電気調理鍋ホットクックを日本から持ち帰ってきました。使い始めてから約1ヶ月、ホットクックを使わない日はないほど、食事作りに毎日活用しています。
シャープが発売するホットクックは、自動調理機能・予約調理機能がついており、誰でも簡単に安定した味の料理を作ることができる調理鍋です。
インスタポットなど、ドイツでも購入しやすい電気鍋がありますが、私は日本で購入するホットクックを選びました。今回は、ホットクックを日本から持ち帰ってくるまでと、その後のことを詳しく紹介していきます。
ホットクックを日本から持ち帰ってきた理由
共働き家事の負担を減らしたかった
ホットクックを導入するまでは、保育園のお迎えから帰ってきてから、夕食の支度をしていました。幼児の面倒を見ながら料理の準備をするのは大変。火を使った料理をしている時に注意をそらされ、何度か料理を焦がしてしまったこともありました。料理の準備が特に負担でした。
日本に住む友達たちからホットクックの良い評判を聞き、海外でも使えないものか、とインターネットでリサーチしてみました。すると、海外で使っている人もすでに沢山いたので、海外でも使うことは可能と判断。日本への一時帰国の際に購入しました。
手間をかけずに美味しい食事が食べたかったから
ドイツではスーパーで手軽にお惣菜は買えません。とんでもなく疲れているときや、時間がない時の食事が、冷凍餃子かパスタになっていました。
自動調理が可能であるホットクックがあれば、ドイツで手に入る食材で、肉じゃがといった煮込み料理が簡単にできると思ったのです。
料理をもう焦がさないため
現在、電気コンロを使っているのですが、温度調節がしにくく、料理がしにくいことが悩みでした。お鍋で炊いていたご飯を焦がしたり、炒め物を焦がしたり、と度々料理を駄目にしてきたものです。
ホットクックを買ってからは、1週間に1回もコンロを使って料理しないこともあります。コンロを使わなくなったおかげで、掃除の負担も減ったのも嬉しいです。
あんこや甘酒を作りたいから
ホットクックのおかげで、ドイツで手に入る食材で日本の味を再現しやすくなりました。ドイツでも小豆は手に入るので、ホットクックで大量に粒あんを作りました。お鍋で作ると火加減が難しいので、ホットクックが温度調節してくれるのは助かります。
ホットクックを海外まで持ってくる方法
ホットクックは、日本でしか売っていません。海外でホットクックを使う方法としては、日本でホットクックを買い、住んでいる国に飛行機で持って帰ってくることです。
以下、気をつける点を述べていきますね。
厳重に梱包する
ホットクックは大きいので、手荷物で運ぶのは難しいです。預け入れ荷物にするのですが、電化製品なので壊れないように、厳重に梱包する必要があります。
私は、140サイズの段ボールでホットクックを持ち運びました。衣類や息子のオムツで、ありとあらゆる隙間を埋め、ホットクックが動かないように、そして衝撃がかからないようにしました。
変圧器もあると尚良い
ホットクックを海外で使うには、変圧器が必要になります。私は、ドイツで変圧器を手に入れる予定でホットクックだけを持って帰ってきたのですが、ドイツで日本の電圧に対応した変圧器を見つけるのが非常に大変でした。
変圧器自体はドイツにも沢山売っているのですが、北米の電圧には対応していても、日本の電圧には対応していないのです。そのため、日本の電化製品を使うには、日本製の変圧器を使うしかありません。日本へ本帰国する友人が使っていた日本製変圧器を譲ってもらって、やっとホットクックが使えるようになりました。
変圧器自体も重く嵩張るのですが、できる限り日本から変圧器も持ってきた方が安心です。
海外でホットクックを使う注意点
正しい変圧器を選ぶ
前述した通り、海外で日本製の電化製品を使う場合変圧器が必要になることがあります。パソコンやスマートフォンは、対応している電圧に幅があるので、変圧器なしで充電し利用可能です。
しかし、炊飯器や電気調理鍋、ドライヤーといった電化製品は日本の電圧100Vに対応した変圧器が必要になります。
ヨーロッパでは、北米の電圧110Vに対応した変圧器は数多く販売されており、手に入れるのは難しくないですが、日本の電圧に対応した変圧器はなかなか手に入りません。また、ホットクックの消費電力は800Wあり、安全に使用するためには2倍以上の消費電力を持つ変圧器が必要です。(私は、2000Wの変圧器を使っています。
在住日本人から変圧器を譲ってもらう方法としては、日本人同士でモノを売買可能なドイツ掲示板やMixB掲示板などがあります。
置き場所を考える
ホットクックは、結構場所をとります。私が使っているホットクック(KN-HW24G)は、幅345mm×奥行305mm×高さ256mm、質量約5.8kgです。大型の炊飯器と同じ大きさですね。
ホットクックからは調理中湯気が出るので、できれば換気が良いところに置きたいところです。我が家ではホットクックをコンロの上に置いています。もうコンロはほぼ使わないので。
変圧器もそこそこ場所をとるので、ホットクックの置き場所はよく考えて購入した方が良いと思います。
ドイツでも美味しく作れるホットクックメニュー
無水カレー
ホットクックの鉄板メニューである無水カレー。ドイツでは、日本ほど豊かな種類のカレールーが売っていないのが難点なのですが、現地で手に入るカレールーで美味しいカレーができちゃいます。
2歳息子も大好きなメニューで、無水カレーを作るたびに普段食べる食事の量の2倍くらい食べてくれます。
肉じゃが
故郷の味、肉じゃが。調味料は現地調達可能なものばかりなので、ドイツでも美味しい肉じゃがが簡単に作れます。ドイツで手に入るジャガイモがほくほくして美味しいので、肉じゃがとの相性抜群です。
味噌汁
手軽に和食を作りたい時に重宝する味噌汁。具材とだしと水と味噌をホットクックに入れちゃえば、30分ほったらかしで美味しい味噌汁が完成。火加減を調節しなくていいので、本当に楽です。
ミートソース
息子のもう一つのお気に入りメニューであるミートソース。自分で手作りするよりも、トマトの甘味が出て美味しいです。日によって、パスタにかけたり、ご飯にかけたり、と気分を変えて楽しんでいます。
あんこ
ドイツでもビオ食品店やアジア食品店で小豆が手に入ります。あんこを作るのには通常手間と時間がかかりますが、ホットクックを使えば手間の部分をだいぶ減らせます。
甘酒
麹を手に入れさえすれば、甘酒も簡単に作れます。小豆で作る甘酒も美味しいですよ!
終わりに
ホットクックは、海外での食生活を豊かにしてくれる電化製品です。もっと早く知って使いたかったと心底思います。
日本からドイツに持ってくる、そして変圧器を見つける、二つの壁を乗り越えるのが大変でしたが、ホットクックをドイツで使えるようにできて本当に良かったです。
私のように海外での食生活を向上させたいと思っている方は、ホットクックの導入は本当におすすめですよ!