ハンガリーの首都はブタペスト。ドナウ川を挟んで、ブダ城と国会議事堂が立ち並ぶむこの街は、その景観の美しさが有名です。
今回は、ブタペスト観光に必要な情報を詳しく紹介していきます。
ブタペストに必要な日数は?
私たちは今回3泊4日でブタペストを観光しました。ゆっくりと観光するには、3泊4日くらいがちょうど良いかと思います。
一方、駆け足で観光名所だけを巡るのであれば、2日だけでも十分です。ブタペストを観光するのであれば、近くの中欧の国(チェコのプラハやポーランドのクラクフなど)と組み合わせるのもおすすめ。
ブタペスト観光に必要な予算は?
ブタペストの平均月収は約600ユーロ(手取り)です。パリの場合は、2000ユーロですから、物価もフランスに比べると高くはありません。
しかしながら、今回私はブタペストを5年ぶりに訪れましたが、前回感じた物価の安さを今回そこまで感じませんでした。物価の安さはそこまで期待しない方がいいかも。
ブタペスト観光モデルコース
それでは、ここからはブタペストのおすすめ観光モデルコースを紹介していきましょう。ブタペストは、ブタ地区とペスト地区からなります。
二つの地区の間をドナウ川が流れており、二つの地区にかかった橋を含めた景観が世界遺産に登録されています。この景色を見るだけでも、ブタペストに来て良かったーと思えるはずです。
ブダ城を見学
ブタペストのランドマークともいえるブダ城。丘の上に建っているため、少々急な坂を登る必要あり。ゴンドラで頂上まで登ることも可能です。公共交通機関を使いたい場合は、バス16番に乗りましょう。
ブタ城のすぐ向かいには、大統領の家が建っています。ブタ地区は、ペスト地区より地価が高く政治家や裕福な人が住んでいるそうです。ブダ城の中には、ハンガリー国立美術館が入っています。
漁夫の砦(Fisherman’s Bastion)で写真撮影
ブタ城のすぐ近くに建つ漁夫の砦。一見歴史のある建物に見えますが、19世紀に政府の試みで建てられたもの。白い壁が美しく、絶好の写真スポットです。
砦の1階部分は無料ですが、2階部分に登るには入場券が必要です。1階の部分だけでも充分に雰囲気は味わえます。
温泉に行こう!
ハンガリーは、その昔オスマン帝国に国を占領された歴史があります。その際に、トルコ人たちは温泉施設をハンガリーの地に残していきました。そのため、今もハンガリーは温泉大国として、温泉を楽しむことができます。
ハンガリーの温泉は、お湯の温度が高くて30度台がほとんどで、ぬるめです。温泉は、地元の人にも観光客にも人気なので、混雑を避けたければ、できるだけ早く温泉に行きましょう。ほとんどの温泉は朝の6時から開いています。
セーチェーニ温泉(Szechenyi Baths)
ブタペストの数多くある温泉の中でも、最大規模の温泉。屋外の巨大温泉の写真を目にしたことがある人も多いのでは?セーチェーニ温泉は観光客も多いので、午後になると非常に混雑します。
ルダシュ温泉
トルコ式の温泉が味わえるのが、ルダシュ温泉。トルコ式温泉エリア、プールエリアと、ウェルネスエリアの3つの部分からなります。各一つのエリアだけ試すこともできますが、せっかくなら全てを試して欲しいです。ウェルネスエリアには、屋上に露天風呂があり、ドナウ川を眺めながらお風呂に入れます。
個人的には、セーチェーニ温泉よりルダシュ温泉の方が好きでした。
ヴァイダフニャディ城 (Vajdahunyad Castle)
セーチェーニ温泉もあるブタペストの公園の近くにあるヴァイダフニャディ城。こちらもまた歴史がありそうに見えますが、建築されたのは19世紀。ここではよくイベントやお祭りが開催されているので、スケジュールを要チェックです。
ドナウ川クルーズで夜景鑑賞
ブタ城やハンガリー国会議事堂は夜になるとライトアップされます。ブタペストに来たなら、絶対夜景は外せません。夜景スポットはドナウ川沿いに集まっていますので、夜景を楽しむにはドナウ川クルーズが最適。
ドナウ川クルーズには、1時間のクルーズから夕食や昼食付きのクルーズまで様々あるので、お好みのものを選んで試してみては?
ユダヤ地区の廃墟バーに飲みに行こう
ユダヤ地区には、バーが集まっており、飲みに行くのに最適なエリアです。特に注目なのが、「廃墟バー」。10数年まえに、ブタペストの学生たちが、「仲間が集まれる場所を作りたい」とバーを始めたのがきっかけだそう。
学生が始めたバーでお金がなかったので、中古品を集めてバーを作っていった結果、独特な雰囲気のあるバーが作り上げられたのです。
ハンガリー国会議事堂を見学
ブタ城と並んで、ドナウ川沿いの美しい景観を作っているのがハンガリー国会議事堂です。この国会議事堂は、イギリスのバッキンガム宮殿を模して作られたもの。夜にはライトアップされ、幻想的な佇まいを見せます。
国会議事堂の中は見学することも可能。私は参加しませんでしたが、参加した人の満足度は高めなので興味があれば参加してみるのも良いかも。その場合参加人数に限りがあるので、事前予約しておきましょう。
聖イシュトヴァーン大聖堂からブタペストを一望
ハンガリー王国の初代国王イシュトヴァーン1世にちなんで名付けられたカトリック教会である聖イシュトヴァーン大聖堂。ハンガリー国会議事堂と並んでブタペストで最も高い建造物であり、そのドームの部分には登ることも可能です。
階段かエレベーターでドームに登ると、ブタペストの街を一望できます。
グレシャム宮殿でアール・ヌーヴォーを味わう
1900年代に建てられた、アール・ヌーヴォー様式の建物。元々はイギリスの保険会社グレシャム生命保険会社が保有していましたが、第二次世界大戦時にはロシア赤軍に占領されました。
2001年にフォーシーズンズホテルが宮殿を買収し、現在はホテルとして使われています。宿泊客ではなくても、ロビーの部分は見学させてもらえます。
ツィタデッラ(Citadella)で自然に触れる
ブタ地区のゲットールト山の頂上にある城塞。ブタ地区ゲットールト山の麓から20分ほどで歩いて登れます。ここからの景色も絶景です。
ブダペスト中央市場(Great Market Hall)
お土産を買うのに最適なのが、ブタペスト中央市場。ハンガリー料理には欠かせないパプリカの粉等購入できます。
マーケットの2階部分は食堂が連なっており、お手頃な価格でハンガリー料理を食べることができますよ。お支払いは現金のみのところがほとんどだったので、現金を持ち合わせておくと食べたい料理が見つかった時に困らないはずです。
ブタペスト観光のアドバイス
ブタペスト観光中にいくつか「これは気をつけた方がいいな」と思ったことがあったので、ここにまとめておきます。
1)両替について
ハンガリーはヨーロッパ連合に加盟していますが、自国通貨フォリントを使用しており、ユーロは使えません。そのため、街のいたるところに両替所が構えられています。(ユーロを使用している国は、ユーロ使用前に比べると一気に街中の両替所の数が減りました。)
しかし、両替には注意が必要。ブタペストの空港にも軒を構えているオレンジ色の両替所は、レートがかなり悪いので、ここでは両替しないほうがいいです。あえて名前は書きませんが、オレンジ色の両替所で、チェーンなので街中にいたるところにあります。
お店によってはユーロ現金で支払いできるところもありますが、レートは悪めです。その場合は、クレジットカードで支払ったほうが、クレジット会社で定められたレートが適用されるので大きく損することはないでしょう。
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2)電車のチケットについて
ブタペストで公共交通機関を使うのであれば、チケットを買うこと、正しく利用することを忘れないようにしてください。4日の滞在中で何人かの観光客が切符を正しく持っていなかったため罰金を請求されているところを目の当たりにしました。
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ブタペストでどこに泊まる?
観光に便利なのは、交通の便が良いペスト地区Deák Ferenc Square付近です。私もこのエリアに泊まりましたが、ロケーションは最高だなと思いました。このエリアのおすすめの宿泊施設を紹介します。
Casa Tua3
白が基調の清潔感のあるお部屋。ユダヤ人地区のすぐ近くなので、夜飲みに行くのにも便利です。
Enzo Capo Luxury Suites
2ベットルームのレンタルアパートメント。広々としたお部屋で快適に過ごせます。
Basilica Friends Apartment
テラス付きのラグジュアリーなお部屋。
最後に
ブタペストはリラックスするのにも、もしくはアクティブに観光するのにもどちらにも適した街です。ブタペスト観光を是非楽しんでくださいね!
ではでは。