ベルリンに到着した翌日に、歯の詰め物がとれて早速歯医者に行くことになったAyumi(@ayumitabinote)です。海外に長期滞在、留学、移住する際に、気になるのが医療関係ではないでしょうか。私は、ありがたいことに体は丈夫なのですが、歯は滅法弱く、海外移住するにあたって一番の不安は「歯医者」でした。
海外の歯医者というと、「高額」なイメージがあります。私も、日本にいる間に通っている歯医者に海外に行くことを話したら、海外の歯科治療は高いので、出来るだけ日本で治療していったほうが良いというアドバイスをもらいました。その言葉に恐れをなして、日本で出来るだけ治療を済ませ、親知らずまで抜いてきたのに、そんな努力もむなしく、私の奥歯の詰め物はベルリン到着翌日に無残にもとれてしまったのでした。
できれば避けたい歯医者ですが、私のように海外でどうしても歯医者に行かなくてはならないこともあるかと思います。ドイツ語がまだわからないうちにベルリンの歯医者に行くのは、かなり勇気が必要でしたが、何とか乗り越えることができました。今回の経験を通して学んだこと、気をつけた方が良いことをまとめます。これから海外に長期滞在する皆さんの歯の心配が少しで和らげば幸いです!
英語が通じる歯医者を探す
歯の詰め物が取れてしまった翌日から、歯医者を探し始めました。まずはベルリンに日本語を話す歯医者さんがいないか、検索をかけてみましたが、見つかりませんでした。2015年9月現在、ベルリンには日本語を話す歯医者さんはいないようです。ベルリンには日本語を話す歯医者はいませんでしたが、他の大都市や日本人が多い都市であれば、探す価値はあると思います。
日本語を話す歯医者が見つからなかったので、次は英語を話す歯医者を探します。英語を話す歯医者は、検索でも何件かヒットしました。こちらのウェブサイトでは、ベルリン市内の英語を話す歯医者がリストアップされていて、かなり役立ちました。
Anglo info (ベルリンに住む外国人のための情報サイト)
私は、リスト内の歯医者から、何件かに電話をし、予約できる日にちとざっくりとした見積もり金額を聞いて回りました。見積もり金額は、実際に見てもいないので、出せないという歯医者も多かったですが、奥歯の詰め物がとれたことを話すと、大体「150−200ユーロ」と言われることが多かったです。電話で、一番英語の対応が良く、できるだけ早めに予約がとれる歯医者に予約しました。
保険の内容を確認する
次に、海外保険の会社にも歯科医療の補償に関して問い合わせをしました。私は、ワーキングホリデーにも使える、Care concept社のCare comfortという保険に加入しています。ドイツのワーキングホリデーは歯科医療が含まれた保険に入らないといけないので、歯科医療は含まれているのは知っていたのですが、果たして自分の状況が当てはまるか確認で連絡しました。
【電話で確認した、歯科医療保険を利用する際に気をつけるポイント】
①日本出発後、ドイツに入国する前に他の国を旅行する場合、他の海外保険に入っている必要があります。(私は、クレジットカード付帯の海外保険を利用していました。)
②歯科医療は保険対象内ですが、治療内容によって、カバーされる内容に限りがあります。(こちらについては後述します。治療が保険で補償されるか不安な場合は、どんな治療になるのか、歯医者/病院から電話して確認した方が良さそうです。)
③治療費は全額自分で建て替え、後ほどキャッシュバックされます。そのため、支払い時に必ず領収書をもらい、後日保険会社に郵送する必要があります。
いざ、ベルリンの歯医者へ
こちらが、私が行った歯医者、Zahnaerzte am Akronplatzです。治療当日は、午前中にワーホリビザ申請に行ったものの、人手不足でビザを発行してもらえないという最悪な状況の中、夕方に歯医者に行きました。
歯医者に着くと、日本で初めて歯医者に行くときと同じく、問診票の記入がありました。さすが英語を話す歯医者がいるサイトに記載されていただけあり、英語の問診票でした。ちょっとそこで安心しました。
私の担当医は、英語を話せるドイツ人女性でした。取れた詰め物を見せ、状況を説明します。先生に、どんな治療をしてもらえるか説明を受けます。どのくらい保険で補償されるのか知りたかったので、先生にお願いして保険会社に電話してもらいました。
結局、取れた詰め物を新しく作り変えるには1,000ユーロかかり、保険に加入してから8ヶ月経っていないと保険補償対象にならないことが判明。高くなるとは思っていましたが、やはり本当に高いです・・。1,000ユーロあれば、日本に帰国して治療してもお釣りが来そうなので、日本に帰国したときに作り替えるか、8ヶ月待つか、検討することに。とりあえず応急処置をしてもらいました。
治療の領収書と見積書をもらいましょう
ちなみに、私はとれた詰め物以外にも虫歯が発見され、ベルリンでの歯医者通いが決定しました。先生は、その治療にどのくらいの費用がかかるのか、見積書を出してくれました。決して安い金額ではないのですが、事前に見積もりを出してもらえると、安心です。
治療後は、現金で治療費を払い、領収書をもらいます。これは保険の支払いに重要になってくるので、日付と現金で払ったことのサイン(bar bezahlt)が入ってるかをしっかり確認しましょう!加入している保険によっては、キャッシュレスになることもあるみたいです。
保険金請求の申請をします
忘れないうちに保険金請求の申請を行います。下記、必要書類をCare consept社に郵送で送りました。
①保険会社宛の手紙(銀行口座情報を記載する)
②ドイツに入国した航空券チケットのコピー
③日本出発・ドイツ入国するまでの間に他の国にいた場合は、その間の保険情報
④領収書
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保険会社への手紙の書き方は、「俺ドイツ!」さんの記事を参考にさせていただきました。非常に丁寧に保険金請求について説明してくださっています。
ドイツで医療費を建て替える必要があった場合は迅速に保険金請求を
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あとは、支払った分が銀行に無事振り込まれるのを祈るばかりです。
備えあれば憂いなし!
今回想像していた以上に早く、ベルリンで歯医者のお世話になることになってしまいました。日本でも、念には念を押して歯医者に通っていただけに、無念感は否めません。どんなに準備していても、起こる時は起こってしまうので、備えておくことに越したことはありません。海外旅行用の保険だと歯科医療が含まれていない場合が大半だと思うので、長期滞在を検討すしている際は、歯科医療が含まれるのか否かは要確認しておくべきだと思います!
私は、日本で通っていた歯医者から治療データとレントゲンのコピーをもらっており、歯医者に持参しました。そのおかげか、こちらの歯医者ではレントゲンを撮らず、直ぐに治療してもらえました。レントゲンのコピーは歯医者でもらえると思うので、持っておくと、海外の歯医者で治療にかかるときに、参考情報として役立つかもしれません!
【まとめ】海外で歯医者に行く場合は、保険の確認を忘れずに!
できれば避けたい、海外での歯医者。でも、私のようにどんなに日本出発前から備えていても、海外で思いがけず歯医者に行かなくてはならない可能性はゼロではありません。長期海外に行くのであれば、ちゃんと保険の補償内容を確認して、十分な内容の保険に加入すること、歯医者に行かなくてはならなくなったら、どれだけ補償され、どんな手続きをしなくてはいけないのか確認すること、が大事です。歯は出来るだけ大事にして、そしていざ歯医者に行かなくてはなららくなったときも、慌てずに対応したいですね!
ではでは。
Yuki says
初めまして。
ケアコンセプトの医療費の請求について説明がとてもわかりやすく助かりました!
ただ気になったのですが、
口座も記入するとのことですが、
日本の口座でも問題はないのでしょうか?
もし可能でしたら教えていただけると助かります…。
よろしくお願いします。
Ayumi says
はじめまして。憶測ですが、口座はドイツの口座だと思います。ドイツの保険に入っている限り、ドイツ在住者とみなされていると思うので・・。私はドイツの口座を記入しました。