ストックホルム観光中に使える旅行者向けカード・ストックホルムパス。滞在日数に合わせて使えて、主要な観光スポットを超お得に周れるカードなのです。
ストックホルムパス自体良い値段はしますが、物価が高いスウェーデンでは、かなりお得なお買い物。実際に3日間ストックホルムパスを使ってどれだけお得になったのか、そしてストックホルムパスを割引で購入する方法を紹介していきます。
ストックホルムパスとは?
1日(24時間)から5日の連続した期間で使える観光パス。60の観光施設とツアーアクティビティで利用可能です。
ストックホルム観光で押さえておきたい観光スポットが含まれているので、限られた期間でまとめて観光したい人には元を取りやすいチケットだと言われています。
ストックホルムパスには、公共交通機関の利用は含まれておらず、公共交通機関の無制限利用のためには別途トラベルカードを購入しましょう。物価が高いスウェーデンなので、美術館や公共交通機関もそれなりに良い値段がするので、ストックホルムパスとトラベルカードで元を取るのは簡単、むしろかなり節約できるはずです。
まずはストックホルムパスの価格を見ていきましょう。
種類 | 価格 |
---|---|
1日券 | 669クローナ(約7800円) |
2日券 | 929クローナ(約11000円) |
3日券 | 1129ユーロ(約13000円) |
5日券 | 1479ユーロ(約17000円) |
1日券から5日券までありますが、利用開始時間から24時間で1日とカウントします。そのため、3泊4日の旅行でも、1日めの午後から利用を始めれば、4日目の午前中はストックホルムカードをまだ利用可能です。
それでは、ストックホルム観光中にストックホルムパスを使って、どのくらいお得になったのか、見ていきましょう。
3日間ストックホルムパスで利用した観光スポット
私たちは、3泊4日のストックホルム旅行で、ストックホルムパス3日券を購入しました。
こちらが、訪れた場所と通常価格。
種類 | 価格 |
---|---|
Fotografiska | SEK 165 |
Vasa Museum | SEK 150 |
Skansen Open-Air Museum | SEK 195 |
UNDER THE BRIDGES OF STOCKHOLM | SEK195 |
The Royal Palace | SEK 160 |
Nobel Museum | SEK 120 |
Royal Canal Tour | SEK 230 |
Boat trip to Drottningholm Palace | SEK350 |
Archipelago Tour with guide | SEK 305 |
STORKYRKAN CATHEDRAL | SEK 60 |
DANCE MUSEUM | SEK 120 |
Stockholm Panorama Tour | SEK 330 |
合計 | SEK 2380 |
合計すると、2300クローナを超えています。ストックホルムパス3日券が1129クローナだったので、通常価格の2倍以上の金額を使ったことになりますね。ストックホルムパスがなければ行かなかった・やらなかったこともあることはありますが、裏を返せばストックホルムを最大限活用するために、いつもよりもさらに行動的になって観光した気もします。
ストックホルムパスを使わないで観光した場合
ストックホルムパスなしで観光していた場合に行った・やったであろう費用を計算してみましょう。
種類 | 価格 |
---|---|
Fotografiska | SEK 165 |
Vasa Museum | SEK 150 |
Skansen Open-Air Museum | SEK 195 |
UNDER THE BRIDGES OF STOCKHOLM | SEK195 |
The Royal Palace | SEK 160 |
Nobel Museum | SEK 120 |
合計 | SEK 985 |
こんな感じでしょうか。約1000クローナになったので、ストックホルムパスとほぼ同じ価格ですね。ストックホルムパスが無くても、同じ予算で主要な観光スポットとボートツアーに1回は参加できるということです。
ストックホルムパスを使わずに、ゆっくりと観光するというのも一つの手ではあります。
ストックホルムパスを使うメリット
ストックホルムパスを使うメリットは、一定価格でたくさんのアクティビティや博物館を周れることだけではありません。他にもいくつかメリットがあります。
人気の博物館で並ばずに入場できる!
ヴァーサ号博物館といった人気の博物館は、オンシーズン中チケット購入の列に並ぶと待ち時間が発生します。ストックホルムパスを持っていれば、ヴァーサ号博物館のチケット購入の列に並ぶ必要がなく、チケット確認の列に並ぶことができるので、チケットを持っていない人に比べて待つ必要なし。
例外もあって、スカンセン野外博物館は、チケット購入とチケット確認の列が一緒で、待ち時間を節約できなかったです。
利用日数中はHopOnHopOffバスを無制限で利用できる!
基本的に一つのアクティビティ・博物館は1回のみの利用です。HopOnHopOffバス・ボートだけは、ストックホルムパスが有効の間は無制限で利用できます。
HopOnHopOffバス・ボートは、公共バス・メトロ・ボートに比べると頻度は少ないのが難点ではありますが・・。
ストックホルムパスのデメリット
メリットがあれば、デメリットもあります。次に、ストックホルムパスのデメリットをいくつか紹介していきます。
期間限定の施設やアクティビティがある
ストックホルムパスに含まれている遊園地(GRÖNA LUND TIVOLI)に行く気満々でしたが、遊園地自体の開演が4月末からで、4月中旬にストックホルムを訪れた私たちは利用できず。多くのボートツアーは、夏の間だけ運行、もしくは夏以外の期間は運行本数がかなり減ります。
公共交通機関の利用には別途チケットが必要
こういった旅行者向けカードには、公共交通機関の乗り放題の権利が付いている場合が多々あります。数年前まではストックホルムパスにもその権利が付いていたようですが、現在は条件が変わってしまいました。
公共交通機関を利用するためには別途チケットを購入する必要あり。乗り放題のチケットが欲しい場合は、トラベルカードを購入しましょう。
ボートツアーを事前予約できない
ストックホルムパスの魅力の一つは、多彩なボートツアーです。ボートツアーには、乗船人数に制限があるので事前に乗車時間のボートを予約する必要があります。
ストックホルムパスでは、当日に乗車するボートしか予約ができません。私がストックホルムを訪れた日は、イースター休暇で混み合っていたため、当日の午後にボートツアーの予約をしようとしたところ、売り切れで乗れない・・ということがありました。
オンシーズン中は、ボートツアーを予約するため、朝から予約窓口に並ぶ必要があります。予約窓口は9時半に開きますが、9時半の時点で長蛇の列ができていて焦りました。
最終的に乗車できたから良かったのですが・・。上記の通り、ゆっくり観光してまわるにはストックホルムパスはお勧めできません。
ストックホルムパスを購入しない場合、ボートツアーのチケットは別途事前購入しておいた方が安心です。個別にチケットを購入する場合は、乗車日と時間を選べるので、当日にボートに乗れないということはありません。
ABBAミュージアムが含まれていない
ストックホルムは、王宮からヴァーサ号博物館と、主要観光スポットを網羅していますが、唯一主要観光スポットで含まれていないのがABBAミュージアムです。
世代を超え愛されているスウェーデン出身のミュージシャンABBAなので、ABBAミュージアムは超人気。チケット購入に並ぶのは必須です。ABBAミュージアムに行きたい方は、ストックホルムの購入可否に関わらず、チケットは事前に購入しておきましょう〜。
ストックホルムパスを購入する方法
ストックホルムパスは、公式サイトで事前に購入するのが一番お得な方法です。なぜなら、ストックホルムパスの公式サイトでは、しばしば10%割引のセールをやっているから。
私が購入した時も、10%割引セールをやっていました。他の情報源を見る限りだと、このセールはかなり頻繁にやっているようです。金額が大きいので、10%でも結構な割引額になるので要チェックですね!3日券の場合、割引額は約1300円になります。
無制限の公共交通機関を利用したい方は、トラベルカードを追加するのを忘れないようにしてくださいねー。
ストックホルムパスを事前購入した場合、バウチャーを印刷して、観光案内所か旅行会社Strommaのカウンターでストックホルムパスに交換します。公式サイトで割引セールをしている場合は事前購入した方がお得ですが、割引が特にない場合は、現地で購入しても問題ありません。
最後に
ストックホルムにはメリットだけではなくデメリットもありますが、私たちはストックホルムパスを最大限に活用して観光ができたと思います。ストックホルムパスを購入しなかったら、毎日ボートツアーに参加しなかったらでしょうから。
ストックホルムを目一杯観光したい人には、ストックホルムパスの利用はオススメです。
ではではー。