この絵は、昨年ポルトガルでWorkawayのボランティアをしていた時に出会った、当時世界一周中だったルルちゃんが描いたもの。
ルルちゃんはFacebookに自身が描いた絵をアップしているのですが、私は定期的にアップされる絵を毎回心待ちにしていました。そこで、ふと思ったのです。この「素敵だなあ」という気持ちを自分だけのものにしていたらもったいない、と。そこでルルちゃんにコンタクトを取り、記事を通してシェアさせていただくことに!
ルルちゃんにも絵を描くきっかけをインタビューさせてもらったので、ルルちゃんの絵が素敵だなあと思った方だけではなく、何か自分で表現したいなあと思っている方にも読んでいただきたいです。
素晴らしい絵を描くルルちゃん。実は美大卒というわけでも、学校で絵を学んだわけではありません。表現するってもっと自由で楽しいことなんだって思えるはずですよー。
それでは、どうぞ。
絵を描き始めたきっかけ
私:ルルちゃんは、大学時代までテニスに打ち込んでいたと聞いていたからスポーツのイメージが強かったのだけれど、絵を描き始めたきっかけは何だったの?
ルルちゃん(以下ル):絵を描き始めたのは、4年前くらいから。あまりにも急に描き始めたから、両親もびっくりして、絵描きの霊が乗り移ったみたいだって言ってた(笑)
あと、世界一周に出る前だったから、旅行中写真だと誰でも場所で同じ角度で撮れば似たような風景が取れるけれど、絵で描いたら同じものにはならないから練習しようという気持ちもあった。その頃から世界一周に行きたいという思っていたから。
私:そうなんだ。確かに私もルルちゃんにポルトガルで会う前にスペインを1ヶ月半ほど旅行していたけれど、写真の撮りすぎで疲れてしまったことがあるよ。
たくさんの人が同じ場所で同じような写真を撮っている中で、こんなにたくさん摂る必要あるのかな?って気持ちにもなったなあ。ポルトガルでボランティアしたときは、ほとんど写真を撮らなくて、そのおかげで風景を楽しめた気がするなあ。
絵を描くという行為は、写真と違って風景との向き合い方が濃厚だから、感じ方が違いそうだね。
どこでも誰からでも学ぶことができる
私:ポルトガルで別れた後、世界一周の最後の国としてメキシコに行っていたよね。そのあたりからたくさんの絵をFacebookでアップするのを見かけるようになった記憶があるのだけれど、何か変化があったの?
ル:メキシコでは、素晴らしい絵を描くアルゼンチン出身のアーティストと出会ったの。彼は、私の向かいのホステルで絵を描いていたんだけれど、色使いや技術が素晴らしくて、よく見学させてもらってたの。すごく勉強になったなあ。
絵を学校で学んだわけではないけれど、旅している中で学ぼうとすればいくらでも学べるんだな、と思ったよ!
私:素晴らしい出会いがあったんだね。ポルトガルで一緒にボランティアをしたイタリア人モニカもタイルを使ったアートを作っていたけれど、一歩外に出ると素敵な活動をしていたりする人に出会えたりするよね。
好きなときに、好きなように描く
私: いつもどんなときに絵を描いているの?
ル:特に決まった時間というのはなくて、朝起きてすぐに描いたり、飲み会から帰ってきて酔っ払いながら夜中に描くこともあるよ。楽しいからいつでも描きたいという気持ちはあって、時間があれば描いている感じかな。
私:ルルちゃんの絵には、独特の世界観が感じられるのですが、どうやって絵のアイディアを出しているの?
ル:うーん。街を歩いている時にふと思いついたり、誰かと話している時にふとひらめいたり、色々だなー。
私: そうなんだ。目の付け所が面白い絵も多くて、「フルーツサンドに挟むフルーツを決める会議」っていう絵は、その視点が面白くて好きな作品のひとつです!
私: 最後に、ルルちゃんの好きな絵を教えてください!
ル:一番好きなのは、この絵。メキシコで描いたんだ。
この絵もかなり好き。
私: どちらも素敵な絵!私は、ルルちゃんの絵の幻想的な色使いが特に好きです。ルルちゃん、本日はありがとうございました。
最後に 表現するという自由
ルルちゃんの話を聞いて、表現するって自由なんだなあとつくづく思いました。
表現するって、自分の中に入ってきたものを自分の中で消化して出してあげるという行為。私たちの多くは、入ってきたものをそのまま止めてしまいがちです。
絵、文章、どんな形であれ、自分から出してあげると、また違う発見があるのかもしれないですね。