一時帰国中、自費治療で歯科医院に何度か通っています。なぜなら、ドイツの歯科治療の大部分は健康保険が適用されず高額になるからです。海外在住の方で、私のように在住国の歯科治療が高額であったり、語学や医療レベルの不安から、日本で歯科治療を受ける方は多いと思います。
今回は、日本への一時帰国中の自費治療での歯科治療の体験談や気をつけることを書いていきます。
自費治療と保険治療
海外在住者で住民票を日本国内においていない場合、国民健康保険には加入できません。一時帰国でも、自治体によっては住民票を短期間入れることを認めてくれるところがあるようですが、海外に在住している場合基本的には健康保険は使えません。
健康保険を使えないということは、日本で医療行為を受ける場合は自費治療(治療費10割負担)で受けることになります。
私は、日本への一時帰国中はドイツの海外旅行保険に加入するようにしています。緊急で医療行為を受ける場合は保険で補償されますが、歯のクリーニングだったり緊急性のない歯科医療は海外旅行保険は使えません。
歯のクリーニング
今まで、一時帰国中に2回ほど、自費治療で歯のクリーニングをお願いしました。私がお願いした歯科医院は、基本的には保険診療をしているところですが、予約時に「自費治療でクリーニングをしたいこと。それが可能であるか。」ということを確認しました。
自費治療は10割負担なので、保険治療よりももちろん高額になるので、この時に金額の確認もしておくと良いですね。私はクレジットカードで支払えるかも確認しました。
費用は、ドイツで歯のクリーニングするよりも安く抑えられましたが、結構高かったです・・!
歯科治療
ドイツで詰め物が取れてしまい、かかりつけの歯科医院で、仮の詰め物をつめてもらいました。ここであくまでも仮の詰め物なので、新しく詰め物を作るように言われたのです。
ドイツでは、詰め物を作る前に、見積もりを出します。詰め物にはほとんど保険が効かないので、プラスチックの詰め物でも結構な金額になることも。
私は一時帰国の予定があったので、ドイツの仮の詰め物で、日本でお世話になっている歯科医院で詰め物を作ってもらおうと思いました。自費治療でも、日本の方が安く抑えられると思ったからです。
一時帰国中お世話になっている歯科医院に相談したところ、先生の考えでは日本では詰め物を作らない方が良いのでは、ということでした。
理由としては
1)新しい被せ物を作ったあとにドイツで痛みが出ても、対応できない。(かみ合わせの影響で、新しい被せ物を作って数週間後に痛みが出ることが少なくないらしい。)
2)ドイツで仮に詰めてもらった詰め物が、日本で本来なら保険治療で入れるプラスチックの詰め物とほぼ同等の素材。自費治療で新しく詰め物を作っても、ほぼ見た目も材質も変わらない。
とのこと。先生の意見は納得できるものだったので、日本では治療をしないことにしました。
治療はしなかったですが、時間をとって先生が対応してくださったので診療費を払うつもりでしたが、先生の方から「本日のお代は結構です。」と言ってくださりました。
もし先生が成金主義だったら、何も言わずに自費治療で詰め物作っていたでしょうから、本当に良い先生に相談できてよかったです。
この経験から、日本に住んでいない場合大きな歯科治療はできないと思った方が良いと思いました。
ちなみに、先生は歯科治療が進んでいない国に住んでいれば日本で治療するのは理にかなっているかもしれないが、ドイツの場合日本より歯科治療が進んでいると先生は考えているので、わざわざ日本で治療する必要はないのではとのことです。
最後に
一時帰国中に歯科治療・クリーニングをする方は少なくないと思うので、私個人の経験を紹介しました。
一時帰国中に詰め物を作るということは、最低2回は歯科医院に通わなくてはいけないですし、一時帰国中という限られた時間を使うことになるので、日本で歯科治療をするかしないかはよく考えた方が良いかもしれません。
ではではー。