ポンペイは、南イタリア・カンパーニャ州にある古代ローマ時代の遺跡です。ヴェスヴィオ山の火山灰に長い間埋もれていたため、2000年以上前の遺跡ですが、非常に状態が良く、当時の暮らしを垣間見ることができる貴重な場所。ナポリやアマルフィ海岸を訪れるなら、外せない歴史的観光名所です。
ポンペイ遺跡観光の流れ
ポンペイは、巨大な遺跡なので、入口が３つあります。どこからポンペイに来るのか、どうやって見学するかによって、利用する入口が違ってきます。
Porta Marina (via Villa dei Misteri)
ナポリからポンペイへソレント行き電車でアクセスする人はこちら。
最寄駅：Pompei Scavi – Villa Dei Misteri駅
Piazza Esedra (piazza Porta Marina Inferiore)
ナポリからPoggiomarino行き電車でアクセスする人はこちら。
最寄駅：Pompei Santuario駅
Piazza Anfiteatro (piazza Immacolata)
サレルノからアクセスする人はこちら。
最寄駅：Pompei駅
ちなみに、ツアーを利用する人は、Porta Marinaが集合場所になります。個人で入場する方は、どの場所から入場しても問題ありません。
チケット購入方法
ポンペイ遺跡の入場チケットは事前にオンラインで購入できます。私たちが訪問した10月は、チケット購入に少々列がありましたが、30分以上待つような長蛇の列ではありませんでした。確実に並ばずに入場したい方以外は、現地購入で良いかと思います。
ツアーに参加すれば、チケット購入について悩む必要はありません。私たちも、ツアーに参加したのですが、ツアーに参加する人は優先的にチケットを買えるそうで、ガイドさんが私たちのためにチケットを購入してくれました。
ポンペイ遺跡入場料金 １５ユーロ （別途２ユーロ予約料がかかります）
この他にも、近隣の遺跡も入場できる周遊入場券もあります。
ツアーでまわる？個人でまわる？
ポンペイは巨大な遺跡ですが、その背景や歴史がわからないと、ただの大きな石が並んだけに見えてしまう可能性が。そのため、見学の際は情報が重要です。
一番良いのが、ツアーに参加すること。ポンペイではたくさんのツアーが組まれており、考古学者や専門のガイドが、遺跡の見方をわかりやすく解説してくれます。
私たちは、２時間のツアーに参加しましたが、参加して本当に良かったです。２時間のツアーで、遺跡の見方を教えてもらったので、ツアーの後個人で見学する際にもその知識が役立ちました。
もちろん個人で見てまわることも可能です。その場合は、オーディオガイドを借りたり、ガイドブックを活用するといいと思います。
ちなみに私はポンペイ遺跡を訪問する前に、RickStevesのポンペイ遺跡のポッドキャストを聞いておきました。予習にちょうど良いです。
持ち物について
ポンペイ見学には、少なくとも２時間かかり、時間が許すのであれば・・1日、2日かけることができます。ポンペイ遺跡は、高い建物がなく、日陰も少ないので、初夏から秋の初めにかけて、見学は日差しとの戦いになります。
日焼け防止、暑さ対策は忘れないようにしてくださいね。水分補給に関しては、遺跡内にいくつもの井戸があり、飲用可能なので、ペットボトルや水筒を持参して、補充すれば大丈夫です。
遺跡というだけあって、足場がデコボコしているので、歩きやすい靴で行くことを忘れずに。
日帰りで訪れたい人は、大きめの荷物は預かってもらえます。
ポンペイ遺跡内の見所
今回のポンペイ遺跡観光で学んだ見所をいくつか紹介していきます。
食堂
ポンペイには600の家と500のお店がありました。食堂には、かまどの跡が残されているので、一目で食堂跡というのがわかります。
劇場と円形劇場
２つの劇場と１つの円形劇場があります。１階席は富裕層、２階席は中流階級が利用したそうです。
アレクサンダー王のモザイク画
富裕者の家に、アレクサンダー王の巨大モザイク画があります。もともとはフレスコ画で書かれたもので、そこから着想を得てモザイク画が作られたそうです。
ポンペイにあるものは、レプリカで、本物はナポリの国立考古学博物館にて展示されています。
黒焦げのパン
ポンペイは、火山灰に長らく埋もれていて手付かずだったのですが、そのおかげで当時の生活を知ることができる様々なものが発見されています。驚いたのが、黒焦げのパン。綺麗にパンの形をして残っているではないですか！
このように、ポンペイ遺跡は、歴史や遺跡にそこまで興味がない方でも、適切なガイドや情報があればかなり興味深く楽しめると思います。
ポンペイ遺跡以外の見所
ポンペイで遺跡だけ見学する人が大半ですが、ポンペイの街にはまだ見所があります。時間が許せば、こちらも足を運んでみてください。
大聖堂
ポンペイの大聖堂は、19世紀に建てられたもので比較的に新しいもの。豪華な内装が印象的でした。
鐘楼
大聖堂のすぐ隣にある鐘楼。エレベーター付きで、大聖堂でチケット2ユーロを購入して登れます。エレベーターは、個人ではなく、担当の方が動かしてくれました。
鐘楼の高さは、６０メートルで、鐘の重さは３６０キロ。この鐘楼は、ポンペイ遺跡が見渡せる絶好スポットです。ここは観光客も少ないので、穴場だと思います。
ポンペイどこで泊まる？
ポンペイにはいくつか宿泊施設があります。ナポリやアマルフィ海岸に比べると、少々価格は低めです。
私たちは、Pompei駅やポンペイ大聖堂に近いホテルに泊まりました。設備はシンプルですが、朝食付きかつお手頃な値段で良かったです。駐車場もあるので、レンタカー移動の方にも便利かと思います。
ポンペイどこで食べる？
ポンペイ遺跡内には簡易ショップがあり、サンドイッチなどが売られていました。ポンペイ遺跡外にいくつかレストランがあり、その中の一つがすごく良かったので紹介します。
PIZZERIA – MERCATO POMPEIANO
ナポリでピザを食べたあと、もう美味しいピザは食べられないかな・・と思っていたのですが、ここのピザはとても美味しかったです。使っている食材も新鮮なものでした。向かいには、同系列のイタリア料理店もあります。
ポンペイへのアクセス方法
それでは、ポンペイへのアクセス方法をみていきましょう。
ナポリやソレントから
Circumvesuviana線でPompeii Scavi – Villa dei Misteri駅へ。各街からポンペイまでは約30分です。Circumvesuviana線の列車は、古く決して綺麗とは言えないので、驚かないでくださいね・・。ポンペイ行きは、混み合います。
私たちは、ナポリからポンペイに向かったのですが、Garibaldi駅の一つ前の駅、Napoli Porta Nolana駅から乗車したので座れました。
サレルノから
アマルフィ海岸のもう一つの玄関口、サレルノからも電車が出ています。こちらの電車の方が、Circumvesuviana線より何倍も快適でした。空調もついているので。
サレルノ発着の電車を利用する場合は、Pompei駅を使うことになります。ポンペイーサレルノ間は約50分です。サレルノ駅から、アマルフィ海岸へ向かうフェリー乗り場までは徒歩10分もかからず、便利でした。
終わりに
ポンペイは、保存状態が良く、遺跡にそこまで興味がない人でも、一足足を踏み入れば、当時にタイムスリップしたかのような気分を味わえます。私たちは、ポンペイ遺跡に４時間ほど滞在しましたが、ガイドツアーに参加すれば、２時間ほどでも見て回れると思います。
ではではー。