ドイツのいくつかの銀行は、口座維持費が必要であり、口座にお金がなくても、口座がマイナスになっていっていってしまいます。つまり、銀行から借金している形になるということ。
私は、使っていない銀行にお金を入れていなかったら、借金が膨らんでいってしまっていました。そこで慌てて銀行口座を閉めるという手続きすることに。もう本来なら支払わなくてもいいお金を支払わなくてはいけなくなり、もう悔しいといったら。そこで、自分と同じような目には他の方にあって欲しくないので、私の経験談と、ドイツの銀行口座の閉め方を紹介していきます。
口座維持費がかかるドイツの銀行
ドイツの銀行には、口座維持費がかかるところがいくつかあります。Sparkasse銀行もその一つ。いたるところにオフィスがあり、ドイツに来たばかりの人によっては銀行口座を開きやすい銀行です。私も、ドイツにきたばかりの頃、すぐにSparkasseに銀行口座を作りました。
しかし、そこまで銀行のサービスを利用しない私にとっては、口座維持費を払うのはもったいないと思い、口座維持費のかからないN26銀行に口座を作ることに。
次第にSparkasseの口座を使うことはなくなり、すっかり口座を持っていることを忘れてしまいました。2年後、その忘れ去られた口座が問題になることも知らずに、です。
ある日督促状が届いた
つい最近、Sparkasse銀行から一通の手紙が届きました。「借金があるから支払ってくださいねー」という内容で。すっかりSparkasseの口座のことを忘れていた私。急な知らせに驚きです。
お金を預けていない口座の残高がマイナスになっているという事実。2年もサービスを利用していないのに、口座維持費を請求するとは・・。口座維持費があるということは、お金がなくても口座を開いたままにしておくと、その分借金として口座維持費が積み重なっていってしまうんですね。
ベルリンに住んでいる方のブログで、同じくSparkasse銀行から支払い督促状が届いたという記事を読み、もうこれは借金を支払って即座に口座を閉めるしか道はない、と心を決めました。
ドイツで銀行口座を閉める
ドイツで銀行口座を閉めたい場合は、手紙を書く必要があります。手紙には、新しい銀行口座のIBAN番号、そして海外の銀行の場合BICが必要です。この代替え銀行口座に、閉める銀行の口座にお金が余っている場合には送金してもらえます。私のように借金となってしまっている場合は、代替え銀行からお金が引き落とされます。
手紙のテンプレート
インターネットで「ドイツの銀行 解約」と検索すると、手紙のテンプレートも簡単に見つかります。私は、それを参考にして自分で書き、ドイツ語の先生にもチェックしてもらいました。
銀行口座を閉めようと思っている方は、テンプレートとして使ってみてください。
【銀行口座解約のテンプレート】
自分の名前
自分の住所
Berliner Sparkasse
PrivatkundenCenter
Shulzendorfer Str 1
13347 Berlin
Sehr geehrte Damen und Herren,
Hiermit kündige ich mein Konto mit der IBAN DE0000000000000000(閉めたい銀行のIBAN)zum nächstmöglichen Zeitpunkt.
Meine neue IBAN der neuen Bankverbindung lautet : DE1111111111111111(代替え銀行のIBAN)
Mit freundlichen Grüßen
自分の名前
サイン
私の場合、上記の手紙を送ってから1週間ほどで銀行口座解約の手続きをしてもらえました。代替え銀行から、しっかりと借金に当たる金額も引き落とされていましたよ。トホホ・・。
この手紙を2年前に書いていたら、借金を支払う必要もなかったのに、と悔しい気持ちでいっぱいです。口座維持費のかかる銀行を使っている皆さん、銀行口座の扱いにはくれぐれも注意してくださいね!!
口座維持費のかからない銀行に口座を作ろう
前述の通り、ドイツには口座維持費のかからない銀行もいくつかあります。手厚い銀行サービスが必要でないのであれば、口座維持費のかからない銀行でも十分です。
ちなみに、私はオンラインバンクN26を使っています。
N26にアカウントを作るメリット
N26は、ベルリン発のスタートアップ企業。スタートアップなので、Sparkasse銀行のような長年の歴史やはありません。でも、N26は痒い所に手が届いており、すごく便利なんです。
1)携帯アプリが優秀
専用アプリで、収入と支出を一目で見ることができます。銀行のアプリって使いにくいのが多いですが、N26はユーザーの使いやすさに気を使っており、本当に使いやすいです。このアプリから、送金もサクッとできちゃいます。
2)色々な場所で引き出し可能
N26はスタートアップですから、Sparkasseのように店舗は持っていません。お金引き出しできるのかな?と不安に思うかもしれませんが、そこは心配ご無用。N26以外の銀行のATMからお金が引き降ろせます。また、スーパーでお金を引き出すことも可能。
N26の銀行口座は持っておいて損はありません!まだ持っていないのであれば、これを機に作っちゃいましょう。銀行口座作成時には、ビデオ電話での本人確認(要パスポート)がありますが、店舗に行く必要もないので時間はそんなにかかりません。そもそもN26、店舗ないですしね・・!
最後に
今回は、恥ずかしながら日本での感覚でドイツの銀行を使っていたい目に遭った話を書きました。銀行って、お金を預けてあげるかわりに利子をくれるものじゃないの?なんでお金を預けて口座維持費まで払わなきゃいけないの?と腑に落ちないことばかりです。
しかし、「郷に入れば郷に従え」なので、ドイツでは口座維持費のある銀行に口座を作る必要がある場合は、取扱に十分に注意してくださいね。
ではでは。