ベルリンには、戦争時に使用された防空壕や地下トンネルの跡が残っています。その一部を見学することができるので、実際に行ってみました。この地下探検ツアー、チケットは当日発売のみ、かつオンシーズンになると、チケットがすぐ売り切れてしまうという人気のツアーなのです。
今回は、チケットの買い方から、実際にツアーに参加してどうだったかまでを詳しく紹介して行きます。
ベルリンの地下探検ツアーとは?
ベルリンの地下探検ツアーは、「Der Berliner Unterwelten e.V. 」という団体が主催しているもの。防空壕は、あくまでも歴史を後世に伝えるために残された防空壕もので、この団体が所有しているものではありません。そのため、地下探検ツアー中は写真の撮影はできませんのでご注意を。
ツアーは、いくつかの種類が用意されています。最も人気かつ、地下探検ツアー最初の入り口として最適とされているのが、Tour1 Dark World です。私もこのツアーに参加しました。このツアーでは、ベルリンのアンダーグラウンドGesundbrunen駅の地下に掘られた防空壕を見学します。
ツアーは、ドイツ語、英語の他に、オランダ語、フランス語、デンマーク語で行われていますが、ドイツ語のツアー本数が圧倒的に多いです。ドイツ語以外のツアー本数は限りがあるので、気をつけましょう。
地下ツアーの参加方法
この地下探検ツアーは、事前予約を一切受け付けていません。ツアーは、当日販売のみ。ツアー当日の10時よりチケット販売が始まります。各ツアーの開始時間は、ウェブサイトのカレンダーより確認できます。
チケット販売所は、UバーンGesundbrunnen駅のすぐ隣です。ベルリンの地下鉄の乗り方やチケットについては、「ベルリンの公共交通機関を乗りこなそう!切符の買い方から乗り方まで紹介します」を参考にしてみてくださいね。
夏のオンシーズンになると、チケットがすぐに売り切れてしまうほどの盛況ぶり。オンシーズンに地下探検ツアーに参加することを考えているのなら、チケット販売開始の10時にチケットを購入し、ツアーの時間になったら、Gesundbrunnen駅に戻ってくるというのが良いでしょう。Gesundbrunnen駅には、大きなショッピングセンターもあります。:)
3月の時点では、10時過ぎにチケットを購入しに行き、11時開始の英語ツアーの購入可能数は50枚ほどでした。1回分のツアーでは、30人単位のグループを二つでまわるので、1回のツアーにおけるチケット販売数は60枚だと思われます。参考までに!
Tour1,2,3のチケット価格は12ユーロ。(2018年3月時点)。TourMのチケット価格は、15ユーロです。
防空壕を見学してみて
Tour1で見学する防空壕は、本当にGesundbrunen駅の下にあるもので、駅の構内から地下へと潜って行きます。
防空壕はいくつかの部屋に分かれており、各部屋に収容人数が記されていました。換気ができない部屋の収容人数は少なく、換気ができる部屋の収容人数は多め。その換気システムは、防空壕の地下を走る地下鉄から空気を送るというものでした。
停電時に対応できるよう、ある部屋には、壁に特別な塗料が塗られていました。その塗料のおかげで、電気がなくても、うっすらではありますが明るさが保たれるのです。100年近く経った今も、その塗料の機能は衰えておらず、地下探検ツアー中に目にすることができますよ。
防空壕内には、防空壕内に残されていたもの以外にも、戦時に使われたガスマスクや武器の一部が展示されています。ツアー自体は1時間半で、全てガイドさんの指示に合わせて動くので、展示品をじっくりと見ることはできませんが、どれも興味深いものばかりでした。
最後に
ベルリンには、戦争時の遺構で歴史を伝えていこうという姿勢が感じられます。地下探検ツアーに参加することで、自分で歴史を学び、そして支払ったチケットでこうした取り組みが続いていくことに間接的に貢献することができるのです。
なかなか簡単には参加できない地下探検ツアーですが、参加する価値は大いにあると思います!
ではでは。