スペイン語を勉強中の方なら、スペイン語で本を読みたくなるのではないでしょうか。スペイン語で読書するのがまだ難しくても、スペイン人作家が書いたスペイン語の本を読むと、スペインをより身近に感じられるはず。
今回は、スペインで一・二を争う人気作家Carlos Ruiz Zafonの小説について紹介します!
スペイン人作家Carlos Ruiz Zafónとは?
バルセロナ出身のCarlos Ruiz Zafónは、ヤングアダルト向けの小説「 El Príncipe de la Niebla」でデビュー。スペインの文藝賞Edebeを受賞しました。ちなみに、ヤングアダルトとは12−19歳の年代を指します。
その後、数冊ヤングアダルト向け小説を上梓した後に手がけたのが、一般向け小説「La sombra del viento」です。この小説が大ヒット。世界中でベストセラーとなり、1500万冊売り上げられました。
Carlos RuizZafónの著作は、40ヶ国語以上に訳され、45ヶ国で発売されています。世界的に有名なスペイン人作家のひとりなのです。
彼は、バルセロナ出身ということもあり、バルセロナを舞台にした小説が多いのが特徴。彼の本を読めば、スペインの文化や社会をより感じられること間違いなしですよー!
それでは、次に彼の著作の中でも最も有名な「La sombra del viento」について紹介していきます。
小説「La sombra del viento」の魅力
La sombra del vientoは、ミステリーとファンタジーそしてラブストーリーが上手く絡まった小説。実は、私は英語でこの小説を読んだのですが、先が気になって気になって、どんどん読み進めてしまいました。読者の心をグッと掴むストーリー仕立てが魅力の本。
内容はそこまで難しくないので、ある程度のスペイン語力があれば読み進めるのは問題ないかと思います。
どんなストーリーなのか少しまとめてみます。
スペイン市民戦争前後のバルセロナが舞台。主人公のDanielが、本屋を営む父に連れられて、忘れられた本の秘密の墓地にいきます。そこで、Julián Caraxという著者が書いた「La sombra del viento」という本に出会います。この本を自宅に持ち帰りDanielは、この本の魅力に一気に取り憑かれてしまいます。そこで、Julian Caraxが書いた他の本を探そうとします。その中で、Julián Caraxという人の人生、その死についてどんどん知ることになり・・。
というお話です。ここまでだとあまり魅力が伝わらないかもしれないですが、本文では市民戦争後を生きるDanielと市民戦争前後を生きるJulian Caraxの人生の二つのストーリーが上手く絡み合うように描き出されているんです。
バルセロナの街並みもよく登場するので、バルセロナに行ったことがある人なら、情景がまざまざと浮かぶでしょうし、まだ行ったことがない人ならバルセロナの街を想像しながら感じることができるはずです。
日本からでも購入可能です:)
スペイン語版「La sombra del viento」
英語版 「The Shadow of the Wind」
私が読んだ英語版。英語版も人気があるようです。
日本語版 「風の影」
日本語版もあります。当たり前ですが、日本語に訳すと「風の影」になるんですねー。日本語版は、上下巻に分かれています。
次の読書に、La sombra del vientoを手にとってみてはいかがでしょうか?私は、次こそCarlos Ruiz Zafon氏の本をスペイン語で読みたいと思います!
ではでは〜。