海外に長期滞在していると、日本料理が恋しくなることは、日本人も経験したことがある、もしくは、経験するものではないでしょうか。
私も、例のごとく、日本を飛び立ち2ヶ月間、日本食断ちをしていました。この数週間は、どんな美味しい料理を食べても出汁の効いた日本料理の味ばかり思い出していました。
スペインとポルトガルでの旅行を終え、マドリードに帰ってきたので、日本料理を作ることに。でも、私は、荷物の量を少なくするために、日本から醤油しか持参していません。
醤油を使って、何か(簡単な)料理を作ることは出来ないか・・・と考え、行き着いたのが、照り焼きチキンでした。なんと、たった3つの調味料で作ることが出来るんです!
この度、私は日本代表として、スペイン人ハビ一家に、(簡単)照り焼きチキンを振舞いました。それでは、照り焼きチキンの作り方をご紹介していきましょう!
海外でも入手可能!材料はたったこれだけ
今回のレシピは、cookpadの煮るだけ♪てりてり☆チキンを参考に作りました。
材料 (1人分)
鶏もも肉 (Contramuslo) : 1枚
醤油 (Salsa de soja ) : 50cc
酢 (Vinagre arroz) : 50cc
砂糖 (Azúcar) : 30〜40g
たったのこれだけです。材料だけ見ても、簡単そうですよね。今回、私は持参していた醤油以外の材料は、スペインにあるもので済ませるつもりでした。
でも、鶏もも肉と砂糖は問題ないのですが、酢はどうしたものか・・と迷うことに。なぜなら、スペインでは、米酢ではなく、りんご酢やバルサミコ酢が一般的に使われているからです。
代替案として、りんご酢を使うつもりでしたが、ハビ母に、日本では通常米酢を使用することを話すと、親切なことにマドリードに沢山ある中国人ショップ(※スペイン国内のアジア商品取り扱いのお店は、ほとんどが中国人経営です。)にて、アジアの酢を手に入れてきてくれました。
それが、こちらです。
ハビ母いわく、どの酢が米酢かわからなかったので、中国人ショップのアドバイスのもと、2種類をとりあえず買ってきてくれました。
真ん中の酢は、明らかに、餃子用の酢です。やはり中国人のお店だけに、酢といえば、餃子用の物が主流なのでしょうか・・?
左手の酢は、パッケージに「米」という漢字がバッチリ入っています。でも、私が日本で使っていた米酢は、もっと黄色味がかかっていたような・・?と少々違和感を抱きましたが、他に選択肢はないので、こちらを使用することにしました。
作り方も簡単です!
さて、早速作っていきましょう。材料で挙げた3つの調味料(醤油、酢、砂糖)を、混ぜ合わせます。
そして、フライパンに、鶏のもも肉の皮の部分を下にしてひき、先ほど混ぜ合わせた3つの調味料を注ぎ入れ、火にかけます。沸騰するまでは、強気に強火でいきましょう。
沸騰したところで、火を弱火にし、10分程煮込みます。頃合いを見て、鶏のもも肉をひっくり返します。
そして、更に10分程煮込みます。勝手にアレンジを加えて、ぶつ切りの冷凍野菜も一緒に煮込むことにしました。
レシピによると、10分煮込んだところで、大体汁気が飛ぶので、また鶏のもも肉の皮をフライパンの面になるようにひっくり返し、2〜3分煮込むのだそうです。
でも、私の照り焼きチキンは、待てども待てども、汁気が飛びません・・・・!汁気は飛ばない代わりに私は冷や汗をかき始めました。
5分経っても状況はあまり変わらなかったので、私は、「これで、完成です!」と開き直ることにしました。そうして、本来より1.5倍くらい汁気の多い照り焼きチキンが出来上がりました。
果たしてお味の方はいかに・・!?
照り焼きチキンの見た目は少々、汁っぽいですが、味がよければ、全てよし。早速、食べてみます。
やはり、汁気が多いということは、醤油と酢が多すぎたようです。私が作りたかった照り焼きチキンより、幾分か濃い味に仕上がっていました。
それでも、鶏のもも肉部分は、照り焼きチキンの醍醐味であるふっくらとした食感と砂糖の甘みが感じられ、私の当初の予想通りではなかったものの、美味しく食べることができました。
さて、スペイン人の皆さんの感想も聞いてみましょう。
ハビ父: 美味しい。
ハビ母:照り焼きチキンは美味しい。でも、野菜は失敗だね。
ハビ: まあまあ。でも、ご飯と食べたほうが美味しい。
確かに、勝手にアレンジを加えた野菜は、十分すぎる汁気を吸いすぎて、味が濃すぎる結果に・・・。また、ご飯ではなく、パンと一緒に食べたので、ご飯のほうがきっと美味しかったと私も思います。
基本的に、照り焼きチキンの味はお口にあったようです。きっと、汁気がなければ、もっと高評価が出たのではないでしょうか。
【まとめ】日本の味が恋しくなったら、簡単に作れる照り焼きチキン、オススメです!
本当に簡単に作れる今回の照り焼きチキンは、3つの調味料を混ぜ、約20分待つだけでした。私の場合は、分量の塩梅をしくじったのと、野菜のアレンジが上手くいかなかったのは無念です。
海外では、限られた調味料と材料で作れる日本食は、本当に重宝します。是非、お試しあれ!(でも、分量には、お気をつけて。)