ギリシャの首都アテネ。2000年以上の歴史を持つ貴重な都市です。
そんな見所が多いアテネに週末で旅行に行ってきました。持ち時間はたったの2日、48時間。
ギリシャ旅行に行く方は、サントリーニ島の島巡りや、他の国を訪問する場合も多く、私たちと同じく2日間しか時間がない人もいるかと思います。2日間しかない・・って不安になりますよね〜。
さて、全部見て回ることは可能なのでしょうか?私たちの2日間を密着レポートします!
1日目
1日目は、夕方にアテネ着なので、夕方から観光です。効率よく観光するなら、観光の中心となるシンタグマ広場の近くにホテルを予約しておくと良いかもしれません!
17時 アテネ国際空港着
アテネに着きました。空港から市内中心部に行くには、タクシー・バス・メトロという方法があります。メトロは30分間隔で運行。メトロを利用する場合、シンタグマ広場まで大体1時間超かかります。
18時 シンタグマ広場着
シンタグマ広場は、アテネの中心となる広場。全てのメトロ本線が乗り入れていることから、滞在中は一度は通ることになるはず。
18時半 まずは、ギリシャヨーグルトを
急いで観光に向かいたいところですが、腹が減っては観光はできぬ。まずはちょこっと腹ごしらえ。シンタグマ広場からアクロポリスまでは徒歩で約20分ほどなのですが、その途中に人気のギリシャヨーグルト店「Fresko Yogurt Bar」があります。
ヘーゼルナッツや蜂蜜などのトッピングと一緒にどうぞ!
19時 アクロポリス美術館を見学
2009年に開館したアクロポリス美術館。アクロポリスのすぐ下に位置してます。ここには、アクロポリス近辺を発掘作業した際に見つかったものが、「これでもか!」というくらいに展示されています。
特に見応えがあるのが、パンテオンの屋根。あと、エンチエオンの女神たち。入場料は5ユーロとお手頃です。金曜日は22時まで、火曜〜木曜と土日は20時まで開館しているので、遺跡群が閉まった後にも観光できます。
20時半 夕焼けを見に行こう
5月のアテネの日没は約20時半。夕焼けを見にいきますよー!アテネは、高い建物がなく、丘が沢山あるので、夕焼けスポットが盛りだくさんなのです。
今日はアクロポリス付近にいるので、近くの夕焼けスポット Pnyx Hill に行ってみます。
この日は、雲が多く夕焼けはこんな感じ。
綺麗に日没は見れなかったけど、雲が良い感じに雰囲気を醸し出していると思いません?
21時 ローカル一押しのギリシャレストランへ!
今回のギリシャ旅行に合わせて、アテネ出身の同僚にオススメのレストランをリサーチしておきました。ギリシャといったら美味しい料理ですからね!
本日向かったのは、「Τα Καραμανλίδικα του Φάνη」。金曜の夜だったこともあり、すでに大賑わい!たまたま店員さんがスペイン出身の方でした。
注文する前に、前菜として生ハムが運ばれてきて、食事が終わった後も、無料のデザートが。どれだけサービス良いのでしょう!食事も、とっても美味しかったです。中心部からは少し外れますが、オススメのレストランです。
2日目
2日目は、丸一日観光できる唯一の日。5〜10月のギリシャは10時から14時がかなり暑くなるので、朝早く観光を初めて、お昼に少し休憩を取るのが理想的かな。
では、2日目いってみましょう!
8時半 朝一でアクロポリスへ!
アテネ観光の目玉とも言えるアクロポリス。すなわち、最も混み合う場所。混雑を避けるため、できるだけ早めに行くことに。
アクロポリスでは、アクロポリスのみの入場券(13ユーロ)と全遺跡を訪問することができる入場券(30ユーロ)があります。
遺跡にそこまで興味がなければ、アクロポリスだけでも良いかもしれませんが、アテネ観光の醍醐味といったら、その歴史!遺跡!です。私たちは迷わず全遺跡を訪問する入場券を購入しました。
アクロポリスには、オーディオガイドのサービスはありません。英語とギリシャ語での簡単な説明は所々にありますが、それだけじゃいかんせん物足りません。選択肢としては、3つ。
1) ツアーに参加する
アクロポリスだけのウォーキングツアーから、アクロポリスを含めてアテネを半日観光するものまで様々なツアーがあります。
2) オーディオガイドを事前に準備しておく
公式のオーディオガイドはありませんが、アクロポリス観光に特化したオーディオガイドがあります。私たちが利用したのは、旅行の専門家Rick Steves氏が配信している Acropolis Audio Guide。
3) ガイドブックや関連本を持参する
これらを利用しない場合、ガイドブックは必須です。
アクロポリスで、2000年の歴史を感じましょう。
10時 アゴラへ
アクロポリスに感動したら、次にアゴラへ向かいます。アクロポリスは神が祀られた神殿で、アゴラは民主主義が始まった政治的に重要な場所でした。
11時半 フードマーケットを覗きにいってみる
遺跡を見て回ったあとは、フードマーケット(Agora Central Food Market)へ。フードマーケットなので、何か食べられるかな?と思っていたのですが、このフードマーケットは、魚介類や肉類、野菜といった生鮮食品が売られている場所でした。
威勢の良い掛け声が飛び交います。私は、ここでさくらんぼを買いました。
12時 プラカ地区を散策
次に、プラカ地区へ向かいます。ここは、斜面に数々のおしゃれなレストランやカフェが立ち並んだエリア。
特に、階段を椅子にして座るカフェが人気です。
13時半 エルモ通りをぶらぶら〜
ランチの後は、シンタグマ広場へ戻ります。ここでも、Rick Steves氏の「Athens City Walk」オーディオガイドを参考に、付近を歩いて回ることに。
まず最初にエルモ通り。ここは、パリのシャンゼリゼ通りのようなショッピングエリア。
14時 大聖堂(カテドラル)
キリスト正教会(オーソドックス)の大聖堂。ギリシャでは、国民の大半がギリシャ正教を信仰しています。
1842年に建築され、比較的新しい大聖堂。ここで、ギリシャ正教の重要な行事が執り行われます。
15時 ゼウス神殿に圧倒される
オリンピア12神の最高神であるゼウスに捧げられた神殿。紀元前6世紀に建設が始まり、ローマ皇帝ハドリアヌスの手によって2世紀に完成しました。
元々は104本の柱がありましたが、今は15本が残るのみ。それでも、高さ17mにも及ぶ柱は圧巻の佇まいです。
16時 ハドリアヌスの図書館
ローマ皇帝ハドリアヌスが132年に建設。紙の元となったパピルスの巻物が保管されていました。
17時 ローマンアゴラ
紀元前2世紀頃のローマ時代初期に、商業の中心として栄えた広場。ここで、市場や集会が開かれました。
今は、原型のほとんど残っていません。しかし、ここで古代ギリシャ人たちが集まり買い物をたり、議論に花開かせていたのか、と思い巡らすことができるはず。
18時 オリンピックスタジアム
ギリシャとオリンピックは切っても切り離せない関係。ギリシャの南西部にあるオリンピアで2700年前に古代オリンピックが始まり、1896年には初の近代オリンピックがアテネで開かれました。
2004年にアテネで開かれた2回目のオリンピック時に使われたスタジアム。聖火リレーで使われる炎もここアテネに灯されています。
スタジアム内を見学することもできますが、私たちは時間がないこともあり、スキップ。次の目的地に向かいました。
19時 リカヴィトスの丘(Lycabettus Hill)
本日もやってきました、夕焼けの時間!本日は、アテネの中でも最も人気の高いリカヴィトスの丘へ。海抜277mの丘です。ここから、アクロポリスとアテネの街並みを一望できます。
丘をひたすら歩いて約30分。足腰に問題なければ、普通に登れます。体力に自信がない方は、ケーブルカーもあるので、ご心配なく!
夕焼け時には、かなり混み合います。私たちも、どうしてもここから夕焼けを見たかったので、早めに乗り込みました。
夕焼けはこんな感じ。
アテネの街が染まっていく瞬間を見ることができます。
21時 ディナー
今日は、モナスティラキ(Monastiraki)地区でディナーです。ここあたりは、観光客向けのレストランが多いです。そのため、値段は少し高め。
23時 夜景
ディナーの後は、夜景を。日が沈むと、遺跡がライトアップされるんですよ!これは見逃せないですよね?1日目に夕焼けを見たPnyx Hillへ再訪。
ここからライトアップされたアクロポリスを望みます。なんと幻想的な風景でしょう・・・。
3日目
3日目は、午後にはアテネを出発するので、午前中のみの観光です。最後の最後までアテネを楽しみますよ!
9時 フリーマーケットでショッピング!
この日は日曜日。日曜日にはモナスティラキ地区でフリーマーケットが開催されます。アンティーク物から、ハンドメイドの小物まで売られているものは様々。
特に、色鮮やかなアクセサリーがよく目につきました。お土産を買うには最適!
11時 衛兵交代式を見学
日曜日にアテネにいるなら、見逃せないのが、アテネ議会前で執り行われる衛兵交代式です。
ここで、衛兵の中でもエリートの方々が、行列し、交代式が行われます。
10時50分頃到着したのですが、既に議会前には人だかりが。良い場所を取りたいのであれば、30分前には付近にいた方が良いかもしれません。
毎週日曜日11時、見逃せません。
13時 アテネ滞在最後のランチ
シンタグマ広場から、またアクロポリス付近へ戻ります。アクロポリス付近のレストランも、これまた観光客向けではあるのですが、やはり立地が最高。レストランのテラス席から、アクロポリスを望むながら食事をすることができます。
14時 空港へ向けて出発
私たちの2日のアテネの旅は、これで終了。48時間より実質短かかったけれど、それでも見たいと思っていたものは全て見ることができました。
アテネでどこに泊まる?
アテネを効率よく観光するためには、泊まる場所が重要です!ここでは、アテネの人気かつオススメの宿泊施設を紹介します。
Phaedra Hotel
アクロポリス付近にあるホテル。シンタグマ広場までは徒歩10分。ホテルからアクロポリスを眺めることも可能!
Perikleous Room
シンタグマ広場まで350mの場所に位置するアパートメントホテル。白が基調となった明るいお部屋。
Xenofontos Inn By Livin Urbban
シンタグマ広場まで100m!便利な立地のアパートメントホテル。
Metro Sygrou Fix Apartment
アクロポリス美術館まで700mの場所にあるアパートメントホテル。
アテネにどうやって行く?
アテネ観光は、個人で行った方がいいのでしょうか、パッケージツアーで行った方がいいのでしょうか。比較してみましょう。
パッケージツアー
パッケージツアーのメリットは、面倒な手続きや移動の手配を旅行会社が行ってくれるところ。現地で観光バスで移動できるので、かなり楽ですし、セキュリティの面からも安心です。
パッケージツアーは、旅行会社がまとめて手配しているので、個人手配よりもお手頃な価格で旅行できることもしばしばあります。アテネのみに訪れるツアー以外に、世界遺産メテオラやサントリーニ島含むツアーも多く用意されているので、目的に合わせて選べますね。
個人手配
個人手配のメリットは、旅程を好きなように組めること。パッケージツアーの場合自由時間があっても、ある程度行動が制限されてしまいますが、個人手配の場合、好きなように観光することができます。
宿泊の手配や移動の下調べは少々面倒かもしれませんが、工夫すれば、費用を抑えることもできますし、自分の好みのホテルやエリアに宿泊することも可能です。
アテネ旅行を個人手配する場合、航空券の比較にスカイスキャナーを使うのが便利。航空券の所要時間と値段を比較することができます。
まとめ
結論。48時間でアテネ観光をすることは可能です!
しかし、デルフィーやメテオラに日帰り旅行を付け加えたいなら、もう1−2日必要ですね。崖沿いに立ち並ぶ修道院が有名なメテオラにも行って見たいので、それは次回へのお楽しみとしておきます。
また、ギリシャといえば、サントリーニ島やクレタ島とった美しい島々もあるので、アテネ観光とうまく組み合わせたいですね!
アテネで過ごす48時間を一緒に味わってもらえたでしょうか?ギリシャ旅行の参考にしてみてくださいね!
ではでは。