最近旅行の記事しか書いていなかったけれど、気がつけばドイツに移住して4年という月日がたっていました。ちょうど、今年の11月9日はベルリンの壁崩壊から30周年という記念すべき年であり、ベルリンの街全体が過去振り返りムードになっていたこともあり、自分のドイツでの4年を振り返りたくなったわけです。
ちなみに移住3年時にはこんな記事を書いていました。
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ドイツ移住後4年で感じていること
今感じていることをまとめてみます。
ドイツ語は発展途上
もう4年もドイツにいるというのに、ドイツ語はまだB1レベルを繰り返しやっていて、まだまだだなあと今も思っています。腰を据えて取り組めば、自信を持って話すレベルまでやることもできるのだろうけれど、やっていない、それだけ。
それでも、まだまだのドイツ語だけれど、4年前にはできなかった手続き関係をドイツ語で行えるようになったり、日常でドイツ語だけで用事を済ませることもできるようになってきて、成長も感じているのは確か。
正直言うと、1−2年目の頃はドイツ語があんまり好きじゃなくてやる気もあまりなかったのだけれど、ドイツに馴染んできた自分そして、ドイツ語でできることが増えてきたこともあり、ドイツ語をもっと勉強したいと言う気持ちが大きくなってきました。(その割には、成長ペースはまだのんびりなのですが。)
こんな気持ちの変化が訪れるとは思っていなかったので、自分でもびっくりです。最初は苦手だと思っていた人に、後に恋に落ちる・・そんな感じでしょうか。
ここにいる自分が自然
4年経って、生活のリズムが確立してきたせいもあるからか、移住者としてのストレスが格段に減りました。11月になり、夏時間から冬時間に切り替わり、日が一気に短くなったのですが、それも、「夜が長くなったから、夜はキャンドルを灯して読書しようっと」と前向きに捉えられるように。
移住当初は、暗い空に毎日気持ちが鬱憤としていたのもです。人間って慣れる生き物、私にはベルリンが合っていたんだと思います。
同じように移住してきた知り合いは、ドイツの社会や雰囲気が合わないと、オランダに移住していってしまいました。数年住んでみることで、自分にあった場所がわかってくるのかと。私は、初めての長期移住先であるベルリンでしたが、自分の肌にあっていて幸運でした。
キャリアについて
ドイツ移住後に、異分野へキャリアチェンジし、ウェブ開発の仕事を始めました。右も左もわからない中、勤務先と同僚に恵まれ、目標にしていた昇進することができたのは、一つ、ドイツ生活の中で今のところやり遂げたことの一つです。まだまだ向かっていきたい先があるので、志半ばではあるのですが。
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ドイツ移住した当初は、周りから仕事は見つかるわけない、キャリアチェンジは無理、と言われ続けたけれど、何とかなったな、というのが今の気持ち。
ありがたいことに、時々数年前の自分自身と同じように夢を持ってドイツに移住された方から連絡をいただくことがあります。もしこの記事を読んでくださっているなら、諦めずに頑張って欲しいと伝えたいですね。
ドイツへの感謝の気持ち
私は外国人で、配偶者ビザでドイツに暮らす許可を得て、ここにいることが出来るわけです。ドイツで働き、税金を納めて暮らしています。今年になって体調に崩し、病院にお世話になることがありました。
ドイツでは基本の医療サービスが無料、そして就業先でも病気休暇が与えられています。おかげで、無駄なストレスを感じることなく、療養に集中できました。
今まで健康でほとんど使うことがなかったこれらの制度ですが、今年になって恩恵を受けることになり、その有り難さを身に染みて感じたわけです。この経験があってから、ドイツへの感謝を感じるようになってきました。しっかり働いて、社会に貢献したいという気持ちです。
終わりに
今回書いたことを一度読み返してもると、4年経って、やっと地に足がついてきた気がしますね。結構時間がかかりました。日本を懐かしく思う気持ちは変わりませんが、それでも、自分の居場所が定まった、という感じです。