アルゼンチンの首都ブエノスアイレス。アルゼンチンを旅行の交通の要所にもなっており、アルゼンチン旅行では避けて通れない街です。今回は、ブエノスアイレス観光前に知っておきたい予算や見所、そしてオススメの宿泊施設までをたっぷりご紹介して行きます。
ブエノスアイレス観光に必要な日数は?
まず、ヨーロッパに旅行したことがある人は、ブエノスアイレスにきて、少々がっかりするかもしれません。なぜなら、ブエノスアイレスはフランスの建築要素を取り入れて作られた街だから。私が訪問した時にマドリード出身の友人たちも、「マドリードみたいだ」とつぶやいていたくらい。(ヨーロッパの街並みはどこもだいたい似通ってます。)
私もそのためもあって、正直ブエノスアイレスよりアルゼンチンの他の都市を旅行している時の方が新鮮な驚きが多かったなと思います。だからといってブエノスアイレス滞在は外せません!良い意味でも悪い意味でも混沌としたアルゼンチンを知るためには、ブエノスアイレス滞在は欠かせないと思うからです。
結論。ブエノスアイレスには、ヨーロッパの街並みに馴染みがありそこまで大都市が好きでない方は、1−2日滞在を勧めます。一方タンゴバー巡りなどブエノスアイレスでやりたいことがある方は、3日ほど滞在しても良いのではないでしょうか。
ブエノスアイレス観光に必要な予算は?
この記事を書いている時点で、アルゼンチンの物価は決して安くありません。私が旅行した2017年11月は、フランスのパリやイギリスのロンドン並の物価だなあと感じました。
国全体のインフレーションが理由の一つで、もう一つ旅行者にとっての理由は、以前まで目を瞑られていた闇両替が禁止されたことにあります。数年前までは、米ドルを持っていけば、政府が決めた為替レートではない良いレートで交換することができたのです。しかし、今は為替が決めたレートのみとなっています。(一部まだ闇為替業者が存在していますが、犯罪に加担することになるので、利用はしないほうが良いです。)
宿泊費や食費は高めですが、交通費は安いです。市内には一部地下鉄が通っており、その他のエリアはバスが網羅しています。1回100円程度で乗れます。タクシーも比較的安価なので、観光にはタクシーの利用も便利です。
ブエノスアイレス観光でやりたいこと
アルゼンチンタンゴを観に行く
ブエノスアイレスといえば、アルゼンチンタンゴ!ブエノスアイレスでタンゴを観に行く方法は二つあります。一つは、タンゴショーに参加すること。もう一つは、タンゴバーに行くことです。
タンゴショーは、基本観光客のために組まれたものです。私は、タンゴを踊るのを純粋に楽しむ人たちの雰囲気を味わってみたいと思っていたので、タンゴバーに行ってきました。訪問したバーは、「Salon Canning」。アルゼンチンタンゴは日本人にも人気があり、タンゴを踊る日本人の方も見かけました。
もちろん、踊らなくても大丈夫。ドリンクを頼んで、テーブルに座り、ダンスフロアでタンゴを踊るカップルたちを鑑賞させてもらうことができます。
今回訪問するにあたって、路上でもアルゼンチンタンゴのパフォーマンスが見れることもあると旅行ガイドブックに書いてあったのですが、実際に目にしたのは客引きのための路上パフォーマンスだけでした。
レコレッタ墓地
アルゼンチンの上流階級の人々のお墓が集まるのがレコレッタ墓地。普通の墓地ではなく、一つ一つのお墓が小さな家のように大きく、美しい装飾がなされていることが特徴です。このような墓地は珍しいので、多くの観光客がブエノスアイレス訪問中に訪れます。
このレコレッタ墓地には、アルゼンチンの歴史上で最も愛された女性「エビータ」のお墓もあるのです。彼女は、元アルゼンチン大統領ペロンの妻となる前は、女優として活躍していました。貧しい幼少期を過ごしたことから、大統領夫人となってからも弱い立場にある人の立場に立って政治を行い、多くの人から支持されたのです。
ブエノスアイレスに訪問するなら、事前に知識を仕入れておくと、街が違って見えてくるでしょう。マドンナが主演した映画を見てみるのもいいかもしれません。
ボカ地区カミニート
ボカ地区の中にあるカミニートは、カラフルな建物が立ち並びます。ここは、アルゼンチンタンゴが生まれた場所でもあり、アルゼンチンの文化や芸術を味わうなら訪れておきたい場所です。お土産に最適な工芸品を売るお店もたくさんありますよ。
しかしボカ地区は、ブエノスアイレスの中でも治安が良くないと言われているので、できれば訪問するのは昼間の方が良いです。
カミニートの近くには、サッカーチームボカ・ジュニアーズの本拠地であるサッカースタジアム(ラ・ボンボネーラ)もあります。
ジェラードを食べる
アルゼンチンは、アメリカのように移民からなる国です。その昔、夢を追いかけてヨーロッパから沢山の人がアルゼンチンへ移住し、国を作ってきました。その移民の中でも、多くの割合を占めたのがイタリア人です。
そのおかげもあって、イタリアで食べられるような美味しいジェラートが食べることができるのです。人によっては、イタリアのジェラートよりも美味しいという人もいるとか。私はどちらも試してみましたが、どちらもジェラートらしく濃厚で美味しかったです。
ちなみに、アルゼンチンではジェラートを「キロ」単位で購入することもできます。流石に私たちは試しませんでしたが、ローカルの人たちはキロ単位でジェラートを買ってお持ち帰りしていました。家で食べるのかな?
ステーキを食べる
アルゼンチンといえは、「肉」の国です。その所以は、イタリア人移民は、ジェラートをアルゼンチンに持ってきましたが、スペイン人移民が牛をアルゼンチンに持ち込んだことがきっかけと言われています。でも、さすがにスペインでもアルゼンチン並みには肉を食べませんが・・。
物価の高いアルゼンチンですが、ステーキは他の国のステーキとコストパフォーマンスで比べるとお得に食べることができます。なんたってステーキ自体大きいですから!
レストランでステーキを注文すると、本当にお肉しかやってこないので、何かサイドディッシュが欲しい場合は別途頼む必要があります。
世界一怖い?動物園へ行く
ブエノスアイレスの中心部から少し離れた場所に、世界一怖いと言われているルハン動物園があります。何故世界一怖いかって?
何故ならこの動物園では、動物たちに直接触ることができるからです。ここは私たちは時間がなくて行かなかったのですが、行った方々のブログを見ていると、実際にトラに触っている写真がありました。
日本庭園へ行ってみる
世界には、日本以外にも日本庭園があるんです。ブエノスアイレスには、南米で最大級と言われる日本庭園があります。日本人の皆さんにとっては、わざわざ海外で見なくても良いものかもしれませんが。日本から見て地球の裏側にある日本庭園がどんな感じなのか興味があれば訪問してみてもいいかもしれません。
アルゼンチン風?肉厚ピザを食べてみる
アルゼンチン人はお肉だけだけではなく、ピザも大好き。アルゼンチンで参加したツアーのガイドさんが、口を揃えてオススメしていたのがブエノスアイレスにあるピザレストラン「El Cuartito」。アルゼンチンのピザは、イタリアのピザと違って、かなり肉厚です。そのため、結構なボリューム。
1ピースから注文できるので、自分の胃袋の状況に合わせて注文することをオススメします。私たちは食べきれず、お持ち帰りしました。
世界で2番目に美しい本屋さんへ
ブエノスアイレスには、世界で「2番目」に美しい本屋さんに選ばれた本屋「El Ateneo」があります。もともと劇場だった場所が本屋になったためで、店内は本屋さんとは思えない豪華な雰囲気。
劇場内にある、貴族用の特等席が今は本を読めるスペースになっており、貴族気分で本を読むこともできます。また、元々ステージだった場所は、カフェになっているので、世界で2番目で美しい本屋さんを味わいながらお茶するのもあり。
ブエノスアイレスでどこに泊まる?
ブエノスアイレスの「パレルモ地区」には、お洒落なショップやカフェが集まっており、また治安も他の地区より良いのでオススメです。
アルゼンチンには、ホテルだけではなくアパート型の宿泊施設がたくさんあります。私たちは、4人で旅行したので、ベットが2つある大きめのアパートメントに宿泊しました。これで少し宿泊費を節約できます。
アルゼンチンの宿泊費に21%の付加価値税がかかります。しかし、外国人観光客は外国のクレジットカードもしくは外国から海外送金した場合は、この付加価値税分が還付されるのです。
しかし、アルゼンチンは、「現金主義」なのでクレジットカード支払いを受け付けない宿泊施設がたくさん。予約時に支払い方法を確認しておくと良いでしょう。リサーチした限りだと、アパートメントよりホテルの方がクレジットカード支払い可の場所が多かったです。
パレルモ地区のアパートメント
Palermo Apart
パレルモ地区のホテル
Home Hotel
それでは、ブエノスアイレス旅行を楽しんでください!