パエリア、生ハム・・・あともう一つよく知られているスペイン料理を挙げるならば、トルティージャではないでしょうか。
ご存知のない方に説明すると、トルティージャとは、スペイン風卵焼きです。基本的に、卵焼きの中にはじゃがいもが入っています。
トルティージャは、日本料理の中で例えると、味噌汁のように、家庭の味を表す料理のひとつ。その味は、不思議な事に作る人によって変わります。
私は、以前、日本のスペイン語語学学校・セルバンテス文化センターで開かれたトルティージャ選手権に行ったことがあります。スペイン料理レストランのシェフから在日スペイン人が腕によりにかけたトルティージャを振舞ってくれたのですが、見かけはただの卵焼きなのに、その味の多種多様性に驚いたものでした。
今回は、私のスペイン人義父が教えてくれた秘伝のトルティージャのレシピを徹底解説していきたいと思います!日本で手に入るもので簡単に作れますよ。
必要な材料
材料(4人分)
卵:5個
じゃがいも:3個
玉ねぎ:1/2個
塩:少々
オリーブ油:少々
必要な材料は、これだけ、です。
玉ねぎに関しては、トルティージャに使用する人と使用しない人に分かれるみたいです。スペイン人の友達は、じゃがいもと卵だけで、美味しいトルティージャをよく作ってくれました。
調理の手順
じゃがいもは皮を剥き、写真のような形にスライスします。その後、塩を少々ふりかけ、手でもみこむようにして混ぜ合わせます。
玉ねぎは、ミジン切りにしておきます。
まずは、オリーブ油をひいたフライパンでじゃがいもを炒め始めます。じゃがいもにほんのり焦げ目がついてきたら、ミジン切りにしておいた玉ねぎを加えて、更に炒めます。
ある程度、火が通ってきたところで、おもむろに義父がじゃがいもを潰し始めました!じゃがいもを潰すことで、食感を良くするのだそうです。
特製トルティージャのコツ①火が十分に通ったところで、じゃがいもを潰す。
さて、続いて、卵の準備も進めていきます。殻を割った卵に、塩を一振りし、卵を溶きほぐしていきます。そして、その溶きほぐした卵に、潰したじゃがいもと玉ねぎをフライパンから注ぎ入れ、混ぜ合わせます。
特製トルティージャのコツ②じゃがいも、玉ねぎと卵を良く混ぜ合わせることが出来るように、フライパンの上ではなく、卵を溶きほぐしたお皿を使うこと!
さて、十分にじゃがいも、玉ねぎと卵が混ぜ合わさったところで、お皿からフライパンに戻して焼いていきます。中火で2分程火を通したところで、トルティージャをひっくり返します。
まずは、お皿をフライパンに被せて・・
お皿にトルティージャを移します!
そして、またお皿からフライパンにトルティージャを戻します。2分程中火にかけたら、もう一度、同じ手順で、トルティージャをひっくり返します。
特製トルティージャのコツ③卵が硬くなりすぎないように、全体に火を行き渡らせるため、2回トルティージャの生地をひっくり返す。
綺麗な焼け目のトルティージャが、無事、完成しました!
特製トルティージャを試食しました
トルティージャは冷めても美味しいのですが、出来立てほやほやを戴きます。
じゃがいもを潰した効果と、トルティージャの生地を2回ひっくり返した効果が抜群に発揮され、ふわふわとした味した味が演出され、とても美味しかったです。
最後に
3つのコツを押さえれば、義父と同じように、美味しいトルティージャを実現できる事間違いなし。是非、スペインの味を試してみてください。
また、先ほど述べたように、トルティージャの味は作る人によって様々。今回のレシピを参考にしながら、自分の味を開発してみるのも面白いかもしれません。
ではではー。