スロバキア共和国の首都ブラチスラバ。あまり馴染みがない人が多いのではないのではないでしょうか?実は、私もその一人でした。
第二次世界大戦後数年同じ国であった、チェコ共和国は、首都プラハの街並みや世界遺産の街チェスキー・クルムロフ、ピルスナービールが有名です。
一方、スロバキア共和国はチェコ共和国の影に隠れてしまいがち。さて、ブラチスラバは一体どんな魅力があるのでしょう?今回は、ブラチスラバ観光局で働くMichal君に熱くその魅力を語ってもらいました。
スロバキア・首都ブラチスラバがオススメの理由
ブラチスラバ観光局で働くMichal君に、スロバキアの料理を食べながらブラチスラバの魅力を語ってもらいましたよ〜。観光局で働くだけあって、もちろん旅好き。観光局に勤め始める前は、アメリカやイギリスでも働いたことがあるんだそうです。
「世界には魅力的な場所がたくさんあるけれど、ブラチスラバも良い街だよ!」と太鼓判を押すMichal君。さて、ブラチスラバとは一体どんな街で、どんな魅力があるのでしょうか!?
①自然が多い
ブラチスラバの中心には、ドナウ河が流れています。そして、観光の中心となる旧市街からほんの少し離れたところに、森があります。ブラチスラバはスロバキアの首都であり、数十万人住む大都市ですが、自然がたくさんあるのです。
Michael君ポイント「ブラチスラバは、都市だけれど、自然を味わえるのが良いところ。あたたかい時期、ドナウ河のほとりを走ったり歩いたりするのは最高に気持ち良い!」
②観光の中心地でもローカルがいっぱい
ブラチスラバの中心は、旧市街。ここに、歴史的建造物がたくさん残っており、レストランやバーも集まっています。旧市街というだけあって、石畳作りで細い路地の、ヨーロッパの昔ながらの街並みを堪能できます。
私も、ブラチスラバ滞在中のほとんどの時間を旧市街内で過ごしました。とはいえ、旧市街内で観光客だけしか見かけないということはなく、地元の人が立ち話しをしていたりする姿もよく見かけました。観光都市の観光の中心エリアって、見渡すばかり観光ばかりっていうこともあるので新鮮。これは、Michal君も、ブラチスラバならでは!と目を輝かせて語っていました。
Michael君ポイント 「ブラチスラバの旧市街は観光エリアだけれど、ローカルの人も普通にレストランに行ったりカフェに行ったりする。観光地価格といって馬鹿高い価格が請求されることもほとんどない。観光客とローカルの距離が近いんだ。」
③穴場の観光地である
中欧の観光地といえば、チェコのプラハやハンガリーのブタペストが有名です。これらの都市もベルリンやロンドン、パリに比べたらまだまだ観光客は少ないです。それでも、オフシーズンである冬のプラハを訪れた時は、「観光客多いなあ」と感じました。
打って変わって、ブラチスラバ。有名度はかけるかもしれませんが、中世のお城、美しいドナウ河、こじんまりとした旧市街といった、味のある都市です。そして、断然に観光客の数が少ない。
観光客が少ないので、自分が観光客なのを忘れて、なんだかゆっくりと時間を過ごしたくなるような街、それがブラチスラバです。
Michal君ポイント「ブラチスラバはオーストリアのウィーンから60キロしか離れていないという交通の便の良さから、日帰り旅行で訪れる人が多いけれど、数日滞在すれば、ローカルの人と触れ合えたり、違う魅力が見えてくるはずだから、ぜひ数日滞在して欲しいなあ。」
④ユーロが使える
ヨーロッパ連合の国でも、案外ユーロが使えない国って多いのです。チェコ、ポーランド、ハンガリー、ルーマニアといった中欧・東欧諸国はまだまだ自国通貨を用いています。
数年前までは国毎に通貨を両替するのが当たり前でしたが、ユーロが導入された今、ヨーロッパ旅行でユーロが使えないと、いちいち両替するのが結構面倒です。
その中で、スロバキアは2009年からユーロを導入。いちいち通貨を両替する必要がありません!
Michal君ポイント「ユーロが導入されて以前より物価は上がってしまったけれど、やはりユーロが使えると便利だよね。」
⑤物価が安い
ユーロが使えるスロバキアですが、まだ比較的物価が安いです。西ヨーロッパ諸国に滞在した後にスロバキアへ行くと、ホッとした気持ちになるはずです・・!
ランチ価格は5ユーロ(約650円)、ディナー価格は8ユーロ(1,040円)くらいです。スロバキア料理って、あまり知られていませんが、肉料理が美味しいんですよ。ぜひ試して欲しいです。
Michal君ポイント「スロバキアはまだ比較的物価が安い国。交通費も安いから、観光するのには不自由しないんじゃないかな。」
私が思うブラチスラバ
私も当初はスロバキアという国にそこまで期待していませんでした。でも、3日間滞在してみて、そのイメージは覆りました。なんていうか、一言で言うと、「居心地が良い!」のです。ブラチスラバはスロバキアの首都だけれど、ごみごみしていない。危険な雰囲気はない。スロバキア人は英語が使える人が多いので、コミュニケーションが取りやすい、等々。
確かに、美しさでいったらブラチスラバはプラハやブタペストには劣るかもしれません。でも、よりゆっくりとした旅、ローカルの人に触れる旅を志向する人には、きっと適した街だと私は思います。
ぜひ、ブラチスラバも旅行先のひとつとして検討してみてくださいね。Michal君が喜びます。(笑)ブラチスラバの更に詳しい情報は、ブラチスラバ観光局のウェブサイトまでどうぞ。