スペインというと、上記のような風車が立ち並ぶ風景の写真を目にしたことがある人もいるのでは?この写真は、ラ・マンチャ地方のコンスエグラ(Consuegra)という町にあります。
特になにもない場所なのですが、なにもないからこそ風車の存在が際立ちます。また、ラ・マンチャ地方は、スペイン人作家ミゲル・セルバンテス作「ドン・キホーテ」の舞台となった場所でもあり、物語ゆかりの場所を見ることもできます。
今回は、コンスエグラの見所を詳しく紹介していきます。
12基の風車
コンスエグラは、人口1万人ほどの小さい町ですが、「風車の立ち並ぶ風景」を見に、多くの人がやってきます。目玉となる風車ですが、コンスエグラのなだらかな丘に12基が立ち並んでいます。白い壁に、とんがり帽子のような屋根が、素朴で可愛らしい風車。どこから見ても絵になります。
12基のうち5基は、現在も稼働します。観光案内所がある風車と、お土産物ショップがある風車は、見学することができます。(有料です。)
風車「Rucio」(El Molino Rucio)
前述した、お土産ショップとなっている風車「Rucio」は、誰でも入場可能です。1階はお土産ショップになっており、ここで入場料(1.5ユーロ)を払うと、内部を見学できます。風車の中は、3階建になっており、3階の部分に、穀物を挽き器が備え付けられています。
このメカニズムの説明書きは、なんと日本語も用意されています!ありがたいですね〜。まあ、見るものと言ったらそれだけなんですが、風車の窓から見える風景はまた、情緒深いものなので、登ってみるのも良いかもしれません!
コンスエグラ城(El Castillo)
実は、この丘にあるのは、風車だけではありません。石で作られたお城もあります。このお城は、11世紀にアルフォンソ6世が建設しました。12世紀には病院として利用もされていたそうです。
しかし、現在は壊れている部分が大部分で、修復中です。(2016年末現在)しかし、内部は見学できます。アランフエスのお城のような美しさはもちろんありませんが、歴史を感じさせる雰囲気はあります。
スペイン語のみですが、ガイドツアーもあります。このツアーに参加すると、観光案内所となっている風車の内部も見学することができます。スペイン語に自信がある人はぜひ!
マドリードからの行き方
コンスエグラへは、マドリードから日帰りで訪問可能です。一番便利なのが、バスで行く方法。バス運行会社samurがマドリードーコンスエグラ間のバスを運行しています。所要時間は約2時間半、価格は約10ユーロです。バスは、観光案内所の近くに停まるので安心!
この観光案内所から、コンスエグラ城までは約徒歩で10分。コンスエグラ城から、お土産ショップがある風車「Rucio」までも、約徒歩で10分です。入り口から、一番奥にある風車まで行くのに、合計で徒歩約20分ほどかかりますが、途中で写真を撮ったり、中身を見学したりすると、約2時間くらい見学時間として見積もっておくといいかも。
コンスエグラ城に入場して、ツアーに参加する場合は、別途1−2時間かかると思っておいてください。バスの本数は限られているので、行きのバスを購入する時点で、帰りのバス時間もご確認を。
本日の表現
あ、スペイン語もちゃんと勉強しましょうね!今回の記事に登場したスペイン語を紹介していきます。
風車 El molino(エル モリノ)
城 El castillo (エル カスティージョ)
「風車を見に行きたい」と伝えたい場合は、「Yo quiero ver los molinos.」(ジョキエロ ベール ロス モリノス)です。風車は、12基あるので、この場合複数形となり「los molinos」となります!
¡Ten buen viaje! (良い旅を〜!)
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