スペインには、おいしい料理がたくさん。今回は、ラ・マンチャ地方の郷土料理「ガチャス(gachas)」を紹介します。スペイン料理ならではの、こってり〜な味が特徴。でも、ついつい食べ過ぎてしまう素朴な味でもあります。ラマンチャ地方出身の人に、ガチャスが食べたい!といえば、喜ばれること間違い無しですよー。では、詳しく見ていきましょう!
ラ・マンチャ郷土料理ガチャス
ラ・マンチャ地方は、スペインの中部に位置します。スペインの首都マドリードに接していることから、トレドやクエンカといった、マドリードからの日帰り旅行先としても人気の都市が多いです。
また、スペインを代表する作家、ミゲル・デ・セルバンテスの代表作である「才知あるれる郷土ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャ」の舞台になった場所でもあります。
ガチャスは、ラ・マンチャ地方の郷土料理で、今でも人気の料理です。挽いた豆の粉を水で練りこんだもので、貧しかった昔から食べられてきました。
ガチャスの材料
ガチャスの基本となるのは、グラスピーの粉(Harina de almortas)です。スペインでは、よく豆が食べられていて、グラスピーもその中のひとつ。日本では栽培されていないので、入手が困難かもしれません。
ガチャスの材料(2人分)
グラスピーの粉(Harina de almortas) 大さじ3杯
豚バラ肉(Panceta) 1−2枚
チョリソ(Chorizo) 2−3本
にんにく(皮付き)(Ajo) 3かけ
パプリカの粉 (Pimentón Dulce) 適量
水 (Agua) 300cc
オリーブオイル(Aceite de oliva) 適量
塩 (Sal) 適量
ガチャスの作り方
それでは、ガチャスの作り方を見ていきましょう!
1)豚肉、チョリソを一口大に切る。にんにくは、外皮を向き、内皮は残しておく。
2)フライパンにオリープオイルを浸るくらい入れる。にんにく、豚肉、チョリソを炒める。豚肉にしっかりと焼き目が入るまで炒めていく。
3)豚肉が炒まったら、パプリカの粉を入れてなじませる。
4)パプリカの粉がなじんだら、グラスピーの粉を入れていく。よく炒める。
5)炒まった粉に水を入れる。混ぜていくと、もったりとした感じになる。最後に、塩を振り、味を調整します。
これで出来上がりです!ガチャスは、アツアツで食べるのが一番おいしいです。出来上がったら、すぐ食卓へ。
ガチャスの食べ方
ガチャスは、フライパンで作り、直接フライパンから食べるのが主流です。レストランで注文した場合は、小皿にてでてくる場合もありますが。
切ったパンをフォークで刺し、フライパンのガチャスをすくって食べます。チーズフォンデュと同じような要領ですね。ボリュームがあるので、昼食で食べるか、夕食の場合は少なめに作った方が無難です。
スペイン人義父がラ・マンチャ地方出身なのですが、ガチョスを食べた事がない私に、腕をふるって料理してくれました。スペイン人は、自分の出身地の料理を愛している人が多いので、ラ・マンチャ地方出身者に「ガチョスが食べてみたい!」とリクエストしてみたら、作ってもらえるかもしれませんよ?
日本では手に入りにくい食材もありますが、スペイン料理レストランで食べられる可能性もあるので、是非一度試してみてくださいね!個人的には、やみつきになる味でした。
ではでは。