アルゼンチンに行ったことがない方でも、「パタゴニア」について耳にしたことがある人は多いのではないでしょうか。
パタゴニアは、アルゼンチンの中部から南部にかけて広がる地域で、数多くの自然遺産がある場所です。チリの一部とパタゴニア地域を共有していますが、大部分がアルゼンチンに位置しています。
アルゼンチンは、日本から見て地球の裏側に位置するため、なかなか気軽に行ける場所ではないんですよね。私も、長年の念願が叶ってパタゴニアに行くことができたので、今回はパタゴニアの美しさをたっぷりと皆さんと共有したいなと思います!
野生動物たちを間近で観察!【プエルトマドリン】
パタゴニアのChubut地方には、野生動物のそのままの姿が見れる場所がたくさん位置しています。鯨、ペンギン、アザラシ、イルカ等々、一年を通じて様々な野生動物の生態を目にすることができるのです。Chubut地方のプエルトマドリンという街を拠点に、周辺の国立公園を訪問しました。
私たちが訪問した11月末は、アルゼンチンの春〜初夏にあたります。鯨が最も多く見れる時期は、アルゼンチンの冬に当たる8月ですが、この時期には2000頭にも及ぶ鯨が出産のためにChubut地方の海を訪れるそうです。
11月は、南へ向かう鯨の最後の一部を見ることができました。
一方で、ペンギンたちはちょうど繁殖の時期。巣の中で卵をあたらめるペンギンを間近で見ることができます。
水族館でペンギンは見たことがありますが、野生のペンギンは初めて。野生のペンギンは、自分たちで巣作りをします。枯葉を嘴に加えて、よちよちと歩いていきます。
普段はボケーっと突っ立っているだけに見えるペンギンの、本来の姿を垣間見ることができました。ここは、動物たちの自然体の姿を観察するのに、最適な場所です。
氷河の上を歩く【エルカラファテ】
アルゼンチンのすぐ下は、南極大陸です。そのため、アルゼンチンの南部にも、氷河が広がっています。世界で3番目に大きいと言われているペリートモレノ氷河は、アルゼンチンはパタゴニアにあるエルカラファテの街から車で約2時間の場所にある氷河。ロス・グラシアレス国立公園の中にあります。
氷河は、毎日2メートルほど前進しており、巨大氷河の破片が水中へ落ちる瞬間を目にすることができます。
そして、この氷河は、世界でも珍しく、その上を歩くことができるのです。でも、誰でも自由に歩くことができるわけではないですよ!氷河を歩くことができるツアーに参加し、必要な装備をつけた上で歩くことができます。
このツアー、結構なお値段がするのですが、それ以上の価値はあると思います。だって、氷河の上を歩ける経験なんて、ほとんどできる場所はないですから!
ペリートモレノ氷河の上からは、一面の氷河を見ることができました。
パタゴニアの山をトレッキング【エルチャルテン】
ロス・グラシアレス国立公園の北部には、パタゴニアの中でも有名な山々があります。それは、Cerro Fitz RoyとCerro Torreです。
Fitz Royは、パタゴニアに行ったことない人でも、目にしたことがある人が多いのではないでしょうか。なぜなら、この山は、あの登山用具のブランド「Patagonia」のロゴに使われているのですから!
この二つの山を見るためには、エルチャルテンという街が拠点になります。この街から、ハイキングやトレッキングを楽しむことができます。
パタゴニアは変わりやすい天気で悪名が高いです。雲がかかってしまっていて、これらの山々を見ることができなかった・・という声もよく聞こえてきます。私たちの訪問時は、地元の人も「超ラッキーだね!」というくらい快晴の日が続くという幸運に恵まれました。
天気が味方してくれたおかげで、勇ましい各山の姿をカメラに収めることができましたよ!
Fitz Roy
Cerro Torre
各ビューポイントに行くまで3−4時間ほど歩く必要があり、なかなか大変です。しかしその大変さが吹っ飛ぶくらいの絶景が待っていたので、行く価値は大アリでした。
まとめ
アルゼンチンを訪れて、今一番思うこと。それは、
「アルゼンチンの魅力は、パタゴニアにあり」
アルゼンチンに行くなら、絶対パタゴニアに行って欲しいです。そして、パタゴニアの壮大な自然を見るためにアルゼンチンにぜひ行って見て欲しいと思います。
実は、アルゼンチンという国は、日本人の私にとっては色々ツッコミどころが満載でして、何事もスムーズに進まないことばかり。でも、パタゴニアの自然はその辛さやイライラを忘れさせてくれるくらい偉大な力で私たちを包みこんでくれました。
アルゼンチンに行くなら、パタゴニアへ!
ではでは〜。
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