カウンター越しに、言葉少なに、でも丹精こめて職人さんが一つ一つ丁寧に握ってくれるお寿司。私たち日本人にとって、お寿司は、日本の食文化を表す一つの芸術です。でも、海外では、一転して、私たちが思いもつかなかったような、お寿司に出会う事があります。
寿司文化が世界に拡散していくにつれ、新しい種類の寿司が増えていく。その賛否は置いておき、私は日本人が「あっ」と驚くような寿司を出すレストランを探していました。そんな中、お寿司を揚げて出す日本食レストランがあるらしいという噂が入ってきました。
本当にそんな日本食レストランがあるのか?とマドリード中の日本食レストランのメニューをチェックしていると・・
見つけました!
天ぷら寿司を出す日本食レストラン Miss Sushiを。でも、こちらのレストランは、天ぷらよりも「あっ」と驚くポイントがありました。
それは、女子力の高さです。なんと、日本の「可愛い」文化を体現する女子力の高い日本食レストランが、スペインにあるのです。これは、実際目で確かめなくては!と、早速行ってきたので、レポートしたいと思います。
スペイン人ハビが入店拒否する程の女子力の高さ Miss Sushi
Miss Sushi は、スペイン国内に11店舗支店を持つ、そこそこ知名度を得ている日本食レストランです。
いずれの店舗も徹底して①メインカラーはピンク!②インテリアは全てフェミニン!と、女子力を高めに保っています。
あまりにも女子力が高すぎるため、私に同行していたスペイン人ハビは、最初入店を拒否・・・。でも、ここまで来て諦められません。Miss Sushiで食事をした後に、違うバルに行くことを約束して何とか説得し、入店することが出来ました。ホッ・・
天ぷら寿司を試してみました。
さて、それでは、気になるメニューのご紹介です。Miss sushiは、お寿司をメインに、焼き鳥やカツ丼といった日本料理を全般に出しています。その中でも、特に目を引くのが「創作寿司」。
私たち日本人からすると、「それってアリなの?おいしいの?」と疑いたくなるようなメニューもちらほら。
一言にまとめると、想像力に溢れた寿司ばかりです。。
メキシコ料理、タコス風のお寿司。海苔の代わりに、チップスを使うとは・・! イタリア料理、ティラミス風のお寿司。既にデザートの域に達しています。
私たちは、元々「天ぷら寿司」が目的だったので、Miss sushi 特製、その名も「Miss Tempura (ミス テンプラ)」を注文しました。
1皿8個10ユーロ(1,300円)と決して安くはないお値段。日本の回転寿司なら、かるく10皿のお寿司が食べることが出来そうです。
この天ぷら寿司は、サーモンとチーズが中に巻かれており、衣をつけて揚げられています。久しぶりのお寿司だったので、お醤油をつける気満々だった私ですが、この天ぷら寿司には、照り焼きソースとマヨネーズがかけられており、醤油は不要でした。折角受け皿にお醤油を準備していたのに、残念です。
揚げたてほやほやの、天ぷら寿司のひとつを試してみます。ほんのり照り焼きソースと、チーズと酢飯がなんとも絶妙に絡み合っています。美味しい!
スペイン人ハビも、箸を休めることなく、無心で天ぷら寿司を食べています。さぞかし、天ぷら寿司が気に入ったのだと思い、「もっと注文しようか?」と聞くと、「美味しいけど、もう十分。早く出よう。」という答え。女子力が高すぎるMiss Sushiから一刻も早く出たかっただけでした。
そうして、日本の「可愛い」文化と、前衛的なお寿司を上手く組み合わせたMiss Sushiに、私は祖国への懐かしさなのか、若干の名残惜しさを感じながら、Miss Sushiを後にしたのでした。
【まとめ】本当に女子力が高かったMiss Sushi
日本を離れて2ヶ月経ち、Tシャツにジーンズといったラフな格好に慣れてしまった私は、Miss Sushi に入店して、正直「負けた・・」と感じました。それ程、女の子が好きなもの、可愛いものに溢れたMiss Sushiは本当に女子力が高かった・・・。
一方で、天ぷら寿司というアイディアは面白いし、実際美味しかったです。残った手巻き寿司を衣をつけて揚げてみれば、お家でも作れるのではないでしょうか。(cookpadにも天ぷら寿司のレシピが載っています。)お試しあれ。
Information
MissSushi
マドリード、バルセロナ、バレンシア、アリカンテに出店。
営業時間、所在地は要HP確認でお願いします。
デリバリー有り。
公式HP:Miss Sushi