フィンランドは、実は日本から最もヨーロッパに近い国。北欧と聞くと、遠いイメージがありますが意外ですよね!北海道より緯度が高いので、冬は極寒です。北部に行けば、オーロラを見ることも可能です。一方、夏は緑が茂り、夜まで明るく、過ごしやすい天候が続きます。
日本人にも馴染みがあるムーミンや、お洒落なテキスタイルブランドMarimekko(マリメッコ)が生まれた国フィンランド。その首都ヘルシンキを観光するのに必要な情報を紹介していきます。
ヘルシンキ観光に必要な日数は?
ヘルシンキ内のみの観光であれば、3日あればゆっくり見て回れることでしょう。詰め込めば2日でも全体を見て回ることは可能です。
しかし、ヘルシンキといえば楽しみの一つがお買い物。街中にはマリメッコやイッタラといったフィンランドブランドの店がたくさん。買い物を楽しみたいと思っている人は、3日はあるといいと思います。
私たちは、ポルヴォーとヌークシオ国立公園といったヘルシンキから行ける日帰り旅行先を組み合わせて丸々4日滞在しました。フィンランドの良いところは、ゆっくりと流れる時間と豊かな自然だと思うので、できれば慌ただしい日程ではなくゆっくり滞在して欲しいです!
ヘルシンキ観光に必要な予算は?
フィンランドは、ヨーロッパの国々の中でも物価が高い国。スイスやアイルランド、デンマークに次いで物価が高いのです。北欧の国でもスウェーデンよりも少し物価が高いのだとか。
確かに物価が安いドイツ・ベルリンから訪れてみて「高いなー。」て感じました。日本から行っても同じように感じると思います。
一番高くつくのが宿泊費でしょうか。市内中心に泊まる場合は、少なくとも1泊70ユーロ(約9000円、ダブルルーム)必要です。
交通費は、市内交通の1日券を購入すれば9ユーロ(約1200円)。食費は、レストランでビュッフェを食べて、11ユーロ〜30ユーロでした。(約1400円から約4000円)
ヘルシンキ観光モデルコース
それでは、ヘルシンキ観光のモデルコースを見ていきましょう!
ヘルシンキ大聖堂を見学
フィンランド福音ルター派教会に属する、ヘルシンキの中心にある大聖堂。フィンランドでは80%の人が、フィンランド福音ルター派教会会員だそうです。(ウィキペディア参照)
Old Market Hallで食べ歩き
マーケットスクエアのすぐ近くにあるOld Market Hall。味わいのある建物の中には、味わい深いレストランや食材店がぎっしり入っています。フィンランド名物のサーモンスープが食べられるレストランもあるので、ランチに立ち寄ってみてもいいかもしれません。
前述の通り、フィンランドは物価が高いので、レストランに行くとお金が飛ぶように出て行きます。なので、マーケットでの食べ歩きをうまく組み合わせてみるといいですよ!
マーケットでは、サーモンやエビがたっぷり載ったサンドイッチも食べることができます。(これもなかなかお値段がはって、1000円くらいはするのですが。)
他にもオススメのマーケット
Kauppatori market
スオメンリンナ島へのフェリーが発着するマーケットスクエアにあるオープンマーケット。新鮮なシーフードが食べられます。
Hakaniemi Market Hall
ハカニエミ(Hakaniemi)地区にあるマーケット。ヘルシンキにあるマーケットの中で最も古いマーケットと言われています。
エスプランディ公園を散歩
マーケットスクエアと目と鼻の先にあるエスプランディ(Esplanadi)公園。緑が茂っていて、散歩に最適の場所。太陽が出ている間は、ここでピクニックを楽しむフィンランド人の姿を目にすることができます。
セウラサーリ島で森林浴
フィンランド観光の目玉といえば、「島」。フィンランドには330を超える島があるそうです。こんなにたくさん島があるのですから、訪れないわけにはいかないですよね!
私の一番のお気に入りはセウラサーリ(Seurasaari)島です。ここには、オープンミュージアムがあり、フィンランドの昔からの建物や船を見学することができます。ミュージアムチケットなしでも島内には入れますが、一部はミュージアムチケットがないと入れません。
セウラサーリ島へは、市内中心からバスに乗っていきます。最寄りのバス停から、セウラサーリ島へと伸びる橋を渡って島へ上陸。島をぐるっと1周すると大体1時間くらいかかります。
フェリーに乗ってスオメンリンナ島へ
今日はもう一つの島に行ってみましょう。こちらは、バスと橋での乗り継ぎではいけない島です。マーケットスクエアからフェリーが出ています。
フェリーに乗ること15分ほどでスオメンリンナ島(Suomenlinna)へ。こちらも小さな島なのですが、800人ほどの人が住んでいるそうです。島内には、レストランや宿泊施設もあります。
元々は、要塞として使われており、大砲が今も海岸沿いに建ち並んでいます。他にも、戦争時に使われた潜水艦もあります。私たちが訪れた日は、無料見学日だったので、無料で中を見学させてもらいました。
広いとはいえない艦内。その中には、数台のベットから台所、トイレまであり、工夫の凝らされた空間が興味深かったです。普段は7ユーロで見学できます。
スオメンリンナ島には、HSLが運行しているフェリーでいけます。日数券を持っていれば、わざわざ新しい切符を買う必要がないので便利。フェリーは1日中頻繁に出ているので、午前に行っても午後に行ってもいいと思います。スオメンリンナ島だけなら半日あれば十分です。
スオメンリンナ島の先にあるヴァッリサーリ島へ行きたい場合は、プライベートのフェリーに乗る必要があります。こちらは夏のみ運行です。
Eira海岸沿いをお散歩
ヘルシンキのEira地区の海岸沿いは舗装されており、お散歩に最適。フィンランド人たちもここでジョギングやウォーキングを楽しんでいます。
市内中心部でショッピングタイム
ヘルシンキの市内中心にはいくつかのショッピングセンター、そしてブランド品の路面店があります。日本でも大人気のマリメッコに至っては、数多くのお店があるので、見逃すことはないと思われます。
40ユーロ以上購入する場合、免税でお買い物することができるので、買い物の日はパスポートを持って行くのを忘れないようにしてくださいね!(私はパスポートをホテルに忘れて、一度取りに戻りましたので。)
フィンランドは、5月から9月にかけて日が長く18時頃でも太陽はまだまだ上に登っています。しかし、お店の営業時間はどこも17時や18時までなので、買い物の際には時間感覚にも気をつけてくださいね!
Alvar Aaltoの家を訪問
フィンランド出身の建築家Alvar Aaltoの家とスタジオを見学することも可能です。市内中心地から少し離れているので、往復の移動時間で約2時間は必要。またAlvar Aaltoの家はガイドツアーでのみ見学できるのですが、ツアーの開始時間に1分でも遅れると、中に入れてもらえないらしいです。時間には余裕を持って訪れるようにしてくださいね。
そうだ!シナモンロールを食べよう
フィンランドで試したいものといえば、シナモンロールとコーヒーです。フィンランドは、意外にもコーヒーの消費量が世界で一番多いんですって。街中にはいたるところにコーヒーの字が目に入ってきます。
コーヒーと一緒に食べたいのが、シナモンロール。フィンランドのシナモンロールは大きくて食べ応えあり。オススメのカフェは、海辺にあるカフェCafé Regatta。海を眺めながらホッと一息つける場所です。
テンペリアウキオ教会(岩の教会)へ
大きな岩をくり抜き、その中に作られた教会。3ユーロの入場料を払えば、内部を見学できます。フィンランド福音ルター派教会に属しており、カトリック教会とは違ったモダンな雰囲気の教会です。
パイプオルガンとピアノがあり、運が良ければ、演奏を聴く事ができるかも!
マリメッコのアウトレットでお買い物
ヘルシンキにはマリメッコの本社もあります。本社にはアウトレットが併設されており、お手頃な価格でマリメッコ商品を手に入れることもできます。また、マリメッコの社員食堂は一般の人も利用可能です。
フィンランド一フォトジェニックな街ポルヴォーへ
ヘルシンキからいける日帰り旅行先がポルヴォーです。赤い色の倉庫が川沿いに並んだ風景が有名で、フィンランドで最も写真が撮られている場所だそうです。フィンランドの小さな町を味わうには最適の場所。
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Fazerを味わうことなくしてフィンランドは去れず!
ヘルシンキのスーパーに行くと必ず目に入るのが、Fazer社のお菓子。フィンランド以外ではお目にかかることのないお菓子メーカーですが、フィンランドでは様々な種類のお菓子が売られています。いくつかFazer社のチョコバーを試してみましたが、味には当たり外れがありますね。。お土産にも良いかと思いますが、味を先に試してからお土産の品を決めた方が良いかと思われます。
Fazer社のカフェもヘルシンキ市内にあります。ここでは、ケーキやチョコレートが楽しめます。朝にはビュッフェ朝食があり、ケーキまで試せますよ!
ヌークシオ国立公園でハイキングを楽しむ
ヘルシンキから日帰りで訪れる事ができる自然公園が、ヌークシオ国立公園です。ヘルシンキからは電車とバスを乗り継いで1時間ほど。せっかくフィンランドに来たのですから、豊かな自然を味わいに行ってみてはいかがでしょうか。
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ヘルシンキでどこに泊まる?
ヘルシンキは宿泊費が高めですが、やはり泊まるなら中心地の近くに泊まりたいところです。私たちは、Kampiショッピングセンター兼バスターミナルの近くに泊まりましたが、バスに乗って日帰り旅行へ行くのにも、市内観光するのにも便利でした。
Citykoti Downtown Apartments
ヘルシンキ市内中心にあるアパートメント。Kamppiショッピングセンター(バスターミナル)のすぐ近くなので、便利な立地です。近くにスーパーも3軒ほどあります。部屋は広くはないですが、立地を考慮したら経済的な宿泊場所でした!
Apartment Hotel Aallonkoti
こちらも中心部にあるアパートメント。こちらの部屋は広々としていて、インテリアもまさにフィンランド風!大人数の宿泊にも対応しています。
Radisson Blu Plaza Hotel, Helsinki
ホテルに宿泊するならRadisson Blu Plaza Hotelがおすすめ。ヘルシンキ中央駅の目と鼻の先にあり、全室フィンランドデザインのインテリアで揃えられています。
最後に
今回初めてヘルシンキを訪れてみて、正直、日本人観光客の多さに驚きました。それだけ、フィンランドには私たち日本人の心を掴むものがあるのだと思います。小さい頃から慣れ親しんだムーミンたち、鮮やかな色合いが素敵なマリメッコの生地、新鮮な魚介類、美しい自然。
皆さんも、ヘルシンキ旅行を楽しんでくださいね!