カンパーニュ州の州都、ナポリは、イタリアにおいてミラン・ローマに次ぐ第三の大都市です。開拓されたのは前9世紀まで遡るほど、歴史がある都市。
また、風光明媚なアマルフィ海岸観光の玄関口となる都市でもあります。
そして、何と言ってもナポリといえば、ナポリピザ。歴史的にも文化的にも見所はたくさん。今回は、ナポリを楽しむための方法を紹介していきます。
必要日数
ナポリは見所が多いので、ナポリの観光だけで2−3日は欲しいところ。そして、ポンペイやカプリ島にナポリ拠点で日帰り旅行する方は、それに合わせてプラス1日するといいと思います。
私たちは、ナポリに丸々3日滞在しましたが、まだ見きれなかったところがありました。
予算
ローマの後にナポリへやってくると、物価が全体的に安く感じると思います。ピッツェリアのピザは、とても美味しいのに、マルゲリータは、4−5ユーロとかなりお手頃な価格です。
エスプレッソも、1ユーロ以下。観光地の中心だとカフェも少し値が上がりますが。
外食費だけではなく、交通費も安いです。メトロ・バスの1回券は1.1ユーロ、1日券は4ユーロでした。
おすすめモデルコース
それでは、ナポリ観光のおすすめモデルコースを紹介していきましょう。
ナポリ考古学博物館
ポンペイやヘルクラネウムといった古代ローマ遺跡で発見された貴重な美術品は、このナポリ考古学博物館にて展示されています。ポンペイやヘルクラネウムに行く予定がある人は、前後にこちらの考古学博物館に行くと、本物を鑑賞できるのでおすすめです。
入場料は15ユーロ。事前にオンラインでチケットを購入できますが、2ユーロの手数料がかかります。私たちが訪れた9月末は、並ぶことなくチケットを購入できたので、事前予約はしなくても大丈夫かと。
オーディオガイドを借りることもできますが、日本語はありませんでした。
王宮
王宮は、スペイン王が17世紀にナポリへ渡った際に建造されたもの。その後は、ブルボン家、イタリア統一後はサヴォイア家の住居として使われました。
王宮内は見学可能。入場料は、6.8ユーロです。
サンカルロ劇場 San Carlo Theatre
王宮とその目の前に広がるPlebiscito広場(Piazza del Plebiscito)に隣接したオペラ劇場、サンカルロ劇場。現存するオペラ劇場の中で最も古く、1737年に建造されました。
1816年には、火事で大部分が消失しますが、その翌年に復興工事が行われました。第二次世界大戦時にも爆撃で打撃を受けましたが、再建。
現在も、シーズン中はオペラやバレエ鑑賞を楽しめます。上演時間以外は、ツアーで劇場内を見学することが可能です。
Castel Nuovo
1279年に建てられた中世の城。サンカルロ劇場や王宮からも近い、ナポリ港沿いにあります。
城内には美術館が併設されており、入場料を払って見学可能です。私達は、他に見たいところがあったのでパスしました。個人的には、これから紹介する城の方が良かったです。
Ovo Castle
Ovo Castle、直訳すると卵城。卵城という名前は、ローマの詩人が残した言い伝えによります。彼は卵城の要塞に魔法の卵を埋め込んだそうで、この卵が壊れることがあったら、ナポリを破壊するようなことが起こるだろうと言ったそうです。
実際に卵はなかったですが、卵城はナポリ湾に面しており、海上を見渡せる絶景ポイントでした。入場料無料です。
Castel Sant’Elmo
もう一つのおすすめのお城が、Castel Sant’Elmo。こちらはナポリの高めの丘に建っている中世時代の要塞で、ナポリ市街を一望できます。
丘にあるので、徒歩でアクセスするのは結構大変。
ケーブルカーを使えば、王宮付近から最寄りのPiazza Fuga駅まで一本で行けます。
入場料は5ユーロですが、私達は午後5時頃行ったところ何故か割引価格の2ユーロで入場できました。
最終入場は18時半なので、閉場間近だと割引になるのかも・・。
Mount Vesuvius
ナポリから東に9キロのところに位置する火山。晴れた日は、ナポリから綺麗な山のシルエットを望むことができます。ナポリ湾沿いから見れるので、散歩に良いですよ。
ちなみに、ヴェスヴィオ山に訪れることも可能です。私達も元々行く予定にしていましたが、ナポリ観光に時間を割くことにしたため断念しました。
公共交通機関で行くと、結構面倒くさそうなので、ツアーで行くのが楽で便利だと思います。
ローマ発:ポンペイ遺跡 優先入場&ヴェスヴィオ山 1日ツアーを見てみる
ナポリ・ピッツェリア巡り
ナポリ観光の楽しみと言ったらピッツェリア巡りではないでしょうか。ナポリには、驚くくらいたくさんのピッツェリアがあり、至る所でピザを味わうことができます。
でも、せっかくなので、その中でも美味しいところで食べたいですよね。私たちが事前リサーチし実際に行ってみて美味しかったピッツェリアを紹介します。
L’Antica Pizzeria da Michele
1870年創業、現在5代目が継ぐピッツェリア。メニューは、マリナーラとマルゲリータのみ。ナポリ随一の人気ピッツェリアで、1日中行列が絶えません。
私達は17時半頃訪れて、待ち時間の半券をもらって10分立たないうちに入れました。食事を終えた後は、待つ人がかなり増えていたので、早めの時間に行くとあまり待たずに食事できるかと。
個人的にはこのピッツェリアのマルゲリータが一番美味しく感じました。サービスは全然良くないのですが、今まで食べてきたピザ生地と全然違くもちもち感がありました。そして、トマトソースは程よい酸味で、絶妙!
ちなみに、ジュリアロバーツ主演の「Eat, Pray, Love」という映画で、主人公が2ヶ月イタリアで生活するシーンがあるのですが、その中でこのピッツェリアが出てきます。ナポリ旅行の前に観ておくと、イメージトレーニングになるかも。
Pizzeria Di Matteo
ナポリのピッツェリア通りと言われるVia dei Tribunaliにあるピッツェリア。この通りにはもう一つ有名なピッツェリア、Gino e Toto Sorbilloがあります。
Pizzeria Di Matteoは、持ち帰りをするローカルの人で、入口が賑わっていました。店内でピザを食べることもできます。
Starita
上記の2店とは少し離れた、ナポリ国立博物館の近くにあるピッツェリア。ここは、揚げピザも有名です。私たちも頼みましたが、かなりボリュームたっぷりでした。ナポリ以外ではなかなか試せないと思うので、試してみてはいかがでしょうか。
意外と美味しかったのが、デザートピザ。ピスタチオのソースがかかっていて、ほんのり塩味のピザ生地との相性が絶妙でした。
ナポリでどこに泊まる?
ナポリといえば、治安が不安な方が多いのではないでしょうか。実際に訪問してみて、身の危険を感じたり盗難にあうことはなかったのですが、車の運転がかなり荒くてストレスは感じました。
それでも、ナポリの治安は決して良いとは言えないので、治安が良いとは言われないエリア、ガリバルディ駅付近とスペイン地区を避けて宿泊、そして夜は一人で出歩かないようにしましょう。
おすすめの宿
ちなみに私達は、airbnbの宿に泊まりました。今回はホストとの交流はあまりできなかったのですが、窓からCastel Sant’Elmoが見えて良かったです。住宅街だったので、ローカルの人の生活を垣間見ることもできました。そして、8階建てエレベーター無しだったので、階段の上り下りで鍛えられましたよ・・。
ちなみに、airbnbの宿はクーポンを使って、ほぼ無料で宿泊することができました。まだairbnbを使ったことがない人は、こちらのクーポンを使えるので、是非使ってみてくださいね!
終わりに
ナポリは、階段が多く、観光にかなり体力を使います。歩きやすい靴で観光することをお勧めします。また、ナポリ市民の運転はかなり荒く、狭い路地でも構わず突き進んでくるので、要注意。イタリアでは、歩行者優先という感覚はありません・・。
注意するところを抑えれば、悪評が高いナポリも問題観光できます。是非ナポリ観光を楽しんでください!
ではではー。