シチリア観光の拠点となる都市、カターニャ。シチリアではパレルモに次いで2番目に大きい都市であり、5km圏内にハブ空港であるCatania–Fontanarossa空港があります。
1669年のエトナ山噴火と、1693年の大地震で街がほぼ崩壊されてしまいました。しかし、今やバロック調の建築が立ち並ぶ美しい街並みに復興しました。カターニャを歩いていると、建物が黒色をしていることに気づくかもしれません。それは、噴火の後に大量に出来た溶岩を使って街が復興されたから。溶岩でできた街なんて、なかなかないですよね。
そんな独特の歴史を持つカターニャをたっぷり味わっていきましょう。今回は、カターニャ観光について詳しく紹介していきます。
カターニャ観光必要日数は?
カターニャは、ローマに比べると比較的こじんまりしています。1日あれば、主要な観光名所は見て周れます。カターニャから、エトナ山やタオルミーナといった他の観光スポットへバスや電車が出ているので、カターニャを拠点にして旅行をしてもいいかもしれません。私たちは、カターニャIN/OUTで、レンタカーでぐるっとシチリア島の南部をドライブしました。
カターニャを中心に他に2ー3箇所の観光スポットに訪れるなら、数日。もっと広範囲にシチリアを見て廻るのであれば、少なくとも1週間は欲しいところです。
カターニャ観光予算は?
シチリアは、イタリアの他の観光都市に比べると物価は安めです。特に、マーケットで売られている新鮮な食材は超魅力的。レストランで食べる食事も美味しいけれど、自分達で料理をしても楽しめる街です。
庶民的なレストランでの食事 15−20ユーロ
空港から市内までのバス1回券 4ユーロ
市内バス1回券 1ユーロ
エスプレッソ1杯 1ユーロ
観光名所を巡るモデルコース
それでは、カターニャ観光のスタートです!
ドゥオーモ
カターニャの中心広場に位置する大聖堂。元々は11世紀に建てられたものがありましたが、17世紀に起こった大地震で街はほぼ壊滅状態に。大聖堂も破壊されてしまい、その後再建されました。
他の都市の大聖堂と違って、黒っぽい色をしているのは、再建の際に、エトナ山の溶岩を使用したため。カターニャの街は、溶岩がいたるところで使われているので、黒っぽい建物が多いです。しかし、装飾には適さないため、その部分にはライム石が使われています。白と黒のコントラストが珍しい大聖堂です。
この大聖堂には、カターニャの聖女聖んとアガタの祭壇もあります。2月には、大規模な聖アガタの祭事も。
ドゥオーモ広場
ドゥオーモの目の前にある広場。中心には、象の銅像が。同じく象の銅像が、ローマにもあるそうです。イタリアは ローマに行く人は探してみてくださいね。
象もまた溶岩で作られていますが、後から噴水が付け加えられ、豪華な広場のシンボルとなりました。
聖アガタ教会
ドゥオーモ広場に位置している聖アガタ教会(Basilica Cattedrale Sante’Agata)で、入場料3ユーロを払うと、クーポラのある屋上まで登ることができます。カターニャには高い建物がないので、ここから街を一望できます。カターニャの港まで望めますよ。
エレベーターはなく階段だけなので、結構良い運動になります。イタリア料理を食べ過ぎたら、ちょうど良い運動なのでは?
アメナノの噴水
カターニャの街は、17世紀にエトナ山の噴火と大地震で大打撃を受けました。噴火の前には、街を流れるアメナノ川がありましたが、溶岩で埋め尽くされてしまい、今や地下に流れる川に。
地下を流れるアメナノ川を地上で見ることができるのが、このアメナノの噴水です。バロック様式で、豪華が装飾が施されています。シチリアの暑い日でも、ここでなら涼めるはず。
後ほど、カターニャの穴場スポットで紹介しますが、もう一つ地下を流れるアメナノ川を望めるスポットがあります。
魚市場
アメナノの噴水の裏側には、魚市場が。ここでは、平日と土曜の朝から、午後1時頃まで開かれています。一般人も購入可能です。魚以外にも、野菜や肉の店が立ち並ぶので、見ているだけでも楽しいですよ。
ローマ円形劇場
2世紀に建設されたと言われるローマ時代の円形劇場。イタリアに存在する劇場の中でも、3番目に大きいとされています。
ローマ帝国の後、シチリアにやってきたノルマン人によって、新しく街が作られたため、現在は劇場のほとんどが現在の地上の下に埋もれてしまっています。しかし、一部は見学可能です。
私たちが訪問した時は、本来なら空いているべき平日の昼間でしたが、閉まっており、閉まっているべき日曜日に、門が空いていました。開館時間が変わっていることがイタリアではよくあることみたいです・・。
マッシモ・ベッリーニ劇場
赤茶色の劇場で、有名なオペラ歌手ヴィンチェンツォ・ベッリーニに捧げられたもの。中も見学することができるそうです。
劇場の目の前にあるカフェ(Opera Cafe)のグラニータは絶品ですよ!
ウルシーノ城
要塞として建てられた城で、昔は海岸沿いに位置していました。しかし、前述のエトナ山の噴火で溶岩で土地が埋め立てられ、今は海から離れた位置になっています。
ウルシーノ城の付近には、レストランや気軽なバーが多いです。
穴場スポット
A Putia Dell’Ostello
地下を流れるアメナノ川を拝める場所。レストランの地下2階に、アメナノ川が流れているんです。このレストランで食事をすれば無料で見学させてもらえるようですが、1ユーロを払えば、見学だけもさせてもらえます。
静かで、癒される場所ですよ。地上のアメナノ川の噴水だけではなく、こちらにも行ってみてくださいね!
カターニャどこで食べる?
Trattoria del Cavaliere
安くて美味しいトラットリア。カターニャでは、ランチタイムの後14時半から15時頃に一度レストランが閉まってしまうことがほとんどですが、このレストランはずっと空いています。
ローカルの人にも人気で、どの時間帯に行っても大賑わい。私達は、滞在中2回も通っちゃいました。
Trattoria da Antonio
ウルシーノ城の近くにあるトラットリア。Trattoria del Cavaliereに比べるとこじんまりとしていて、落ち着いて食事ができます。
カターニャでどこで泊まる?
Smile’s Home
ウルシーノ城の近くにあるレンタルアパートメント。バロック調の建物の外見とは打って変わって、部屋の中は、モダンに改装されていて、超快適。オーナーのアントニオさんは、陽気なシチリア人で、リクエストにも柔軟に対応してくれます。数人で利用するなら、オススメの宿です。
B&B Sciara Larmis
こちらはB&B。ダブルルームからファミリールームまで用意されているので、旅する人数に合わせて利用できますね。ドゥオーモから徒歩3分という好立地です。
終わりに
シチリア観光の玄関口であるカターニャ。他のシチリアの都市とはまた違った魅力があります。歴史を巡ってもよし、もしくはフードツアーに参加して、たらふく食べてもよし。色んな楽しみ方がありますよ!
ではではー。
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