ついに、遭ってしまいました。きっと自分には起こらないだろうと思っていたのですが。こればかりは、いつ我が身に起こるかわからないものです。
10代の時に初めて飛行機に乗って、飛行回数は人よりも多いと思います。しかし、今まで一度もロストバッケージに遭ったことがありませんでした。荷物は、預け入れしても、ターンテーブルにやってくるものだと信じ込んでいた私。
まさか、自分の荷物が、自分が搭乗した飛行機から出てこないなんて・・思ってもみませんでした。でも、ロストバケージって、誰にでも起こること。今回は、安心しきっていたときに起こったので、テンパってしまったのですが、準備しておけば、なんともなく過ごせるものでもあります。ということで、今回は経験談を踏まえてロストバケージに対応対処する方法を紹介していきます!
ロストバケージに対処する方法
ロストバケージに遭ってしまってからというものの、ロストバケージに関する情報を集めまくりました。完全なる防止策はありませんが、極力防ぐ方法、そしてロスバケにあっても、被害を最小限にとどめる方法がわかってきました。
1)乗り換え時間に気をつける
ロストバケージが起こるのは、荷物の乗り換え時。直行便に乗れば、ほぼ確実に搭乗便に荷物が載せられるので、自分の荷物がなくなることはないはず。問題が生じるのは、乗り換え便のとき、です。
最良の解決方法は、直行便に乗る、というものですが、直行便は、必ずしも最寄り空港から渡航先に出ているわけではないこと、また値が張ることも多いことから、なかなか利用できない人も多いはず。実は、ベルリンも日本行きの直行便がないので、パリやアムステルダムやカタールといった経由地を通さないと日本に帰れません。今回、事件が起こったのも、アムステルダム経由の便でのことでした。
通常、乗り換え時間は最低40分〜1時間程確保するように言われています。(空港によって異なる)乗り換え時間が短くなると、飛行機を乗り逃す可能性は高くなります。私たちは、アムステルダム到着からアムステルダム出発の乗り換え時間を1時間半とっていました。
しかし、当日にベルリンーアムステルダム間の飛行機が40分遅れ。これが影響し、アムステルダムでの空港での乗り換えの時間が圧縮されてしまったのです。
50分を切る乗り換え時間で、空港内を猛ダッシュし、出国審査を乗り潜り、飛行機には無事到着。このときは、荷物のことなんて頭にはすっぽりとと抜け落ちてしまっていたのですが、荷物も飛行機から抜け落ちていたのでした。
到着した関西空港でロスバケを知らされた時、「乗り換え時間が短いと、ロストバッケージの可能性が非常に高まります。実際、本日のアムステルダムー大阪間の便で大量にロストバケージが出ています。」とのことでした。
飛行機の遅れを予知することは不可能ですが、できる限り乗り換え時間に余裕を持っておいたほうが、最初の飛行機が遅れたとしても、次の乗り換え飛行機までの時間に余裕を持つことができるはずです。
2)荷物タグを保管しておく
空港でチェックインするとき、預け入れ荷物に荷物タグがつけられます。その荷物タグのコピーが、パスポートもしくは搭乗券に糊付けされるので、それは無くさずに保管するようにしましょう。この荷物タグが、預け入れ荷物がなくなってしまった際に追跡するときに役立つのです。
私の荷物は、関空到着時にすでにロストバケージの連絡が入っていましたが、一緒に乗車したスペイン人ハビの荷物は情報なし、でした。そのとき、荷物タグをスタッフに伝え、そのタグを元に情報を追跡してもらえました。
普段は、あんまり注意を払うことのない荷物タグ。荷物がなくなったときの命綱ともなりうるので、大切に扱ってくださいね。
3)手荷物に必要品を準備しておく
国際線の場合、機内持ち込み荷物は最小限にとどめておきたいもの。しかし今回ロストバケージを体験して学んだことがあります。
機内持ち込み荷物に、最低限1−2日間は過ごせるような身の回り品を準備しておいたほうが良い、ということ。私たちはロストバケージが判明してから、関空内のユニクロとドラッグストアにて急いで数日分の下着やシャンプー・石鹸を購入しました。
関空から次の目的地への出発時間に余裕があったからよいものの、時間に余裕がなかったり、必要品を購入するお店がなかったりすると、悲惨な目にあうかもしれません。私たちの場合、日本への旅行だったからよかったものの、これがインドや日本のようにお店が整っていない国への旅行だったら・・・と思うと、やはり必要品は事前に準備しておくべき、と心から思うのです。
4)海外旅行保険に入っておく
海外旅行保険には、ロストバケージの際に必要品を購入したものを保証してくれるものがあります。今や、保険会社の海外旅行保険だけではなく、クレジットカード付帯保険においても、それなりに保証してくれるものがあります。私が使っているエポスカードも海外旅行保険がついています。
今回は、利用した航空会社KLMも100ユーロまで、必要品購入費用を負担してくれるとのことでした。完全に先方の過失なので、当然といえば当然なのですが。
とはいえ、たったの100ユーロ(1万1千円程度)。私たちの場合、4日程で滞在先にスーツケースが届いたので、まだ良い方ですが、知人の中には海外旅行の終盤に荷物が届いた人もいます。こういった場合は、必要経費がもっと大きくなるはず。念のために、海外旅行保険には入っておいたほうがよさそうです。
5)滞在先の連絡先を確保しておく
ロストバケージに遭った後、担当会社との連絡を取り合う必要があります。私は、日本への一時帰国に際してデータ通信はできるものの電話番号は持っていなかったので、メールでの連絡をお願いしました。
しかし、「電話での連絡の方がスムーズだから、電話番号の記入もお願いします」と担当者に言われたので、北海道でお世話になる友人の連絡先を記入しました。
翌日荷物が見つかってから、友人の携帯電話に担当会社から電話がかかってきました。スーツケースを開けて良いのか、荷物の状況、中身の送付先(私たちはお土産があったので、別途お土産だけ北海道の友人宅に送ってもらうことに)を連絡しあいました。
友人のおかげで電話連絡ができたことから、スムーズにコミュニケーションをとることができ、関空のスーツケースは数日後に友人宅を離れて移動した滞在先のホテルに届いたのでした。確かにメールでのやり取りだったらもっと時間がかかってしまっていたかも・・・。手助けしてもらった友人には本当に感謝です。
ロストバケージに遭った際には、できるだけ電話連絡できるようにしておくとベター。携帯電話番号を保持できないのであれば、ホテルの電話番号を記しておくだけでも、メールでのやり取りよりよっぽどスムーズなはずです。
最後に
ロストバケージ。できれば遭いたくないものですが、クジみたいなものなので、遭ってしまったら遭ってしまったで迅速に対応できるように準備しておくのが一番です!
ではでは。