教会の扉を開けると、吸い込まれるような青が美しいステンドグラスが出迎えてくれました。こんな幻想的な教会があるとは・・!
この教会は、ドイツのマインツという都市にある「ザンクトシュテファン教会(St,Stephans-Kirche)。全て青が基調で作られたステンドグラスは、マルク・シャガールがデザインしたもの。
日本から遊びに来てくれた友人がシャガールのファンだったことから、マインツに訪れる機会を得ました。きっと友人が教えてくれなかったら、行くことはなかったかもしれない。それくらい、見落としがちではあるのですが、実際に訪れてみると、青に染まった一面の空間には息を呑むばかり。
これを見るだけでも、マインツには訪れる価値あり!本当のところ、マインツという街についてほとんど知らなかった私ですが、実際に訪れてみると青の教会以外にも見所が多い街でびっくり。今回はマインツについてたっぷり紹介していきたいと思います。:)
マインツとは?
マインツは、ドイツの西部ラインラント=プファルツ州の州都。フランクフルトからは電車で40分、ケルンからは電車で2時間という立地にあります。
さて、マインツでは何ができるのか?早速見ていきましょう!
1)シャガールの青の教会へ
前述の通り、外せないのがシャガールのステンドグラスがあるザンクトシュテファン教会。私達が訪れた時には、パイプオルガンの生演奏が行われていました。一面が青の静粛な雰囲気の中、響き渡るパイプオルガンの音色は格別。運が良ければ生の演奏を聞くことができるかも?スケジュールは、公式ウェブサイトで確認を。
2)マインツ大聖堂を見に行く
マインツには、ケルンと同様に有名な大聖堂があるのです。ザンクトシュテファン教会が旧市街から少し外れたところに位置しているのに反して、大聖堂はもちろん旧市街の真ん中に位置しています。
大聖堂の中も見学しましたが、ケルン大聖堂という壮大な大聖堂を見学し、ザンクトシュテファン教会で幻想的な青の世界を堪能した後だったので、少々物足りなく感じてしまった私たち・・・。青の教会の前に訪れた方が、良いのかもしれません。
3)旧市街の街歩きを楽しむ
マインツは、人口20万人ほどの比較的小さい都市。旧市街はこじんまりとしていますが、ドイツ中世のデザインの建物が残っています。
こういった木組みの家がところどころに。大都市だと見れないので、一見の価値ありです。旧市街の風景も個人的にお気に入りでした。
4)ライン川沿いを散歩する
マインツには、ライン川が流れています。旧市街から少し歩くと、ライン川の堤防があります。ここは、ローカルの人々の憩いの場となっており、若いカップルが語り合う姿や、友達同士で持ち寄りのピクニックをする姿が見受けられました。
私たちも、そんなローカルの方々に混じってしばしライン川沿いで雑談。ライン川を見つめていると、度々クルーズ船が。マインツからも、ライン川クルーズに乗船できるんですよね。
ライン川沿いにはドイツの古城が多いので、人気の高いライン川クルーズ。今回私たちは日程の関係上断念しましたが、余裕のある方は検討してみても良いかも!
5)地元産のビールを味見する
ケルンには地元産ビールKölschがありましたが、、マインツにも地元産ビールが!それは、ビール醸造所かつビアレストランであるEisgrub。ドイツビール醸造法に則ったビールを醸造しています。
初めてのビール“Helle Märzen”が誕生したのが1989年5月18日ということなので、もう100年以上の歴史がある名店です。
お店では、ろ過しない新鮮なビールを飲むことができます!もちろん、試してみましたよー!
苦味が少なく、濃厚な香りが口の中に広がります。ビールが苦手な友人も、「これなら飲める!」と太鼓判を押していました。
6)地元産の白ワインを嗜む
ビールの次は、白ワインを飲みに行きました。え、飲んでばかりじゃないかって?
でも、マインツがあるラインラント=プファルツ州は、ドイツの中でも白ワインの産地として有名なんです。折角なら飲まないと、ですよね?
私たちが今回試したのは、夕食を食べたレストランでオススメしてもらったBlanc de Noirという白ワインもの。取っ手の部分が美しいワイングラスでいただきます。
ビールも美味しかったけれど、白ワインも美味しい。ドイツの白ワインは、甘みが強めなので、ワイン自体が苦手な人にも飲みやすいはずです。
7)ローカルが教えてくれたマインツ料理を食す
地元産の白ワインと一緒に、地元ならではの料理はいかがでしょう?今回宿泊したAirbnbのホストJanが教えてくれた、マインツ特有の料理がこちら!
Brezel with spundekas
ビスケット版のミニプレッツェルに、パプリカが練りこまれたクリームチーズをつけて食べるという、おつまみとしての一品。白ワインにもよく合います。
この日たまたま相席していたドイツ人の家族も同じ料理を注文していたので、これを注文しておけば間違いなしです!
8)火・金・土曜には朝市へ!
マインツの旧市街の広場では、毎週火曜日と金曜日、土曜日に朝市が開かれます。朝市の面白いところは、人々の生活やその街の本来の顔が垣間見れること。
私たちは幸運な事に土曜日の朝市に行くことができました。大きな買い物かごを持って買い物するローカルや店の前で長らく立ち話する買い物客の姿が。この朝市がローカルの人にとって憩いの場となっているようです。
ドイツの春に欠かせないホワイトアスパラ(Spagel)も新鮮なものが山盛りで販売されてましたよー。うーん、美味しそう!
野菜や果物以外にも、パンや加工製品を扱うお店もあったので、ここで朝食を。今回購入したのは、新鮮な豚肉を用いたサンドイッチとスープ。
新鮮だからなのか、ミンチされた豚肉がとろのような食感で美味しい。 新鮮で美味しい朝食を食べにマインツの朝市へ!
9)マインツに泊まろう!
前述の通り、マインツはフランクフルトから電車で40分という立地から日帰り旅行先として人気が高い街。私たちも当初はフランクフルトから日帰り旅行を計画していましたが、フランクフルトでしたいことが思いつかなかったので、思い切ってマインツにて1泊することに。
この見通しは大正解!マインツは、中世の味わいを残す街並みが美しく、また在住者も観光客も多すぎないのでゆっくりとした時間を過ごすことができます。
またAirbnbに泊まったことでホストのJanからローカル情報をもらえたことも大きかった。今回は、Airbnbのクーポンを利用するべくAirbnbを使って1泊することにしたのですが、思いがけず良いホストに出会うことができました。良いホストに出会えると、旅先での時間がグッと濃密になるのでAirbnbはオススメです。
最後に
マインツは青の教会だけではない魅力が満載です。今回マインツに旅をして、ドイツの美しい部分は西部にあるのかもしれない、と思いました。今住んでいるベルリンも好きですが、残念ながら中世を感じさせる街並みは残っていないので・・。
ドイツ旅行で、こういった違いを味わってみるのも良いかもしれませんね!
是非マインツで良い時間をお過ごし下さいー!ではでは〜