おもてなしは、日本だけではありません!スペインでも、グッと心を掴まれるようなおもてなしを受けることがあります。
「おいしいマドリード」3回目は、スペイン流のおもてなしを提供する「Eiffel」についてご紹介していきます。今回の取材にに応じてくれたのは、2代目のMiguelです。Miguelのお父さんが50年前に始めたレストランは、多くの人々に愛されるレストランになりました。Miguelのお父さんは15年前に亡くなられましたが、お母さんは今も現役で厨房で美味しい料理を作っています!
Eiffelの多岐にわたるおもてなし
そうです。このレストランの最大の魅力は「おもてなし」です。スペインを一周して、いろいろなレストランを訪れましたが、やはりサービスは日本の方が上だなあと思っていたのですが、「Eiffel」に来て、その考えがくつがえりました。スペインにも、「おもてなし」心で迎えてくれるレストランがあるとは!
まず、レストランに着いてびっくりしたのが、テーブルの上に名前入りのウェルカムペーパーが用意されていたこと。
クリスマスの前ということもあり、この日は予約でいっぱいだそうで、全ての席にウェルカムペーパーが用意されていました。クリスマス仕様でかわいいですよね。些細なことだけれど、「ようこそ!」と迎えてもらったと感じられるて嬉しいものです。
様々な料理を試した後、Miguelに、「今日のメニューをメモしたいから、後で教えて欲しい」とお願いをしたら、本日のメニュー表を作って持ってきてくれました。コース料理を食べているグループにも同じようにメニュー表を配ってくれていました。
そして、もうひとつ、隠し球ともいえる、ちょっと面白いおもてなしもあるんです。それは、「マジック!」Miguelはマジックが趣味で、好きが高じてレストランの地下にステージを作ってしまいまったそうです(笑)月に2回ほど、マジシャンを招待して、マジックショーを開催しているそうです。ステージの周りには、ここでパフォーマンスをしたマジシャンのサインがたくさん。
マジシャン業界に疎い私たちですが、相当な数のサインがあって圧倒されました。
これは本格的・・!マジックショーも見てみたいなあ。
エッフェル塔探しも楽しいよ
おもてなし心だけではなく、遊び心も満載なんです。店内外に、エッフェル塔のモチーフがたくさんあります。
外には、大きなエッフェル塔。
レストランに併設されたバーの椅子はなんと、エッフェル塔の形でした。おしゃれ〜!ですが、Miguelは「ちょっと座りにくいのが難点だけどね。」とシュールな回答。ほど良い高さなので、バーの椅子にはもってこいなのではないでしょうか。
食後のコーヒーの砂糖も、なんとエッフェル塔の形がモチーフになっていました!可愛すぎる!
他にも、エッフェルコカコーラやエッフェル塔ボトルなどもあったので、ぜひ訪れた時には探してみてください!
いたるところにエッフェル塔があるので、レストラン自体エッフェル塔やパリにゆかりがあるのかな、とMiguelに聞いてみると、
ーー「多分、お父さんがエッフェル塔好きだったんだと思う。僕が初めてパリに行ってエッフェル塔を見たのは3年前だよ」
との答え。レストランの名前の由来は謎につつまれていますが、たとえスペイン料理店だとしても、エッフェル塔への愛がいたるところからひしひしと感じられます。
おもてなしの料理はこちら
さてさておまたせしました。ここからは、お母さんの愛情こもった料理もご紹介していきます。
Ferrero Rocher de Bonito con Mermelada de Piquillos
金色がゴージャス感を出しているこちらのボンボン。中には、アーモンドクリームが入っています。とろけるほどクリーミー。外のアーモンドとの対照感も面白い。
ソースは、赤いけれど、トマトソースでも、チリソースでもありません。これはPiquilloといって、スペイン特産の赤パプリカを使ったソースです。見た目に反して、甘いんですよ〜
Brocheta de Gamba Gabardina con Mahonesa de Wasabi
前菜には、エビの天ぷらも出てきました!エビを揚げて食べるのは世界共通なんですね〜。皮にはポップコーンが使われているそうです。カリカリとした食感が楽しい。エビはプリッとしています。ソースは、マヨネーズベースで、わさびも使われているとか。日本料理とのミックスですね。
Crujiente de Morcilla con Cebolla Caramelizada
Morcillaとは、ポークの血を使って作られたソーセージのこと。スペインではよく前菜やタパス(おつまみ)として、このブラッドソーセージが出されます。今回は、春巻きのように皮につつんで揚げられたものが出てきました。皮のカリっとした食感と、ソーセージの柔らかさのコントラストが面白いです。スペインでは一度このブラッドソーセージも試してほしいです!
Ensalada de Pollo Crujiente con Salsa de Mostaza Miel
次に出てきたのはミックスサラダ。はちみつとバルサミコ酢のソースが絶妙!コロコロと可愛らしい形の鳥の唐揚げもサラダによく合います。一見普通のサラダに見えますが、ちょっとした味の工夫が効いてて美味しかった!実は全ての料理の中で一番のお気に入りでした。
Cecina de Leon en Carpaccio
一見すると、生ハム?に見えますが、違うんです。こちらは、通常生ハムで使われる豚ではなく牛をスモークしているんです。メニューの中で一番の人気料理だそうですよ!スペインといったらまず生ハムが浮かびますが、この牛のスモークハムもすごく美味しいので試してみてください!
Micuit de Foie
こちらは、フォアグラのパテです。濃厚でおいしい〜!上には、岩塩とストロベリーフレークが載っています。クリスタルと赤の色合いも可愛らしいですが、味のアクセントとしても良く効いています。
オリーブオイルがたっぷり塗られたバケットに乗せていただきます!
Nuestros Piquillos Rellenos de Bacalao y Gambas
続きましては、お魚料理です。先ほど紹介したスペイン特製の赤パプリカの中に、バカラオ(白身魚)とエビが詰まっています。たっぷりとお皿にかけられたソースも赤パプリカを使用しているのだそうです。上に載っているのは、揚げられたパスタ。見た目にもインパクトがありますが、味もサクサクしていてお魚にも上手くマッチングしていました。
Oreja de Cerdo a la Plancha
メインは、豚の耳!沖縄ではミミガーとして豚の耳を食べるそうですが、スペインにも似た料理があるのですね。初めて豚の耳を試してみました。耳ですが、脂身がしっかりのっています。ソースは、スペイン料理によく出てくるブラバソース。赤パプリカベースのピリ辛ソースです。ワインがすすむ料理です。
デザートの盛り合わせ
あっという間に、メイン料理まで食べつくしてしまいました。でも、やはり楽しみはスイーツ。スイーツ好きのスペイン人ハビと私は、とにかくいろいろなデザートを試したかったので、デザートの盛り合わせをお願いしました。すると、こんなボリュームで出てきましたよ!これは、嬉しい。さすがおもてなしレストランです。期待を裏切らないですね。
どのスイーツも美味しかったです。
デザートに合わせて食後酒を・・
Miguelにおすすめしてもらい、食後酒にリキュールもいただきました。どのリキュールも、スペインで生産されたもので、甘くて飲み易いですが、アルコール度数が強い(16−25度)です。デザートの代わりに食後酒を嗜む人も多いようで、甘くておいしい。写真は、一番お気に入りのリキュール「Pedro Ximénez」です。濃厚な味!これは飲みすぎ注意です。
おもてなし有り、遊び心有り、美味しい料理有り、そしてエッフェル塔有り(笑)そんな魅力が満載のレストランEiffel。
マドリードの中心地からは少し離れていますが、近くにはMadrieñoの憩いの公園Casa de Campoもあるので、マドリードの自然を楽しんで、美味しい料理を食べに行く、というのはいかがでしょう?マドリードっていろんな楽しみ方ができますね!
[Information]
Eiffel
住所:Street SESEÑA 18, Zip code 28024,MADRID
アクセス:メトロ5番線Casa de Campo駅から徒歩12分
電話番号:+34 915 18 37 14
営業時間:月曜ー金曜 8:30 am – 11:30 pm, 日曜 11:00 am – 4:30 pm
定休日:土曜
言語:スペイン語、英語
wifi:あり(パスワード有り)
周辺観光地:Casa de Campo
おいしいマドリード4回目は、「レアル・マドリード専任会計士が作ったこだわりレストラン」です。お楽しみに!
*Thank you to Eiffel for the invitation. The opinions expressed here are my own.