スペイン料理といえば、タパス(TAPAS)という言葉を聞いた事がある人多いのではないでしょうか。タパスは、料理の名前ではなく、お酒のおつまみとなるような小皿料理のことを指します。
タパスといえば、アンダルシア地方のグラナダが有名です。無料でタパスを食べられるから。グラナダのバルでは、ドリンクを頼めば、無料でタパスがついてくるところがほとんどなのです。
通常、他のスペインの都市のバルでは、残念ながら、タパスは無料ではありません。でも、落ち込まないでください。マドリード市内にも、無料のタパスが食べられる場所があるのです!
先日、スペイン人ハビの指揮のもと、無料でタパスを食べられるバル巡りをしてきました!今回は、無料でタパスを食べられるバルを紹介していきます。
まずは、タパスについて小話
タパスの起源には諸説あるそうです。その中のひとつが、13世紀、アルフォンソ10世が、アルコール中毒者が続出していたカスティーリャ王国にて、国民の健康を守る為、お酒と共に小皿料理を出すことをバルの店主達に義務付けた事が始まりだそうです。空きっ腹で飲むと体に悪いのは、昔も今も同じ。国民の事を想う王の心遣いから、タパス文化が始まったのです。
タパ(TAPA)とは、スペイン語で「蓋」意味します。飲み物に虫が入るのを防ぐため、軽食を用いて蓋をするようになったことから、タパス(TAPAS)と呼ばれるようになったそうです。
それでは、無料タパスバル巡りへ!
前述の通り、マドリードにもいくつか無料でタパスを食べられる場所があります。この度私たちは、事前に無料でタパスを食べられるバルを入念に調べたのち、マドリード市街に繰り出しました。
お好きなタパスが選べる indalo TAPAS
まず向かったのが、indalo TAPASというバル。タパスは、ドリンクのおつまみとして出されるので、まずはビール2杯を頼みました。ウェイターによると、メニューに載っているタパスをドリンク1杯毎に1品頼めるとのこと。
通常のメニューから、1品好きなタパスを選ぶことが出来るなんて、何て太っ腹なんでしょうか。無料なのに、ついつい迷ってしまいます。
Ensaladilla rusa (エンサラディージャ ルサ)
もちろんタパスなので、量は多くはありませんが、無料のお酒のおつまみとは非常にありがたいことです。
HP: indalo TAPAS (※マドリード市内に6店舗あり。)
無料なのに、大盛りタパス!El Tigre
さて、次に向かったのが、無料だけではなく、大盛のタパスが評判のEl Tigre。大盛りといっても、タパスだし、それほどのものは期待していませんが、店内に入り、まずはビールを頼みます。
2杯のビールと共に、2品のタパスが運ばれてきました。こちらのお店では、タパスの種類は選べないようです。それは、さておき、このボリュームを見てください!噂通り、タパスとは思えないほどの量が運ばれてきました。
気になるお味の方はといいますと、そこはやはり無料ということで、5つ星レベルは望めません。でも、1杯のビールに、これだけのボリュームたっぷりのタパスに文句は言えません。お店の太っ腹さに感謝しながら、いただきました。
HP:El Tigre (※マドリード市内に3店舗あり。)
地元の人が通うバル Restaurant Casa Pepe (Pepe El Guarro)
無料タパス巡りのはずが、2店舗目が想像以上のボリュームだったため、満腹になった私たちは、タパス巡りを2店舗で終了することに。でも、もう1店舗、行きたいバルの候補がありました。それがこちら、Restaurant Casa Pepe (Pepe El Guarro)です。
こちらのお店は「汚い」ことで評判です(笑)。手羽先のタパスが看板商品なのですが、食べ終わったその骨を店内にそのまま投げ捨てるのが慣習だそう。その「汚さ」を生み出している「気軽さ」が、ローカルの人の憩いのバルの所以なのです。
私はこの度行くことができませんでしたが、次のチャンスに必ず行きたいと思っています。
終わりに
上記3店に限らず、探せば無料でタパスを食べられる場所はあるはず。一方、無料タパスに品質は求められないので、本当に美味しいタパスを食べたい場合は、無料にこだわらずバルを探した方が良いと思います。目的に合わせて、タパスバー巡りを楽しんでくださいね。
ではでは。