チェコといえば、ビール!プラハに来たら、思いっきりチェコのビールを飲みたいところです。
今や、プラハの至るバーやレストランでチェコ各地の地産クラフトビールが飲むことができます。でも、実は10数年前までは、プラハのバーやレストランではチェコの大手ブルワリーのビールしか飲めなかったんです。
実は、チェコのクラフトビールブームは、チェコに恋したアメリカ人男性がもたらしたのです。え、本当?話の続きが気になる?
それでは、続きをどうぞ!
クラフトビールを流行らせたPragueBeerMuseum
チェコ各地のクラフトビール30種類を飲むことができるレストランバー「Prague Beer museum」。アメリカ・カリフォルニア出身のSeさんが、6年前に始めました。今や、クラフトビールが飲めるバーとして地元の人、観光客に支持される人気店となっています。このレストランバーこそが、プラハでのクラフトビールブームの立役者。
オーナーのSeさんは、カリフォルニアのバーでマネージャーとして働いていましたが、27歳の時に思い切ってアメリカを離れ、世界一周の旅へ。2年ほど世界各地を旅して回って、アメリカに帰る前に偶然立ち寄ったのが、チェコ。彼はチェコが気に入り、アメリカに帰国した後も、チェコとの行き来を繰り返し、数年後には完全に移住を果たします。
移住後、Seさんはプラハでカクテルバーを経営しはじめました。カクテルバーの経営が軌道にのってきたとことで、「何か違うことがしたいな」と思いついたのが、クラフトビールでした。
アメリカでは、既に10数年前に人気に火がついていたクラフトビール。でも、チェコ各地に美味しいビールを作る小さいブルワリー(ビール醸造所)がたくさんありますが、全て各地方で消費され、プラハではほとんど飲む事ができなかったそうです。その状況を目にして、Seさんはチェコ各地のクラフトビールを飲めるレストランバーを作ることを決意しました。
SeさんがPrague Beer museumを開店した当初は、地方の中小ブルワリーに行っても、なかなかプラハでビールを販売することに理解が得られなかったそうです。
Seさんが「プラハでビールを販売すれば、売上があがりますよ!」と彼らを説得しても、「え、売上が上がったら、もっと働かなくちゃいけないじゃないか。人手が足りてないから、わざわざプラハで売らなくてもいいよ。」と言われることもあったそう。
その後、Seさんはあきらめずに説得を続け、徐々にブルワリーの理解を得て、Prague Beer Museumのビールの種類を増やしていきました。
そうして、今やチェコ各地の美味しいビールを飲むことができるようになりました。Prague Beer Museumのビールはどれもタップからついでもらえるんですよ!
Prague Beer museumの自慢のビールたち
それでは、Prague Beer museumの人気ビールをご紹介します。
MATUŠKA
チェコで最も革新的と称されるビール醸造家Martin Matuška氏が手がけるビール。彼と彼の息子Adamが醸造したビールは、伝説の味という呼び名が高いとのこと。MATUŠKA社のビールは、毎週入れ替わるらしいので、どの種類のビールが飲めるかはお楽しみ。
ERDINAND SEDM KULÍ Amber Lager 13°
黒胡椒やバジルのフレーバーを感じさせるラガービール。カラメル味のアロマと、モルトの深い味わいが特徴です。
MERLIN ČERNÝ Dark Lager 12°
3つの種類のモルト、新鮮な湖から引いてきた水、高品質のホップと大麦を使って作られたビールは、ビターな味わいが楽しめます。
どれも美味しい〜。これだけの種類のビールがあるなら、少しずついろんな種類を試したいですよね!そんな場合には、ビールお試しセットがオススメ。5種類のビールを少しずつ試せます。二人でそれぞれ頼めば、計10種類のビールを試せちゃいます。
チェコのビールには、チェコ料理!
ビールと一緒に、食事も楽しみたいですよね。チェコの料理は、はっきり言って、「こってり系」。たっぷりと、お肉や濃厚ソースを使用した料理が多いのです。せっかくなら、ビールと一緒に美味しいチェコ料理を試してみてはいかが?
Fried cheese (フライド・チーズ)大きなチーズが、丸ごと揚げられた、大胆な料理。カリカリの皮と、濃厚なチーズの組み合わせが絶妙。ビールにもよく合います。
Smoked ribs with mustard and horseradish and garlic dressing 400g(スモークド・リブ 400g)
そうです。チェコは海がない国なので、肉食の国です。ビーフ、ポーク、ダックがオススメだそうです。どうぞお試しあれ!
【まとめ】Prague Beer museumでクラフトビールを味わおう
チェコ産のクラフトビールが、数年前まで首都プラハでほとんど飲めなかった、というのは驚きでした。SeさんがBeerMuseumを始めた時には、プラハへビールを売るのに難色を示していた人が多かったそうですが、今や地方のブルワリーに若手も増え、どんどん新しいビールの開拓にチャレンジして行く人が増えているそうです。これからの動きが楽しみです。
チェコの大手ブルワリーのビールは、他の国でも手に入りますが、地方産のクラフトビールはチェコ以外で飲むのは難しい。だからこそ、プラハに訪れた際には、地元産のビールをたっぷり味わいたいですね。
[Information]
Kavárna Obecní dům
1号店
住所:Dlouhá 46, Prague 1
電話番号:+420 222 002 763
営業時間:monday-sunday: 12:00-3:00
2号店
住所:Náměstí Míru, Americká 341/43, Prague 2
電話番号:+420 775 994 698
営業時間:monday-sunday: 12:00-3:00
*Thank you to Prague Beer Museum for your invitation. The opinions expressed here are my own.