芸術と食の街ビルバオ。グッゲンハイム美術館にピンチョスを楽しむべし！

スペイン・バスク地方の最大都市であるビルバオは、建築デザインで有名なグッゲンハイム美術館と、ピンチョスを筆頭とした食文化が融合する、魅力的な都市です。

見所が満載のビルバオ。また、スペインの他の地方とは違うバスク地方独特の雰囲気を味わえる都市でもあります。私たちは、近隣の町の観光を含めて４日間滞在しました。ビルバオでの楽しみ方をご紹介します！

見所満載のビルバオ

ビルバオは１３世紀、鉄鋼石を輸出するビルバオ港を中心として栄えていました。１９世紀から２０世紀にかけて工業化が進み、急成長を遂げました。その後工業は後退しますが、グッゲンハイム美術館をはじめとしたアート観光に力を入れ、見事に活気を取り戻した都市です。

また、人口３５万を有するバスク地方最大の都市でもあり、市内はバスク語とバスク地方の旗で溢れています。スペインからの独立を望む、その意思と文化の強さが感じられます。

グッゲンハイム美術館

グッゲンハイム美術館は、１９９７年、ソロモン・R・グッゲンハイム財団のグッゲンハイム美術館の分館としてオープンしました。カナダ出身建築家フランク・ゲーリーがデザインした、独特な曲線が印象的な美術館です。この曲線は、魚が泳ぎ登る姿をイメージしており、銀色のチタニウムのパネルは魚の鱗を連想させるように作られているそう。

グッゲンハイム美術館は、ビルバオ市内を流れるネルビオン川に隣接しており、一帯は市民の憩いの場所となっています。ライトアップされた夜の風景もまた美しいものでした。

旧市街（Casco Viejo)へ

アートの街として知られるようになったビルバオですが、カスコ・ビエホ（Casco Viejo)と呼ばれる旧市街に足を踏み入れると、一気に中世にタイムスリップしたような気分を味わえます。

カスコ・ビエホは７つの通りからなっており、中世時代は外壁に囲まれていたそうです。隣接して、１４世紀に建築されたサンティアゴ大聖堂があります。

私たちは、ビルバオ観光案内所が行っていた４．５ユーロで旧市街のガイドツアーに参加し、旧市街を廻りました。ガイドのお姉さんが、英語とスペイン語の両方で、ビルバオの街の歴史を説明してくれたので、ビルバオという街について学びながら効率よく観光することができました。

アンチャンダ山からビルバオを一望する

ビルバオ市街地を一望することができるアンチャンダ山へは、グッゲンハイム美術館が隣接するネルビオン川の対岸から少し歩いたところにある、ケーブルカー（funicular)で簡単に登ることができます。片道１．９ユーロです。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA — ケーブルカーでアンチャンダ山へ

ケーブルカーの入り口にスーパーがあったので、私たちはパンとハムとチーズを買い、頂上で市街地を一望しながら、サンドイッチを食べました。美しい景色は最高のおかずですね！

近代的デザインの地下鉄

イギリス出身建築家ノーマン・フォスターがデザインし、１９９５年に開通した地下鉄。近未来を彷彿とさせる洗練されたデザインが自慢の地下鉄です。ガイドのお姉さんも太鼓判を押していました。

ズビズリ橋

スペイン出身建築家サンチャゴ・カラトラバがデザインしたズビズリ橋。彼は、骨や翼を連想させるようなデザインを得意としているそう。白の曲線が幾重にも重なって見える、美しい橋でした。

ピンチョスを食べ歩く！

アートだけではなく、バスク地方でも屈指の美食の町としても知られるビルバオ。バスク地方には、グラナダやマドリードのタパス（無料で提供されるお酒のおつまみ）文化のように、ピンチョス文化があります。

ピンチョスもまたお酒のおつまみなのですが、タパスとは違い一口で食べられるようなサイズで提供されることが多いです。そして、無料ではなく、１個１．８ユーロほどするんですけどね・・・

地元っ子は、ピンチョスを食べながらバルをはしごするそうです！私たちも、ビルバオの人気バルEl globoで、ピンチョスを味わってみました。彩り豊かなピンチョスは見ているだけでも楽しくなります。

地元っ子のようにバルをはしごするならば、「Zurito(ズリート／ハーフサイズのビールのこと）」を頼むのがオススメです。お酒を飲み過ぎないように・・そして、いくばくかコストを抑えるために・・・笑

Botxo Gallery Youth Hostel

今回、私たちはネルビオン川を挟んでグッゲンハイム美術館の真正面に位置するBotxo GalleryYouth Hostelに滞在しました。立地は最高！ですが、ベットは３段ベットで、ベットから頭をぶつけずに座るのがやっとというスペースでした・・。それでも、朝食付き１泊９．９５ユーロと、とても得なホステルです。