ドイツに来てトラブル続きと以前書きましたが、また新たなトラブルにあってしまいました。そのトラブルというのは、急に自転車の鍵が壊れて開かなくなってしまったのです。自転車のワイヤー状の鍵は、鉄柱にくくりつけていたため、なんとかしてワイヤー部分を切断する必要がありました。
今まで十何年も自転車に乗って来ましたが、自転車の鍵が開かなくなったのなんて、初めて。慌てて色々な情報をかき集めたところ、同じような状況に陥った人、結構いるみたいでした。そこで、今回は緊急事態で自転車の鍵を壊す必要が出て来た時の対処方法をまとめていきたいと思います。
ドイツの自転車と鍵事情
ドイツの自転車は、日本のように後車輪に鍵が備え付けられているタイプは少なく、それぞれが鍵を別途購入します。
ドイツでは、日本よりも自転車の盗難率は高いです。私の周りでも、自転車を盗まれたという人は後をたちません。そのため、できるだけ頑丈な鍵を選ぶ人が多いです。
人気が高いのは、ABUS(アブス) の鍵です。
自転車の鍵が急に開かなくなった
ある日、用事を済ませるために、路上の自転車置き場に自転車を起き、自転車をワイヤー状の鍵でロックしました。ABUS社のものではありませんが、2000円ほどしたので決して安物ではありません。
しかし、用事を済ませてワイヤー状の鍵を開けようとしたのですが、何度試しても鍵が開かないのです。鍵は、鍵穴にいつも通りに入るのですが、鍵のつなぎ目の部分が、どんなに頑張っても外れません。どうやら、鍵の内部で何かがおかしくなってしまったようです。
一度家に戻り、スペアキーでも試して見ましたが、結果は同じ。この時点で、土曜日の夜であったため、自転車屋さんはすでに閉まっていました。ドイツでは日曜日は自転車屋さんが閉まっているので、月曜日の朝まで自転車を路上の自転車置き場に放置しなければならないことに・・。
ドイツでは、路上に自転車を放置しておくと、盗難の可能性がさらに高くなります。たとえ鍵を掛けていたとしても、鍵がかかっていない車輪がを丸ごと盗られたり、サドルだけを盗られたりすることがあります。もちろん鍵を壊されて自転車丸々なくなることも。
私はできるだけ自分の盗難の可能性を低くするために、簡単に取り外しできるサドルだけは家に持ち帰り、月曜の朝に何とかして自転車の鍵を開けることにしました。
自転車の鍵を壊すための道具を手に入れる
ワイヤー状の鍵を開けるには、ボルトカッターか弓のこが有用です。
ボルトカッター
ワイヤー部分の円周が大きくない場合は、ボルトカッターで数秒で鍵を壊することができます。ボルトカッターの鋏部分に挟めるかどうかが重要。
弓のこ
円周が大きい場合は、ボルトカッターの鋏に挟めないので、弓のこで地道に削って行く、という方法になります。
ボルトカッターは自転車屋さんに置いてあるので、貸してもらえると耳にし、月曜日の朝に実際に行ってみました。しかし、自転車屋さんは、持ち込みの自転車なら対応するが、道具を貸し出すことはできない、とのこと。2件の自転車屋さんに聞きましたが、同じ回答でした。
自転車置き場の自転車台に巻きつけてロックしているので、もちろん持ち込みはできません。そこで、自転車屋さんに代わりにオススメされたのが、ホームセンターへ行くこと。多くのホームセンターでは、ボルトカッターを借りることができるのだそうです。
ドイツには、OBIやHellwegというホームセンターがあります。最寄りのホームセンターに電話したところ、道具の貸出にはAnmeldung(住民登録票)とパスポートが必要と言われました。私は念のため、自転車を購入した際のレシートも持参。悪用すると思われたくなかったので。
ホームセンターOBIでは、私のワイヤー状の鍵は円周が大きく、店員さんにボルトカッターでは鍵を開けるのは難しいだろうと言われ、弓のこを勧められたので、弓のこを購入しました。
自力で自転車の鍵を壊す
ボルトカッターでは一瞬で切断できるワイヤー状の鍵ですが、弓のこの場合ワイヤーを削らないといけないので、時間がかかることが予想されます。どれだけ時間がかかるんだろう・・と不安になったのですが、鍵を削り始めて20分ほどでワイヤー状の鍵を壊すことが出来ました。
私の鍵は、見た目は頑強に見えたのですが、中がほぼ空洞だったからです。
ABUS(アブス) 社の鍵を始め、見た目だけじゃなく本当に頑強な鍵の場合はもっと時間がかかると思われます。
というわけで、急に開かなくなった鍵を、弓のこで削って壊し、また自転車が使えるようになりました。
最後に
急に自転車の鍵が開かなくなると困ってしまいますよね。今回は、何とか自力で開かなくなった自転車の鍵を壊すことができましたが、壊すことができない場合もあると思います。
そういった場合は専門業者に対応してもらえるか聞いてみてください。また、日本では、防犯登録をしていれば、警察が無料で開かなくなった自転車の鍵を壊してくれるそうです。
ではでは。