新しい年がやってきます。ドイツもスペインも宗教的にクリスマスが1年で最も重要な行事ですが、年越しも大事な日です。昨年は、ドイツ・ベルリンでのちょっとクレイジーな年越しを紹介しました。今年は、スペイン・マドリードでの年越しを紹介していきます。
スペインでの年越し
スペインは、大晦日のことをnochevieja(最後の夜)と呼びます。この日は、クリスマスと同様に家族で集まり、食事をします。食事は、タコや海老を食べるのが、風習だそうです。
そして、日本では年越し時にそばを食べますが、スペインにも同様の習わしがあります。スペインの場合、年越しのカウントダウン時にぶどうの粒を12粒、年越しのカウントダウンに合わせて鳴る鐘に合わせて食べます。取りこぼすことなく、しっかりとぶどうを食べることができたら、新年に幸運が訪れると言われています。
野外でカウントダウンをする場合、人々はマドリードの中心地プエルタ・デ・ソルに集まります。広場にある現在マドリード州首相公邸となっている建物に鐘があり、この鐘に合わせて人々はカウントダウンをします。
家でカウントダウンをする場合、プエルタ・デ・ソルのカウントダウンの風景がテレビで中継されるので、それを見ながら行います。
プエルタ・デ・ソルでカウントダウンする方法
12月31日のプエルタ・デ・ソルのカウントダウンが、スペインでの主要な年越し方法です。プエルタ・デ・ソルで年越しカウントダウン気分を味わう方法があります。
1)前日の12月30日に年越しもどき?
12月31日のプエルタ・デ・ソルは大変混み合うこと、また多くの人が31日は自宅で過ごしたいということから、30日にプレ・カウントダウンをします。これを、preuvas(uvasはスペイン語でぶどうという意味)と呼びます。
31日のカウントダウン本番にぶどうを食べるので、30日のプレ・カウントダウンでは、この日にぶどうを食べると不幸になるとも言われており、ぶどう以外のものを食べた方がいいとされています。私は、30日のプレ・カウントダウンに参加しましたが、スペイン人の友人たちはぶどうの代わりに、12粒のオリーブを食べていました。
30日のプレ・カウントダウンイベントに参加する場合、23時頃にはプエルタ・デ・ソルに到着しておいた方が無難です。23時20分過ぎにはプエルタ・デ・ソルへの入場が制限され、入ることができなくなります。
2)12月31日の昼12時に更に年越しもどき?
30日の深夜にpreuvasをせず、31日のプエルタ・デ・ソルでのカウントダウンに参加しない人の中には、31日の昼12時にプエルタ・デ・ソル広場でカウントダウンをする人もいます。こちらは、30日の深夜に比べて人は少ないそうです。
3)31日の深夜0時に年越しカウントダウン
最後に、本番のプエルタ・デ・ソルのカウントダウンです。本番ということもあり、混雑が予想されます。プエルタ・デ・ソルの広場内でカウントダウンをしたい場合、21時には入場制限で広場内に入ることができなくなるので、早めに行くことが大切です。
皆さんは、今年はどのように年越しをしますか?ヨーロッパでの年越しは、どこもテロの影響で警備が厳しくなっています。危険も高まっているので、充分に安全に気をつけて年越しを楽しんでくださいね。
ではでは。