フェズやマラケシュといった、いわゆるモロッコのイメージに合致するような昔ながらの街は、異文化体験としては興味深いのですが、数日滞在すると、「疲れます」。
客引きが凄いし、メディナでは、自転車やモーターバイクが、多方向から走ってくる。いつ轢かれてもおかしくない状態です、本当に。マラケシュに数日滞在して疲れ切ってしまった私たちですが、それを見越して、マラケシュから港町エッサウィラを旅程に組み込んでおきました。
エッサウィラは、白い壁に青い色がアクセントになった景観が特徴で、マラケシュやフェズで疲れた人にはオアシスに感じるに違いないでしょう。実際にエッサウィラに訪問してみて、想定していた以上に良かったので、今回の記事ではエッサウィラの魅力をたっぷりお伝えしていこうと思います!
エッサウィラってどんな街?
エッサウィラは、マラケシュから車で2時間半から3時間の場所にある港町。アルガンオイルに使用されるアルガンは、エッサウィラともう一つの海辺の街かつモロッコのリゾート地であるアガディールでのみ収穫されます。
そのため、エッサウィラの付近には数多くのアルガンオイル専門店が。アルガンオイルが好きな方にも、エッサウィラはオススメ。
もちろん、港町なので、新鮮な魚介類もたくさん。そして、物価もマラケシュに比べると安めです。どうでしょう、行かない理由が見つからないでしょう?!
エッサウィラに何日滞在する?
マラケシュから3時間という好立地のため、多くの人が日帰りでエッサウィラを訪れます。しかし、私は砂漠ツアーの後疲れてゆっくりしたいだろうと見越していたので、エッサウィラに2泊することにしました。
エッサウィラは小さい街なので、日帰り旅行でも主要な場所は見て回れます。しかし、私たちのようにリラックスしたい方には、1−2泊するのも良いと思います。また、サーフィン等ビーチアクティビティをしたい方は、数連泊するのも良いのではないでしょうか。
エッサウィラのおすすめスポット
エッサウィラは、マラケシュに比べると小さな街です。でも、モロッコ人にも外国人にも人気の街なので、快適に過ごせるはず。ここでは、エッサウィラ滞在中のおすすめスポットを紹介していきます。
魚市場
新鮮な魚が並ぶが、客引きがひどいです。店で魚を買って、その場で調理してもらい食べることもできますが、ぼったくられた観光客もたくさん。私は安全と感じなくて試しませんでした。
ここで、食べるなら、事前に価格交渉をしてから。価格交渉をせず食事をし、法外な価格を請求された観光客がいます。
食事をするのはおすすめではありませんが、やはり港町エッサウィラなので魚市場を見学しておくのは興味深い体験ではないでしょうか。
エッサウィラ港
青い色の船が並び、港だけど可愛い印象さえ与える港。匂いは魚な生臭さ満載なのですが。
ここでも、とれたて新鮮な魚がわんさか売られています。リヤドに泊まると自分自身で料理できないので、キッチン付きの部屋を借りて、好きな魚を買って調理するのも一つの方法かも。
要塞
エッサウィラの要塞の一部は歩くことができます。荒波の勢いを間近に見れる場所でもあります。
付近にはショップが沢山。エッサウィラはアーティストが沢山住んでいる芸術の街でもあるので、芸術性の高いお土産が見つかるかもしれません。
客引きもマラケシュほどひどくないので、エッサウィラでの買い物はおすすめ。
エッサウィラ海岸
エッサウィラには広大な砂浜ビーチがあります。ここを散歩するのが最高に気持ちいい!昼間から夜にかけては風が強くなるので、朝の散歩がおすすめ。
風の強い午後には、ウィンドサーフィンといったビーチスポーツが楽しめます。
砂浜には何故かラクダもいました。ラクダ乗り体験ができます。私はメルズーガ砂丘で体験したのでここではしませんでしたが。ちなみに、ラクダだけではなく馬もいるので乗馬もできます。
ハマム&スパ
エッサウィラは、マラケシュの喧騒や砂漠への長距離移動に疲れた後に訪れるのに最適。更にリラックスするため、スパを訪れてみるのはいかがでしょう。
私はspa cocooningというスパで、ハマムとマッサージを体験して来ました。地元の人が行くハマムもあるのですが、観光客にはハードルが高い(垢が流れており、衛生的じゃない)と聞き、少し高級な場所へい行ってみることに。
結果は大正解。リラックスした時間を過ごせました。人気のスパなので、予約して訪問するのが吉です。
エッサウィラへの行き方
マラケシュからはCTMとSuperatourという会社がバスを運行しています。リヤドのオーナーやクッキングクラスで出会ったモロッコ人の男の子は揃ってSuperatourをお勧めしていました。
バスのチケットは、前日までに買っておいたほうが安心です。スーツケースやバックパックなど、座席に持ち込めない大きな荷物は、荷物券(1個あたり5ディラハム)を買う必要あり。最初この券のことを知らなくて、焦りました。
外国のバス乗車では想定していないことが起こったりするので、乗車時間より早めに行くようにしましょうね。ちなみに、マラケシュのSuperatourのバス乗り場からメディナまでは、流れのタクシーで30ディラハムでした。
地元の人は、20ー25ディラハムで乗るみたいですが、観光客はこのくらいの価格が適正価格かと。一方で、バス乗り場で待ち受けていたタクシー運転手には50ディラハムで吹っかけられました。
待ち受けしているタクシー運転手は価格を吹っかけてくるので、流しのタクシー運転手と交渉した方がいいと思います。
エッサウィラでどこで食べる?
エッサウィラで食事をして、良かったレストランを紹介しますね。
Restaurant ADWAK
営業は夜のみです。予約受付なしかつ人気店のため、営業開始の早めの行くのが良いかと。料理も美味しかったですが、ミルクシェイクの種類が多く、デーツとアーモンドのシェイクが美味しかったです。
Taverna bolognese da Maurizio
モロッコをしばらく旅していると、モロッコ料理に飽きる瞬間、お腹の調子が芳しくない瞬間がやってきます。
そんな状況に陥った私たちを助けてくれたのがこのイタリアンレストラン。イタリアで食べられる味ではないですが、モロッコのスパイスに疲れた舌と胃には有難い場所ですよ。
どこに泊まる?
自身で調理をしたい場合はキッチンのある部屋を借りるのも一手です。airbnbでキッチン付きの部屋を探すと良いかと。最初の利用の場合は、こちらのクーポンで3700円分の割引が受けられますよ。
私たちは、リヤドに泊まりました。
Riad Dar Awil
写真は、中庭の写真ですが、昼間も夜も雰囲気があって素敵でした。従業員の皆さんがとても親切で快適に滞在できます。
朝食もとても美味しいです。卵料理がタジン鍋で出てきます。
最終日に、バスの時間まで荷物を預かってもらったのですが、荷物を取りに戻ったとき、ミントティーをご馳走してもらいました。
人気の宿なので、予約しておいた方が良いです。
終わりに
エッサウィラの魅力は伝わったでしょうか。小さな街ですが、モロッコにいるのを忘れるくらい、ゆったりした時間が流れる素敵な海辺の街です。
実は、今回のモロッコ旅行で、青色の街シャウエンに行きたかったのですが、マラケシュからは遠すぎて諦めました。青色ではないですが、白と青のコントラストが美しいエッサウィラで十分楽しめたので、満足です。シャウエンに行く余裕がない方にもオススメです!
ではでは。