ドイツで妊娠をし、産休を取得することになりました。また面倒な手続きになるのではないかと不安だったのですが、意外と簡単です。
これからドイツで産休を取得する方も申請の流れをわかっていた方が安心できると思うので、ドイツ産休取得までの流れを詳しく紹介していきます。
ドイツ産前・産後休暇の内容
ドイツで妊娠したら、仕事をしている場合、出産予定日の6週間前から出産予定日の8週間の3ヶ月半は母体保護期間となり、基本的には労働できません。多胎妊娠の場合は、期間が異なり、紹介した期間より長くなります。
産休が適用されるのは、公的保険に加入している会社員、フリーランス、またはプライベート保険に加入している人です。
私は、ドイツの公的保険に加入している週40時間フルタイム勤務の会社員なので、ここで紹介するのはその体験を元にしています。
お給料はどうなる?
産休中は、産休取得前と同じ金額のお給料をもらえます。内訳としては、保険会社から1日13ユーロ、その金額からお給料の満額まで雇用主が負担することが法律で義務付けられているそう。
産休後、育休に移行する人が多いと思いますが、育休中は両親手当ElternGeldになるので、給料の満額はもらえません。育休については別途書きます。
産休申請方法
診断書を取得する
勤務先には迷惑はかけたくないし、早めに準備をした方が良いのかなと思い、妊娠初期の妊婦検診で担当医に産休について質問しました。すると、妊娠8ヶ月の32週時に、担当医が発行する診断書(Bescheinigung über den mutmaßlichen Entbindungstermin)が必要になるとのことでした。
産休が始まるのが妊娠34週目からなので、そんなにギリギリに診断書が発行され処理されるものなのか!と驚いたものです。
本当にそれで大丈夫なのか心配だったので、直属の上司と人事担当者には、妊娠中期の頃から、予定日と予定日から換算する産休開始日は伝えておきました。
妊婦検診の時期のタイミングが妊娠28週時にあり、担当医との休暇の兼ね合いでその次の妊婦健診が妊娠32週後になることから、早めに診断書を発行してもらえました。
診断書は、2枚あり、1枚が加入保険会社に提出する用、もう1枚が勤務先に提出する用です。診断書には、出産予定日がバッチリ書かれており、これを元に正式に産休開始日が割り出されるよう。私の場合、最初の妊婦検診から一貫して予定日は変わりませんでしたが。
保険会社へ書類提出
私が加入している公的保険では、オンラインで産休申請することができました。診断書を写真撮影し、オンラインポータルに診断書をアップロードし産休を申請します。
数日後に、保険会社から郵便で、振込先口座情報を尋ねる書類が届きました。書類で提出しても良いみたいですが、同じ情報をオンラインポータルからも申請できるようだったので、オンラインでこちらも申請。
数日後に、登録完了のお知らせが、今度はオンラインポータルのメッセージボックスに届きました。
勤務先へ書類提出
勤務先でも、利用している人事ツール上から、診断書をアップロードして提出。後は、全部人事担当者がやってくれたようで、産休開始日までやることは特になかったです。
産休中の仕事へのアクセス状況
産休に行く前、産休中や育休中にどのくらい仕事関連のものを利用できるのか気になり、上司に確認しました。出勤はしませんが、チームの仕事の進捗や会社の方向性などは、自分の中でできる限り産休中もアップデートしておきたかったので。
私の勤務先の場合は、仕事で使っているツールやチャットにアクセス可能です。仕事で使っていたラップトップも自宅に持参させてもらえました。仕事を辞める訳ではないので、通常の休暇と同じ対応と感じています。
終わりに
今回は、ドイツで働いている方向けに産休取得までの流れを紹介しました。私はフルタイムで働いていますが、パートタイムやフリーランスの方も加入している保険によって産休は取得可能です。
妊婦健診に行って、雇用者と保険会社としっかり連絡を取っていれば、問題なく取得できると思います。
産休は、赤ちゃんがやってくるのに準備する、そして産まれて来たばかりの赤ちゃんと過ごす時間ですので、大切にしてくださいね!
ではではー。