ヨーロッパバス(EUROPABUS)』 ローテンブルク⇔ミュンヘン |VELTRA
ローテンブルク・オブ・タウパーどこに泊まる?
ローテンブルクは、小さな街ですが1泊することがオススメです。なぜなら、日がくれた後、明かりが灯った街の風景もまた雰囲気があり格別だからです。ほとんどの宿泊施設が、ドイツの伝統的な家に泊まれるスタイルになっています。
Hocher Hotel & Cafe — ベーカリー付きのホテル。美味しい朝食が付いてきます。
Hotel Reichs-Küchenmeister 外観もインテリアも「可愛い」に尽きるホテル
最後に
ローテンブルクでは、ベルリンやケルンといった他のドイツの都市では味わえない雰囲気を存分に味わうことができました。可愛いドイツを探しているなら、間違いなくローテンブルクローテンブルク・オブ・タウパーは外せません!
ではでは〜。