ペットボトルを購入して30円ほどのデポジットを取られたらどう思いますか?
飲料容器にデポジットがかかるって、慣れない考え方ですよね。でも、飲料容器の再利用が進んでいるドイツでは、瓶ビールやペットボトルを購入すると8セント(10円)から25セント(33円)ほどのPfand(デポジット)が取られることが普通なのです。
これは、ドイツ人だけではなく、ドイツ国内で飲料容器を購入する人全てに当てはまります。旅行者も然り。ドイツに来たら、絶対ドイツビールは飲んでおきたいですよね?でも、実はスーパーでビールを買えば、自動的にこのデポジットが取られます。
ちなみに、回収された容器は、再利用に回され、40〜50回ほどは同じ瓶が再利用されるそうですよ。(再利用可能なものに限定)そう聞くと、しっかり返却したいという気持ちになりますよね!
今回は、飲料容器のデポジットを返却してもらう方法をご紹介します。
まずは、Pfand(デポジット)が掛かっているかチェック!
デポジットを支払っているかは、レシートを確認してみれば一目でわかります。「Pfand」という項目で追加されている金額が、デポジット料金となります。
瓶ビールは基本的に1本8セント(約10円)
再利用可能な瓶、ペットボトルは、1本15セント(約20円)
再利用不可能な使い捨て瓶、ペットボトルは、1本25セント(約33円)
再生利用可能な瓶のデポジットが、使い捨て容器よりもデポジット量が少ないのは、できるだけ再生利用可能な商品購入を促すためなのだそうです。しっかりした制度ですねえ・・。
自動回収機へ容器を持っていく
ほとんどのスーパーの出入り口付近には、自動回収機が置かれています。この自動回収機が優れもので、回収してもらいたい瓶を穴に入れるだけで、その瓶が回収可能かチェックしてくれます。
全ての容器が回収可能なわけではないので、要注意。ちなみに、ワイン瓶は対象外でした。
回収可能な容器だと、そのまま容器は回収機の中に吸い込まれていきます。回収機の画面には、返金料金が表示されます。
数本容器があるのであれば、続けて容器を入れていきます。全て終わったら、しばらく待っているとレシートが発行されます。
このレシートには、返却されるデポジット金額の合計がバーコードと共に記載されています。このレシートを持参して、レジへ向かいます。
レジで返金してもらう
回収機で発行してもらったレシートを持参すれば、レジにて現金で返金してもらえます。
ドイツのスーパーでは、一回に食料品を買い込む人が多いので、1本や2本のデポジット金返却のためにレジの列で待つのは、はっきり言って割に合いません・・。何か買い物をするときに合わせて回収容器を持っていくか、レシートを取っておいて次回買い物時に返金してもらった方がいいと思います!
【まとめ】デポジット返却でドイツという国を体感する
2003年に始まったこの飲料容器デポジット制度は、ドイツの人にすっかり浸透しており、スーパーの自動回収機の前で、容器返却をしている人を頻繁に見かけます。
ちょっと面倒臭い制度ですが、この制度を使ってみると、ドイツという国が、環境を良くしゴミを減らすためにしっかりと行動に移していることを体感することができるはずです!
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